それでも作家になりたい人のためのブックガイド

  • 太田出版
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本棚登録 : 112
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872331431

作品紹介・あらすじ

吉本ばなな、村上春樹から中上健次まで、代表的な文学作品を実例に、書き出し・会話の書き方、新人賞の取り方まで、いま文壇がもっとも恐れている批評家コンビが徹底的に面倒を見る、愛と残酷さに満ちた、小説特訓講座。

感想・レビュー・書評

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  • それでも作家になりたい人のためのブックガイド
    (和書)2010年11月29日 23:00
    1993 太田出版 スガ 秀実, 渡部 直己


    「新それなり」の方を先に読んでいたので、どのような内容かは想像できた。面白かったね。小説というものに拘らず、作家という広義の意味でならどうなのかな。作家と小説家というのが同じものとして書かれている。小説家はどうでもいいと思える。

  •  
    ── 渡部 直己&絓 秀実《それでも作家になりたい人のためのブックガイド 199312‥ 太田出版》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4872331435
     
     Watanabe, Naomi 文芸評論 19520226 東京 /早稲田大学文学学術院教授
     Suga, Hidemi   文芸評論 19490401 新潟 /籍=菅 秀実/筏丸 けいこの夫
    ♀筏丸 けいこ  自然美容法 19...... 埼玉 /詩人/籍=菅 圭子
     
    …… 早大名物教授「過度な求愛」セクハラ疑惑
    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180620-00025434-president-soci
    「大隈講堂」(写真=iStock/mizoula)プレジデントオンライン

     早稲田大学文学学術院の大学院生だった女性が、文芸評論家でもある
    同大学の渡部直己教授から性的なハラスメントを受けたとして、大学に
    「苦情申立書」を提出していたことが、早大や女性への取材でわかった。
    渡部教授はプレジデントオンラインの取材に対して「文言は覚えていな
    いが、過度な求愛をしてしまった。大学の処分を待って身を処すつもり
    です」とハラスメントを認め、辞任の可能性を示唆した――。

    【写真】2008年より早稲田大学文化構想学部の文芸学科文芸・ジャーナ
    リズム論系で教授を務めている渡部 直己氏

    ■「おれの女になれ、と言われた」と泣きながら説明した

     被害女性は、早大にハラスメントについて相談したところ、指定の書
    式による「苦情申立書」の提出を求められ、今年6月に提出した。早大
    広報課は「本件については、連絡を受けてから申出人と関係者との数回
    にわたる確認を経て、6月14日にハラスメントに関する書類を大学として
    受け取り、対応を進めております」と説明している。

     申立書などによると、被害女性は、創作の勉強をするため、2016年4月
    に早大の大学院である「文学学術院」の現代文芸コースに入学。渡部
    教授が彼女の指導教官に就いた。翌年4月、渡部教授は「おまえの作品を
    みてやるから」と2人きりの食事に誘い、東京・高田馬場の飲食店
    「カフェ コットンクラブ」で「おれの女になれ」と発言した。

     この言葉に女性はショックを受け、店を出るとすぐに知人らが会食し
    ていた近くのファミリーレストラン「サイゼリヤ高田馬場東早稲田通り
    店」に駆け込んだ。

     ファミリーレストランで女性と会った会社員の男性(30歳)は、当時の
    状況をこう説明する。

    「この日は早稲田の学生が開いている読書会の日で、彼女も来る予定で
    した。しかし彼女は来ず、読書会の後、サイゼリヤに移動して、食事を
    していました。彼女から連絡があり、居場所を伝えると、すぐにやって
    きました。そして『渡部さんに、おれの女になれ、と言われ、逃げてき
    た』と泣きながら説明したのです。彼女は屈辱と戸惑いを感じていた
    ようで、その話しぶりが強く印象に残っています」
     
    (20180629)
     

  • 蓮實重彦『陥没地帯』を読みたいと思ってから10年以上経過、2016年に復刻版?が出版され、ようやく同書を手に取り、はてどこでこの本に出会ったのかと思い返した時、この伝説的な問題作「それでも作家になりたい人のためのブックガイド」を思い出した。ここで紹介された文学作品を読もうとリストアップしたんだった。

    すでに「それでも…」を読んでから20年は経過しているが、この本の、小説に対する愛情、それをぶち壊すほどの批評ぶり、確かにそこらの「ちょっと文章が書ける」程度の作家気取りの人間を蹴散らす勢い、どれも斬新で当時の記憶がよみがえる。もう一度読んでみたいな。

