たそがれ時に見つけたもの―『りぼん』のふろくとその時代

著者 :
  • 太田出版
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872330212

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  • 社会が少女をどのように捉えていたかについて考えていたときに読んだ本。

    70年代の「少女」の憧れ、ファッション嗜好に一雑誌がいかに応えていこうとしたか。やがて80年代に入り、商品化されていった「あこがれ」や「少女」たち自身を少女雑誌『りぼん』のふろくを通して、また、当時の人気漫画家や当時の読者のアンケートを交えて論じた本。

    ファンシーとはどのような需要で生まれたものなのか、なぜ文化として成立し得たのか・・・。

    勉強の本と言うには軽すぎますが、読者の生の声は当時の『りぼん』読者がどういう「少女」を憧れとして雑誌を読んでいたかが分かってなかなか面白いです。

  • 〈物語〉と〈商品〉の間に成立した〈ふろく〉を通して、
    〈消費社会〉誕生の光景を描く、書き下ろし評論。

    70年代というたそがれの時代に、
    少女たちが『りぼん』のふろくに託した”乙女ちく”な夢。
    70年代は〈ふろく〉が〈商品〉へと進化し、
    〈現実〉が少女の〈夢〉に寄り添った時代だった。

    太田出版(1991/4/23発行)


    ○解放の呪文
    ○鉄腕アトムの死んだ日−「1974年」という光景
    ○紙の中からのフランス窓便り−”乙女ちっく”ふろくの変遷
    ○おしゃべりな瞳に目を伏せて−〈少女〉の内面の発見と”乙女ちっく”派
    ○その後のなっちゃんたち−ふろくが予言した80年代
    ○ファンシーグッズの少女民俗学−おまじないと〈モノ〉の位相
    ○年表・少女文化史

  • 1970年初頭、私は中学生で、毎月「りぼん」を買っていた。そして80年代、結婚して子どもが生まれてもまだ購入していた。この本にはその頃手にしたふろくの数々が満載。かなり長い間ふろくを保存していたけど、残念、処分していましました。

  • 2005年末に、実家近くの古書店にて購入。1980年代の『りぼん』の「ふろく」の分析を通じて、「〈少女〉とはだれ/何か」に迫ろうとしている(と、ワタシは読みました)。次は、この人の<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334723497/" target="_blank"><strong><u>『少女民俗学』</u></strong></a>を入手して読みたいんだけど。(200601)

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著者プロフィール

大塚 英志(おおつか えいじ)
1958年生まれ。まんが原作者、批評家。国際日本文化研究センター研究部教授。まんが原作者としての著書に『多重人格探偵サイコ』(田島昭宇画)『黒鷺死体宅配便』(山崎峰水画)、民俗三部作『北神伝奇』『木島日記』『八雲百怪』(森美夏画)、『恋する民俗学者』(中島千晴画)など。
評論では『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)、『公民の民俗学』(作品社)、『怪談前夜 柳田民俗学と自然主義』『殺生と戦争の民俗学』(ともに角川選書)などがある。

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