こんなにヘンだぞ!空想科学読本

著者 :
  • 太田出版
3.30
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本棚登録 : 115
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872336597

作品紹介・あらすじ

アニメ・特撮・マンガに関する基本データの間違い!初歩的な算数レベルの計算間違い!科学的な知識に関する間違い!笑いをとるためだけの超強引で誤った論理展開!あのベストセラー・シリーズは間違いだらけだった!デタラメだらけの『空想科学読本』シリーズを買ってしまったアナタにおくる、正しい「空想科学」入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 柳田理科雄の手法は、トンデモさんと同じなんだなあ。

  • 私が空想科学読本読んでて感じていた違和感をそのまま説明してくれています。
    多分、柳田さんは、題材にしている作品自体には興味ないのだと思うのです。だからとても雑な考察をするし、「その世界ではなぜそれがそうなっているか」みたいなことは一切考慮していない…というか知ろうとすらしていないように見えるのだと思います。
    好きなことについて、好きだからこそ、「ここ変だよねー」って話すならわかるのだけど、興味もないことを、ちょっと見て聞いて、「何言ってんの、そんなんできるわけないじゃん」的なことを言われるととても悲しくなる。
    だってできるわけないことを、できたとして描くのがSFなんですもの。
    そういう違和感を、理論として説明してくれている本ですね。

    かといって、空想科学読本みたいなのがダメって言ってるわけじゃないんです。
    でも、まともに作品を見てもいないのに、さも詳しいように説明されちゃうことに違和感があるのですよね。
    「良く知らないのですが…」って前置いてしまったら話にならない本だってことは分かってるんですが、じゃあちゃんと見て、調べて書いてよって思っちゃうのです。

  •  2002年の本ですが図書館で見つけて借りてきました。と学会会長山本弘氏の本と聞けば読まないわけにはいかない…
     対象にしている柳田理科雄氏の本は何冊もあるし、対象も特撮映画、戦隊ヒーローもの、SF映画と多岐にわたる。
     なぜ山本氏がここまで精密な考証を行い、内容の矛盾を指摘するかというと、そこに特撮やSFに対する「愛」があるかどうか、ではないかと思う。
     最後に山本氏が書いているが、柳田氏の書き方、斬り方に、作品に対する愛がなく、結果として読者を愚弄してもいい、という姿勢が見え隠れするのは私も山本氏と同様嫌な印象を受ける。
     SFや特撮、(オカルトも)についてものすごい知識を持つ山本氏だからこそかける一書。もっと早く読んでおくべきでした。

  • 柳田氏のインチキな本を読む前に、山本印の本書をみんなで読もう!! 巻末の推薦図書インデックスも必見です。

  • 柳田理科雄が誠実さに欠けていて、勘違いや間違いが多く、テキトーさにあふれていることは確かだろう。多くの読書に間違った知識を植えつけた罪は大きい。山本弘の知識の深さもさすがと唸らせられる。だからといって本書が面白いかといえば、話は別。科学が好きでなければ『結局空想科学をマジメに計算すると大変なことになる』以上の感想を持てる人は多くないだろう。少なくとも『空想科学読本』を読んでた人間には読まれるべき本なので、ただの批判本で終わらない、プラスアルファの要素が欲しかった。

  • ど理系の人に対する違和感がおもしろ読み物に。

  • 空想科学読本を徹底的に否定する本。だからと言って不愉快な気持ちになるわけではない。
    普通に面白いという印象。

  • 「こんなにヘンだぞ!「空想科学読本」」

    著者 山本弘
    出版 太田出版

    p358より引用
    “間違った本を書いた著者が反省して、
    被害を受けた読者に補償したなんて話は聞いた事が無い。”

    ベストセラー「空想科学読本」シリーズの間違いや、
    いい加減さに対して反論した一冊。
    著者のSF作家としての科学や特撮への愛情を、
    ふんだんに見る事が出来ます。

    上記の引用はあとがきより。
    本の内容に疑問を持たずに、
    鵜呑みにする事の危険性に対しての一文。
    この本が出版されてからも、
    「空想科学読本」シリーズは続編が多数出版されています。
    けれどこの本を読んでしまうと、
    購入に二の足を踏むかも知れません。
    余裕のある方は合わせて読むと面白いと思います。

    ーーーーー

  • 私も「空想科学読本」は,ネタ作りのために無理やり科学原理を持ち出している感じで,ちょっと違和感がありました。
    しかしこの本も,アニメを馬鹿にするものに対しひたすら意地になって対抗してる感じがします。他の方のレビューでも言われてるように,どっちもどっちの子供のけんか。
    トンデモシリーズは楽しく読ませてもらっていただけに,ちょっとがっかり。

  • 2005/8/・読了(紹介・科学?)
    空想科学読本とともに別の方に薦められたこの本は、空想科学読本を徹底的に否定した本(笑)。柳田氏の検証をさらに検証し直し、「ここがヘンだ!」と追求しまくり。まるで子供のけんかのようで、ある意味微笑ましい・・・といったら、作者に失礼ですね(笑)。実際に柳田氏の検証の間違いもあるのかもしれませんが、いろんな検証方法や捉え方があるので一概にこちらが正しいとも言えないような。でも私には詳しいことは分かりません(笑)。でも2冊を読み比べると、いろんな見方ができるようになるので、空想科学読本を読まれる方には、こちらもお勧めかなぁ^^

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著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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