小谷野敦のカスタマーレビュー2002‐2012

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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871986557

作品紹介・あらすじ

小説、映画、評論、エッセイ、学術書について某巨大ネット書店のレビューに実名で書いた、酷評と賛辞、735本。

感想・レビュー・書評

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  • 最初の方はちょっとえっ、と思った。酷評こそしっかり書くべきではないかなあ、なんて。
    例えば江國香織の『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』は星ふたつで、『最初の表題作はまあまあだけど、先に進むとどんどんつまらなくなる』って、これ、文筆家の批評かな?やっぱタダだから?

    でも、さすがに評論家だけあって、そっち側の人々には厳しく、『生命学をひらく』や『人造美女は可能か?』あたりは、気持ちいいくらいのびのびと、この人でないと書けないくらいの勢いが最高。

    とくにいいなと思ったのは、感想?批評?の本文前に一言、まとめがはいること。これが編集上の変更なのか?と、Amazonの書評そのものをみたら、きちんの書いてあったのはいいと思った。最初にすかっと書いてもらえると、読みやすい。

    2010-2011年あたりは一作品2行、なんてことはなくなってボリュームのバランスがとれてくるのも、筆が乗っているのか、とてもお得感。

    ただ、残念だったのが、他の人の書評をよんだときにその人が通俗小説ばかり読んでいると心配になるし、そんな人に批評されたくない、とかいってるけど、Amazonでわざわざ、書き尽くされた古典文学の紹介を素人はしないし、むしろアフィリエイトとかもあるから、新作や今流通している本の紹介がメインになるのは仕方ないと思うけど。一般人は別に、古典の知識をいかして書評を書いて、立派だと思われなくて良いし、むしろ今はやっているものがどういいのかを共感させればいいのだから。

    ときどきこの人は、研究者というか教育者目線スイッチが入っちゃうのかも。
    それがないほうがたのしいのになあ。
    知識を披露いただくのはいいけど、Amazonの書評欄で啓蒙活動はいらないかなあ、と、あたしなんかは思うんだけどな。

  • 作家であり、実名レビュアーの一人でもある小谷野氏のレビューの数々をまとめたものです。
    人文、小説、映画などなど、多岐にわたるレビューが掲載されてます。

    毒舌。というか、すごく個人的な判断のレビューが多い印象です。
    ちなみに、僕が好きな作品はことごとく☆1評価です。

  • 小谷野氏のレビューはよくアマゾンで拝見していたが、なんとそのレビューを集めて一冊の本にしてしまったのだという。
    図書館で見かけたので借りてみた。

    何しろ、本当にたくさんの書籍や映画をご覧になっていて、それぞれに忌憚のないレビューを書かれていることに感服。
    私の全く知らない本も映画ももちろんたくさんあり、教養の差も大きいので、レビューそれ自体がどうだとは全く言えない。
    私なんて、本当にただのお楽しみで読書して喜んでるだけなんだな~などとしみじみ感じた一冊です、はい。

  • アマゾンのカスタマーレビューだけで一冊の本になるぐらい、投稿している著者に脱帽します。

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プロフィール

1962年茨城県生まれ。本名読み・あつし。東京大学文学部英文科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。1990-92年、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学に留学。学術博士(超域文化科学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。文芸批評、小説、演劇、歴史、男女論などフィールドは幅広く、独自の「男性論」を展開。また、論壇・文壇のもたれ合いへの鋭い批判も行なっている。著書に『夏目漱石を江戸から読む』(中公新書)、『江戸幻想批判』『リアリズムの擁護』(新曜社)、『〈男の恋〉の文学史』(朝日選書)、『もてない男』『バカのための読書術』(ちくま新書)、『日本売春史』(新潮選書)、『退屈論』(河出文庫)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『恋愛の昭和史』(文春文庫)など多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(幻冬舎)、『美人作家は二度死ぬ』(論創社)。

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