家畜人ヤプー 中 アンナ・テラスの巻

著者 :
  • 太田出版
3.72
  • (6)
  • (6)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872330991

作品紹介・あらすじ

神の啓示か、悪魔の饒舌か。二千年後の宇宙帝国を舞台に、金髪の女主人の快楽に奉仕する異形の末裔を描き、いよいよ変幻の広がりを見せる倒錯の黙示録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アンナ・テラス(天照大神)のいる飛行島・高天原(タカマンハラ)に行き、雪上畜狩猟(プキー・ハンチング)で黒色猟獣(ブラック・ゲイム)を仕留め(旧『正編』はここまで)、ポーリーンがフジヤマ飼育所(ヤプーナリー)で大天狗サルド・ヒック(猿田彦)から子宮畜(ヤプム)を買い、シシリー島へ戻るまで。

  • そろそろ新語や新たな「ヤプー」の出現、仕組みにも厭きてきた…と感じるものの、何か読み進めたい情動を煽る魅力を持っている。

    歴史、古典、語学、思想のあらゆる学問に精通し、それらを見事に自分の世界に取り込むべく丸呑みして仕舞う発想力や創造性には感嘆せざるを得ない。
    然し読み終えた時、全体の単調さに、とても充足感とは程遠い虚無を感じる。

    面白いが、面白く無いのだ。
    作者の期待を良くも悪くも裏切り続け、沼正三の世界に振り回される外無い処が、魅力でもあり短所でもある。

  • 下に任せます。

  • 中巻

  • (上から続き)作者はとことんMなんだなーと。
    戦犯とかそういうの全然興味ないし右翼も左翼もどうでもいいけど(下へ)

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1926年3月19日福岡県福岡市生まれ。
本名、天野哲夫。
旧制福岡商業を卒業後、満州特殊鋼鉄株式会社に就職、帰国して海軍に入隊。復員後は、風俗誌にマゾヒズムをテーマにした原稿を投稿する傍ら、数々の職業を遍歴し、1967年、新潮社に入社。同社校閲部に勤務しながら、小説・エッセイを書き続ける。風俗誌「奇譚クラブ」の連載をまとめた『家畜人ヤプー』が戦後最大の奇書として話題となる。
2008年11月30日逝去。享年82。

「2012年 『劇画家畜人ヤプー4【復刻版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

沼正三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×