コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー

制作 : 西本 美由紀 他 
  • 太田出版
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本棚登録 : 91
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872338362

作品紹介・あらすじ

188発の弾丸を乱射し13名を殺害した、コロラド州・コロンバイン高校のエリックとディラン。あの「アメリカ学校史上最悪の1日」のすべてを、今、"生き残った"クラスメイトが綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 犯人の幼なじみの視点によるコロンバイン乱射事件の全容。幼なじみであるブルックスは非常に微妙な立場に立たされる。

    学校の同級生の死そしてそれをもたらした友人2人の死。2人と親しかった、そして最後に言葉をかけられたと言うだけで犯人扱いまでされるようになる。

    強烈な事件で印象に残ってはいるが、結局のところ精神をこじらせた若者は何処にでもいる。ただ、銃がそこにあったから起こったことである。

  • 「エリックとディランは、この悲劇を作り出したことに責任がある。でも、コロンバインにはエリックとディランを作り出した責任がある。」

    実際の大事件なだけに、突き刺さる内容が多い。
    けれど、誤字の多さは勘弁してほしいと思った;

  • 請求記号:368.7/Br  図書ID:00177954

  • 闇の中から出てきて愛する人を奪い去るのは、顔のない、無名の殺人者じゃない。僕らみんなと全く同じように現実世界の過酷さに直面している普通の人間なんだ…そしてその人の中で、何かがゆっくりと蝕まれているんだ。(本文より)
    コロンバイン銃乱射事件の犯人であるエリックとディランは、何も生まれついての殺人者でも、悪魔の使いでもない。彼らが創り出されるのを許したのは、我々が住む社会である、ということがこの本を読んで実感としてわかった。

  • プルックス・ブラウンは加害者とも被害者とも最も近かった少年で事件の発端も偶然、目の当たりにしていた。
    なぜ2人の高校生が校内の先生や生徒を次々と襲ったのか?一時は共犯の疑いもかけられながら、悩み苦しみながらもその答えを探そうとする著者の心の軌跡が重く迫ってくる。

  • 暴力的なエンターテイメントが悪いのではなく、それが魅力的に見えてしまう社会が悪いという主張にすごく共感した。アメリカの学校の問題点を再認識しました。著者の複雑な心境が伝わってきて、読んでて考えさせられた。

  • 1999年4/20日に起こった、コロンバイン高校での
    銃乱射事件について、犯人となった2人の生徒の友人が記したもの。
    彼自身警察から容疑をかけられ、根拠のない中傷と戦ってきたが、それらは警察が彼ら自身の無能さを隠すために仕立てた策略だった。

    昨日いっしょにランチを食べた友人が
    憎しみに満ちて学校へ爆弾を置いた。
    同じく昨日まで共に学んだ別の友人は
    そいつらの銃で命を落とした。

    そんな絶望とも言える状況で、この本の著者ブルックスのとった行動は本当に勇気のある、賞賛されるべきものだと思う。

    亡くなった命を惜しんで泣くのは簡単だ。
    でもこの事件はそんなに単純なものじゃない。
    犠牲者のひとり、レイチェルの両親は、
    「私たちはふたりの犯人の親を赦すし、
     犯人たちそのものも赦すだろう。」と言っている。

    事件のあった頃(そしておそらく現在でも)
    アメリカのハイスクールにはびこっているいじめの問題が、この惨事には深く関わっている。


    犯人の思想について、日本でもずいぶん沢山の情報が流れた。
    ヒトラー崇拝者だとか、卍を身に着けていたとか。
    それらは全部事実とは違っていた。
    アメリカの中でも情報は錯綜していた。
    警察は市民に全ての情報を開示した、と嘘をいった。
    ほんとうはそうじゃなかったのに。

    ブルックスは本の最後でこんなふうに言っている。
    「僕らはこの傷と一生共に生きていく。
     僕らはコロンバインから学ばなくてはいけない。」

    実はこの事件を題材にした曲を演奏したことがあります。
    ギリングハム(アメリカ) And Can It Be?
    ウインドシンフォニーのための曲です。
    直訳すると「どうしてこんな事が起こるの?」といった感じの題名でしょうか。
    個人的に思い入れのある曲なのですが
    作曲者の視点もまた、ごく限られた視野からのものでしかないことに、この本を読んで気づかされました。

  • 銃で学校を「襲撃」した2人の学生の背景(どのような学校生活だったのかなど)、事件後の警察やマスコミの対応など、考えさせられることばかりでした。

    この本は先日新聞のコラムの中で紹介されていたので、手にとって見ました。品切れ中とあったので、図書館で借りました。

    学校というこどもにとって一日の大半を過ごす場所がどのようであるのか、当事者たちは分かっていても保護者やその他の人たちには全く見えない。
    それは当然といえば当然なのだけれども、見過ごされることもたくさんあるし、どのようにしたら良いのかということはずっと考えていくべきことなのだと思う。

    また、事件に対して、真実を知る権利は被害者家族はもちろん、すべての人にあって、それが何らかの力によって歪められることはあってはならないのだけれど、それが現実はすごく難しいのだと今更ながら思い知らされる。

  • なぜ犯人は、自分を殺さず、とっさに逃がしたのか?
    「負け犬側の人間」にも気持ちをよりそわせていた少年からみたコロンバイン乱射事件。文章がうまいので、少年はその後作家にでもなったかな・・。高校時代がこんなにも残酷な世界である必要があるのかな。

  • 「エリックとディランは、この悲劇を作り出したことに責任がある。でも、コロンバインにはエリックとディランを作り出した責任がある。」

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