元気と勇気が出る仕事術: 樋口廣太郎の 創造型ビジネスマンをつくる 仕事十則・管理職十訓
- ジェイ・インターナショナル (1994年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784871904070
感想・レビュー・書評
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「仕事」・・・学生がこの言葉を聞くと、「まだ働きたくない」、「つらいことばかり」などのマイナスのイメージを持つ人は多いのではないだろうか?私自身、将来の仕事というものに期待はしているものの、やはりどこかで「まだ学生でいたい」という気持ちもある。この本では、仕事に対する取り組み方の「仕事十則」と、管理者とはどうあるべきかを書いた「管理職十訓」が2章に分かれて構成されている。先に挙げたような、仕事に対して私のように考えている学生は、この本を読んで「仕事」というものをもう一度考えてみてはどうだろうか?
著者の樋口廣太郎さんは、京都大学卒業後、住友銀行に入行し56歳で副頭取に就任。その後アサヒビール社長に就任し、「スーパードライ」の大ヒットの立役者となった人物である。
この本の中では著者の樋口廣太郎さんが、これまでの「仕事」というものを自ら振り返り、「働くとは、または人間とはどういうものか」ということを教授してくれる。特に印象に残ったのは、第六則の「期限のつかない仕事は「仕事」ではない」というものだ。やるべきときには集中力で乗り切れと著者は言っている。実際に私がこのブックレビューを作成しているのは、期限ぎりぎりではあるが、期限以内に終わらせている。(全く威張れることではない)こうして期限内ぎりぎりではあるが、著者の言う「やるべきときの集中力」を使い、期限以内にこの私の「仕事」を終わらせることは、将来の私の財産となるだろう。しかし、再び著者の言葉を借りれば、毎日の仕事の中で「今、何をすることが一番大切か常に考えろ」とも言っている。また、複数の仕事を抱えている場合は、最初の仕事が終わった際に、もう一度今は何が一番か考え、その後に次の仕事へ進めば効率は格段に上がるという。こうした仕事への優先順位の付け方と、自分の今の状況をきちんと把握していないと、今回のように提出期限ぎりぎりになってしまうのだ。今後は、自分のスケジュールの優先順位をしっかりと把握して上で、計画的に行動していきたい。
最後に、著者が度々使う「チャンスは貯金できない」という言葉がとても印象的だった。この本に興味を持って読み、今後のチャンスに生かすかどうかは読者次第だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示