コペルニクスの呼吸 (1) (F×COMICS) (F COMICS)
- 太田出版 (2002年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872336498
感想・レビュー・書評
-
この作品と「Jの総て」までは明日美子さんの初期作品の集大成なんだろうな。初期作品でこの独自性を貫いていからの「同級生」「あなどこ」に行くから凄い。共通しているのは、悲惨さを日劇で終わらせず、前へ向かって行く部分が描かれて作品が終わる、と言うところ。コミカルさえ感じる。
詳細をみるコメント1件をすべて表示-
猫丸(nyancomaru)さんタイトルも画風も気になるなぁ、、、タイトルも画風も気になるなぁ、、、2012/03/30
-
-
たぶん最初に読んだ中村明日美子作品はこれ。サーカスが舞台ということもあって、とても好きだった。ピエロのトリノスは元ブランコ乗り。相方だった弟のミシェルの死以来、彼の亡霊のようなものと会話ができる。いかがわしいサーカスの雰囲気と独特の絵柄のマッチ感が抜群。
-
中村明日美子さんのマンガ。上巻。
70年代のサーカスが一応の舞台の、ちょうどこのマンガによれば昔ながらのサーカスから今のシルク・ドゥ・ソレイユのような現代的なサーカスに移り変わる時代の節目のような時期だとか。
とても面白かった。
だけど、人を選ぶ漫画です。 -
1巻読んで相当トラウマになったので続きを読むのを敬遠していたのですが、ふとしたきっかけで最後まで読み終えました。
神だった。これは、やばい。これはやばい漫画です。むしろ超漫画。漫画じゃない。
これは最後まで一気にガーッと読むべき芸術作品のような気がする。作品のほとんどが鬱展開なので、嫌になってページを捲る手が止まる前に、読んでしまえばいいと思う。そうすれば、とことん鬱な耽美が楽しめます。
掲載誌がアレということもあり各話にエロ要素は付き物ですが、「エロを書きたいがゆえの作品」でなく、「エロを無理矢理に入れている作品」でもなく、「エロありきの作品」であるところもすごいです。そしてエロい。
なんだかなあ。漫画ってすごいところまで来ちゃいましたね、って思う漫画だった。 -
絵が気に入っていた作家さん、初めて読みましたが、ストーリーも流れるような吹き出しも、リズムが良く、絵の力強さがある。どろどろの人間関係なのに美しい。
-
先生の作品が、何処から溢れ出てくるのか…素晴らしい一冊。(エロアリ★★★★★)
-
やっぱりこの人の漫画(というかコペルニクスの呼吸)すごすぎる。
手塚治虫、萩尾聖都、のように漫画を塗りかえたひとたちがいるけれど、中村明日美子もその1人に入れて良さそうだ。 -
自分を取り戻すための長い旅路。
-
明日美子さん既刊(2010年06月20日現在)作品の中で最後に呼んだ作品。
ずっとずっと読みたかった作品だったので読めてすごく幸せ。
「好き好き、でも。」がすごく表現されている気がする。