バトル・ロワイアル

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 3563
感想 : 630
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  • Amazon.co.jp ・本 (666ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872334524

作品紹介・あらすじ

西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。この国では毎年、全国の中学3年生を対象に任意の50クラスを選び、国防上必要な戦闘シミュレーションと称する殺人ゲーム、"プログラム"を行なっていた。ゲームはクラスごとに実施、生徒たちは与えられた武器で互いに殺しあい、最後に残った一人だけは家に帰ることができる。香川県城岩町立城岩中学校3年B組の七原秋也ら生徒42人は、夜のうちに修学旅行のバスごと政府に拉致され、高松市沖の小さな島に連行された。催涙ガスによる眠りから覚めた秋也たちに、坂持金発と名乗る政府の役人が、"プログラム"の開始を告げる。ゲームの中に投げ込まれた少年、少女たちは、さまざまに行動する。殺す者、殺せない者、自殺をはかる者、狂う者。仲間をつくる者、孤独になる者。信じることができない者、なお信じようとする者。愛する気持ちと不信の交錯、そして流血…。ギリギリの状況における少年、少女たちの絶望的な青春を描いた問答無用、凶悪無比のデッド&ポップなデス・ゲーム小説。

感想・レビュー・書評

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  • 年明けに読むべきものじゃないと思いつつ、読み始めたら止まらず、三が日この本に使った
    今の自分に彼らのような命への執着みたいなものがあるとは思えなかった
    それぞれの命の尽き方がなんだか現実の問題に通ずるところがあってよく考えられているなと思った
    秋也、典子、川田の絆に心揺さぶられた

  • 中学3年生が政府に言われて殺し合いゲームをさせられる話。
    666ページ。辞書みたいなぶ厚さだけど面白くてサクサク読めた。

    描写が生々しすぎて途中で読めなくなるくらい気持ち悪くなった。朝の低血圧の時間帯に血の気が引いてしまったようだ。
    しかし、ストーリーはすごく面白い。
    先が気になって仕方ない。

    先生はとにかく意地悪。
    とてもイキイキしていて狂った世の中に何も疑問を抱かずに生きている。
    現実でもクソみたいな会社方針に感激するような人が偉くなるけど、狂った世の中ではイカれた方が楽に生きられるのかもしれない。

    他人を信じるなんて自殺行為だけど、それでも信じたいと思える人がいるならゲームに敗れようが勝ちだと思った。
    何も信じず力や恐怖だけで勝ちあがったとしてもそれはニセモノだ。



    以下、ネタバレ!!















    首輪があるのだから泳いで逃げる人達を撃つ船は必要ないじゃないか!と疑問だったが、外れる方法があるからだとわかった。じゃあなんですぐに改良しなかったんだろう。書いてなかった気がする!

  • これは、今読み終わったのではなく、正確には再読です。
    もう何度読んだかわからないけど。

    この本を買ったときのことは、よく覚えています。
    母と本屋に行ったときに、女子高生がこの本を手にとって
    「これこれ。これがおもしろいんだって」と言っているのを聞き、
    「そんなに言うなら買ってみようか」と購入し、読み始めたら
    止まらなくなって、その日のうちに読み終わってしまったことも。

    中学生が殺し合いをするという内容なので、問題作だ、と
    言われるのもわかるけど、なんというか、それ以上のものが
    ある気がするなぁ。

    このクラスの男子の中で好きなのは、ダントツで三村信史。
    彼の計画が成功するバージョンも、見てみたかったなぁ。
    成功しちゃったら、面白くなくなるだろうけどさ。
    ○○バージョンでいうなら、桐山がこのプログラムに
    「乗らなかった」バージョンも、ぜひ見てみたかった。

    女子だったら、千草貴子と内海幸枝だな。
    二人とも、とってもかっこいい。
    典子は……、いい子なんだろうけど、若干女子に嫌われる
    タイプよね。
    「片思いしていた男子に、守ってもらえる」という、
    女子憧れのシチュエーションだもの。

    もし、私が中3だったときのクラスのメンバーで、
    このプログラムに参加しなければならなかったとしたら。
    中3ときのクラス、大っ嫌いだったので、私はきっと誰のことも
    信用できなかっただろうな。

    「人を信じる」って、こういう状況になると、相当難しいよね。
    自分だったらこのプログラムに「乗る」か「乗らないか」、
    友だちや好きな人を探すか探さないか。
    そういうことを考えるきっかけになった、というだけでも、
    意味のある作品だったと思います。

  • 残酷な描写が多くありますが、極限状態での人の行動、心情が大変面白く書かれています。
     
    所在:本未所蔵 (DVD有:AVコーナー視聴可能)

  • 何十年?ぶりの再読
    色々ツッコミどころはあるけれどやはり面白い
    プロレスってそういうもの

  • 皆さんには殺し合いをしてもらいます。で、話題になった映画の原作小説。
    それぞれのキャラが深掘りされており、ツラさもひとしお。

  • 残虐な表現が多く胸糞悪いのになぜか読み進めたくなる。そんな魔力がこの本にはあると思います。
    無人島でコロシアイ、シンプルな題材ながら読む手が止まらないのは、ひとえにキャラが魅力的だから。
    一人ひとりにドラマがあり動機がある。彼らの息遣いまで感じられそうな細かな描写に、読者もモニター越しに彼らを見ているような気持ちになれる。丁寧な描写のおかげで登場人物が多い割に混乱せず読めます。
    銃器マニアなら登場する武器の活躍も胸踊ることでしょう。

    当時多くの青少年に衝撃を与えた作品でしたね。社会現象になり、ニュースにも取り上げられました。
    暴力描写のある本やゲーム、番組が子どもの人格形成に悪影響を与えるというのは少なからずあると思います。なのでこの作品も万人にお勧めできる内容ではないのですが、それでも多くの人に読んでほしいと思います。暴力と死だけがこの本のミソではないので。
    この本を含め、色んなジャンルの作品を読んで(時にはトラウマになったりもして)人間的に成長してっていただけたら嬉しいなあ、といいトシこいた大人は思っております。

  • I love this novel!! I’ve read it many times and I enjoy every time when I read it. Thrilling and amazing novel.

  • 興味はあったけれど、評判よりは劣るだろうと判断して読まずにいた本。
    たまたま出会うきっかけがあったので読んだ。
    いろんなエピソードがあるけれど、あまりどれも刺さらず、最後がどうなるのかだけ気になった。
    残りページ数を見て、まさかこれだけでは終わらないだろうと思ったけど、なかなかのラスト。
    子供だと思ってなめちゃダメだね。

  • 初めて読んだのは、もう十数年前になるでしょうか。確かまだ、大学生でした。夢中で読み進めました。設定も、文章も、内容も、全てが本当に大好きです。

    人生で読書から受けた衝撃は、この一冊が一番大きいんだろうなあ、と。今後、この本より好きな一冊が現れて欲しいような、この本がいつまでも心のベストNo. 1であり続けて欲しいような。

    ブランキージェットシティのベンジーが、「星の王子さま」という本に関して、こんな感想を言っていた気がします。
    「読み返さなくても、本棚にその本が並んでいる。ああ、そこにあるな、って思うだけで、もうそれだけで良いんだ。そんな本」
    というように。
    ベンジーがそんな事を言っていなかったら申し訳ないのですが、、、確か、言ってはったような。

    僕にとっては、この本が、まさにそうなんですよね。僕の人生の永遠のマスターピースにして、最高の青春小説です。

    高見広春さんの新作を、いつまでもいつまでも待ち望むんだろうなあ。

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