  • ブックガイドですらない。
    ただくだらないふたりが駄弁を弄しているだけ。
    中上や古井や自分たちの派閥にいる作家をもてはやし、その他の現代作家を愛半分のように装いつつこきおろしていく。
    何がいいという記述よりも、何がだめという記述が多いので、
    ただの飲み屋でのくだらない意見に過ぎない。
    学歴や偏差値云々はもはやゴシップ雑誌のレベル。
    こういう本音を語る本が少なかったのか。
    しかし書かれた時代を考えても、くだらない本には間違いない。
    こんな本で彼らにお金が入ること自体がくちおしい。くだらない。

  •  作家志望ではないですが、この手の本が好きなので読了。
     渡部直己さんは近著に『日本小説技術史』(新潮社)も書いているように、個々で取り上げられた小説を何を書いたではなく、どう書いたのかに着目しておりますので、本書でも巷によくある作家養成のハウツー本とは異なり、しっかりと「お勉強」をさせてくれます。
     そういう意味では、小説の方法を学びとることを後藤明生さんの『小説 いかに読み、いかに書くか』(講談社現代新書)に感化された者としては、そのようなスタンスで書かれた本書も面白く読めました。
     ただし、著者のお二人は著名作家をズッタズッタとコケ下ろし、毒を吐いてまわりますので、好きな作家が貶されることが許せないという方は注意が必要です。
     
     追記:巻末に必読日本小説50選が掲載されています。海外小説にかまけていたということもあり、近代日本文学をなおざりにしていました。このリストを一つの手がかりとして、取り組んでまいりたいです。リストに関して付け加えると、同著者・渡部直己さんの『私学的、あまりに私学的な陽で利発な若者へおくる小説・批評・思想ガイド』(ひつじ書房)に日本・海外の小説と批評、計200冊ばかりのブックリストがあったと思いますので、そちらも参考にしてはいかがでしょうか。数年前まで、近畿大学文芸学部のHPでもブックリストが閲覧できたはずですが、削除されてしまったのでしょうか。
     

  • 作家になりたいわけではないけれど、書くときに意識すべき点は同時に読む時のポイントもなるに違いないという考えから読了。

    実際、タイトル、書き出し、登場人物および語り手の設定、会話、結びなどについて参考になるところが多かった!

    特に、一人称小説における助詞レベルでのこだわり(「私は~」なのか「私が~」なのかで対象と語り手の距離は異なる)や、一元描写だからこそ視野の枠外から飛び込むものが活きてくる点については、深く納得するとともにこれまでさほど意識してこなかったことを反省。

  • 私は趣味の合う人の書評が結構好きなのだなー、としみじみ思いました。
    次に何を読もうかなー、という時に凄く参考になるんですよね、趣味が合うからハズレも少ない。

    作家さんの個人名を出してボロッカスに言うもんだから、ハラハラしながらも面白いです。自分の嫌いな作家(というか小説)を他人がボッコボコにするのは何と愉快なことでしょう!
    性格の悪い私はそういう楽しみ方もしてしましました。
    作家になりたい人がこれを読んでも特に参考にはならないでしょう。純文学に焦点を置いた、辛口の書評といった感じ。

    15年も前の本なので、町田康がパンクで文学して舞城王太郎が口語で文学を文学たらしめてしまって綿矢りさがアイドル級の可愛さを文学に持ちこんでしまって楊逸がナボコフな事件を起こしてしまった楽しい事柄がぜーんぶ書かれていないのですが、続編があるようなのでそっちを読んでみようと思います。

    11.12.11 再読

  • なんだかインテリが書いてる本だなあ、というちょっと呆れた印象ですから。けど、☆4つ。

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著者プロフィール

文芸評論家。1949年生まれ。著書に『革命的な、あまりに革命的な』、『吉本隆明の時代』(以上作品社)、『1968年』(ちくま新書)、『反原発の思想史 冷戦からフクシマまで』(筑摩選書)、『天皇制の隠語(ジャーゴン)(航思社)など。共著に『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』(笠原和夫、荒井晴彦との共著、太田出版)など。編書に『ネオリベ化する公共圏』(花咲政之輔との共編、明石書店)など。

「2016年 『タイム・スリップの断崖で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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