虹の戦士

  • 太田出版
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本棚登録 : 208
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872334791

作品紹介・あらすじ

アメリカ・インディアンが信じつづけてきた、最後の再生への物語。

感想・レビュー・書評

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  • 古書店で手に入れました。
    「地球が病んで/動物たちが/姿を/消しはじめる時/まさにそのとき/みんなを救うために/虹の戦士たちが/あらわれる」
    という詩が帯に書かれてあるのが印象的な、素朴で美しい装丁の本です。
    もっとも、それを見て最初は、
    「ファーwwwよくある終末論の類やんけwww」
    とか斜に構えていたわけなんですが、読んでみたらまぁ、面白いんですよねぇー。

    インディアンというか、アメリカンネイティブの精神世界を知りたいと思った時には、この本は非常に良い入り口になると思います。実はだいぶ前にレイム・ディアー『インディアン魂』の文庫本上下2巻を買い揃えていたのですが、あまりの分量に積んでしまっておりました。この本は文字も大きく、30分もあれば最後まで読み通せます。

    粗筋としては、老婆と無数のスピリットの導きに従って現代社会に頭の先までかぶれそうになっていたインディアンの少年(老婆のひ孫)がどんどん野生児と化していく物語です。老婆に「あの山の頂上に行って虹の戦士んなってこい!」と励まされるところでお話は終わります。

    少年が無事虹の戦士になれたかどうか、そしてどう世界が少年の手によって救われていったかは描かれません。こういう最終結末をあえて書かずに終わるあたり、本当に味のあるいい物語を読ませていただいた感じがします。

    加えて、仏教にも通じるお話があったのも印象的でした。第六章「死を敬う」の射止めた鹿を通して殺生の残酷さを知り、不殺生を誓うくだりなんかは、そっくりそのまま仏典の中にあってもおかしくないようなお話でしたし。

    私の師の言葉で言えば「生命感覚を回復しなさい」ということでしょうか。ともかく、そういうメッセージの詰まった非常に内容の濃い一冊です。

  • 人間が、人間として生きる道へ回帰する導のような本だと感じた。私たちは、本当に人間として生きているのだろうか。人間とは何だろうか。そういう根源的な問いかけが、ここになされている。

  • アメリカ・インディアンに古くから伝わる言い伝え

    地球が病んで
    動物たちが 姿を
    消しはじめるとき
    まさにそのとき
    みんなを救うために
    虹の戦士たちが
    あらわれる。


    「大いなるスピリット」と先住民族たちが呼ぶものは、白人に殺され、持ち去られる事を、彼等は知っていた。
    しかし、いずれ時が来たら、スピリットは帰ってくる。スピリットを宿した虹の戦士が現れ、地球を浄化するのだという、全ての種族に伝わる言い伝えを翻訳したもの。


    児童書なので、文字も大きく、1時間かからず読めると思います。

    まえがきとあとがきは大人向けです。
    翻案者の北山氏は日本人も「ルーツを喪失したインディアン」であると考えています。

    この「虹の戦士」の逸話が、様々な環境保護運動に影響を与えているそうで、グリーン・ピースもこの物語の影響を受け発足しているそうです。
    日本の捕鯨船に立ちはだかる船は「虹の戦士号」という名前だそうです。

    本書に記されている、アメリカ・インディアンの思想と、そもそもの日本の捕鯨文化は「いのちを無駄にしない」という考え方で、通じるもののはずなのに、「虹の戦士」が戦う相手とされているとは、なかなか皮肉な事だなぁと思いました。

  • 72多くの白人にとって宗教は、子供に与えられたおもちゃのようなものでしかない。じぶんにとって利用価値があると思えるときにだけ、白人は宗教を利用する。ところがひとたびそれが自分らの快楽の邪魔になると判断したときには、平気で忘れていたりするのだ。

    わたしたちは、わたしちの宗教を現実のものとして生きていたのだ。

  • 私の使命は何だろう。
    自分の使命を果たしたい。
    心からそう想う。

  • 地球が病んで動物たちが姿を消しはじめるときまさにそのときみんなを救うために虹の戦士たちがあらわれる…。アメリカ・インディアンが信じつづけてきた最後の再生への物語。

  • SHIHOがおすすめの本だと雑誌に書いてあって気になって読んだ

    内容は小学生でもわかる簡単なもの
    ただ取り上げられているテーマは多分私たちが一生考え続けても簡単には答えが出ないもの

    自分の心にあるべきものはこういう風にシンプルなものなんじゃないかなって思った

    ネイティブアメリカンと吉本ばななの書く文章との関わりがなんとなくわかって
    自分の家にたくさんあるネイティブアメリカンの本と吉本ばななの本の関わりとか、
    若い頃にそれらの本を読んだ母の気持ちがなんとなくわかった

    装丁がキレイなので贈り物にもいいかなぁなんて思います

  • 出会えて良かった1冊

    手放せない1冊

  • ネイティブアメリカンの子孫の現代っこがおばあちゃんに学ぶ哲学。

  • 以前出演していたミュージカルで、
    ホピ族のインディアン役をやりました。

    それをきっかけにわたしはネイティブアメリカンに
    親愛の情を持つようになり、出会った一冊。

    どんな人でも虹の戦士になれる。
    それは別の言葉ではライトワーカーだと、そう思います。
    日本とネイティブたちとの不思議なつながりも囁かれている中、
    日本に生まれた自分にどんなことができるのか見つけ出して、
    行動したいと思います。

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