- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872332858
感想・レビュー・書評
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はじめ、とちくるった小説かと思ったけれど、意外にスルスルと入り込んでいきました。最後の17ページにわたる「落下」の描写は圧巻。読後は、不思議と希望がわきました。
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9才から高校生までの多感な女の子,眼科医のお嬢さんである私,聖女であるという信仰にも似た妄想が人生を支配する.鳥の名前のついた多くの登場人物たち,特にメフィストの様な鶯谷に示唆されて,予言の様な事を言ったり奇跡を見たりする.女性の性の目覚めを違った視点で見ているかの様な気もした.
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中2のときに出会った、私のバイブル。
わたし、の世界。
脳みその中を丸ごと見ている様な、
そしてその脳みそが私のモノなのか、他の人のモノなのか。
境界が曖昧になる快感を味わえます。 -
男の子を望んだ母に反して生まれた「わたし」、母はイエスを生みたかったのだと思い、女の子はイエスになれないから意地でも男の子を生まない、聖人を生むのが嫌、マリア様にはなりたくない、女の子を生んで二人で聖女になろうというわたし。腕や腿に「黙」と言う字をナイフで皮膚に切り込まないと口から精霊の言葉が飛び出してしまうわたし。随所に聖書の言葉が散りばめられ、単語から似た音の漢字を連想していく奇妙な網が張り巡らされた文章。筋らしい筋はないのだが、言語でしか世界と戦えない少女の生と性と聖を描いた、かなり手強い作品。
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えらいことになっていました。
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読んでいると、困るという気持ちに似たような
何やら弱っていく自分を感じました。