教育新時代の“幕開け”: 株式会社栄光が切り拓く新しい“未来”

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  • アイエヌ通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872182811

感想・レビュー・書評

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  •  壮大なる株式会社栄光のパンフレット。いや、それは読む前からわかっていたことなんですけどねー。株式会社栄光の取り組みなんかがずいぶんと好意的に書かれている、そんな書籍です。

     そんな批判めいた書き方で始めてしまったレビューですけど、決して「栄光」を批判するつもりはないです><。
     むしろ、本書に登場するような北山社長(当時)の仰ることや、「栄光」の行っている事業にはしっかりとした理念があり、「なるほどなあ!」と思わせられっぱなし! 本書を読む限りでは、一種の教育への考え方として、面白いものがある。うん。

     ただ残念なことに、そういった理念がどこまで浸透しているのか、という疑問は常につきまとっちゃうかな。世間一般の人はもちろんのこと、おそらく「栄光」内部の人もさほど詳しく押さえていないor好意的に解釈していないのではないかな・・・? たとえば「栄光」の一ブランドである「栄光ゼミナール」のスタッフの中で「日本教育大学院大学」について、きちんと知っている人はどれほどいるのでせうか? 本書によれば「栄光ゼミナール」は全国に約300教室あり、そのスタッフはアルバイトを含め、約6000人いるらしい。果たして、その6000人の中で株式会社栄光をちゃんと説明できる人は何人かしらん? 末端のスタッフは多分、あまりよくわかっていないんじゃないかな。いや、あくまで多分だけど。
     そんな風に考えると、理念自体は立派でも、まだまだそれを実現していく土壌ができあがっていない。まだまだ、単なる理想にすぎない。組織として一丸体制がとれているとは言えない。なんかそんな風に考えました。まあ「組織ってそういうものだよ」とか言われたら、「はあ、そうですか」としか言えないんですけどね。なんていうか、まだ夢を見ていたいお年頃なもので。

     く、繰り返しますが「栄光」の考えは立派だと思いますよ?


    【目次】
    はじめに
    第1章 日本初の教員養成専門職大学院大学が開校
    第2章 「プロフェッショナル教師」は時代の要請
    第3章 教育のトータルプロデュース企業「栄光」
    第4章 豊かな人間性の創造をめざす人づくり
    第5章 “挑戦の人”北山雅史の歩みと教育人生
    第6章 教育に新たな生命の息吹を

  • 巨大塾産業の設立経緯がよくわかる。自分の家も塾だから(?)、見習うべき点が多い。教育に対して強い熱い思い・使命感が感じられた。栄光の持っている問題意識とTFAは重なる部分が大きいが手を取り合うことは難しそうだ。なんとか日本がNPOを積極的に支援する体制に変わって欲しい。

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著者プロフィール

評論家。パーソナリティ。1938年、樺太(現・サハリン)に生まれる。フリーライター、雑誌『人物評論』編集主幹を経て、著述活動に入る。1984年7月からパーソナリティを務めるラジオ対談番組「こんにちは! 鶴蒔靖夫です」(アール・エフ・ラジオ日本)は2020年4月に「鶴蒔靖夫の話のキャッチボール」と改題し、現在も通算放送回数9300回を超える長寿番組として放送中。

「2022年 『No.1グループの躍進』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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