酔って言いたい夜もある

著者 :
  • 太田出版
3.41
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本棚登録 : 271
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872339765

作品紹介・あらすじ

魚喃キリコ、栗田有起、石田千、長島有里枝と飲んで語った初の対談集。角田光代のランチ写真日記、女同士で行きたい居酒屋情報も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 角田光代さんと同世代の仕事をしている女性4名との、お酒を飲みながらの対談集。
    角田さんも合わせた5名の女性達は皆さん個性的でポリシーも各々しっかり持っておられて、共感できるし何よりとても楽しい。

    中でも作家の栗田有起さんとの対談の中で出てきた「小説家は書かないことでも伝える」は目から鱗だった。
    これから本を読む時、その作家さんが敢えて書かない事についても考えないと、と思った。

    後、私の好きなエッセイストの石田千さんの、本も新聞も漫画も読まない、とキッパリ言われたのには驚いた。
    角田さんも仰っていたけれど、石田さんの「スズメのような視点」や「どうしても同世代に思えない」落ち着き払った文章に、私も角田さん同様不思議な安心感を覚える。

    角田さんは様々なタイプの女性に対して、話を引き出すことが本当にお上手だと感心した。
    この企画をまたしてほしい。

  • 魚喃キリコさん、栗田有起さん、石田千さん、長島有里枝さんと飲んで語った初の対談集w

    おもしろい!w またいろいろ読みたくなる!ww

    長島有里枝さん、いいなぁ~~!

    角田さんのランチ写真日記も興味深いw

  • 角田光代さんの対談集。
    お相手は角田さんと同世代の女性で、角田さんがその人の仕事に魅力を感じる4名。
    目的はごく普通の話をするということ。
    お酒を飲んで笑いながら、初対面の会話とは思えないような話が続く。
    読んでいる私もその場に同席して会話を聞いているような、それくらい距離が近い本。

    角田さん以外の4人は初めて知った人だったけれど、作品を見てみたいなと思った。
    私はこんなに自分の言葉で話せないと思う。
    一番共感したのは「どういう男のひとが好き?」という問いに対しての角田さんの「情緒が安定してるひとが好き」という答え。
    ぴったりの言葉を教えてもらった感覚だった。その通り。私もそう。
    後は全般的に私の経験不足故か、先輩の話を聞いているような心持ちだった。
    そうなんですかぁ。えぇ〜。みたいな。
    こういう人間が同席したらすっごく嫌がられるだろうなと思いながら。

  • すごいよすごいよ…!

    特に角田さん×魚喃キリコの対談。。そこまで辛辣に言っていいの?!

    でも二人の話を読んでいると、

    これはただ単に飲み屋での軽い会話ではなくって、

    二人とも自分の人生に対して真剣に考えて生きてるんだ。。

    というのがびしびし伝わってくる。

    なんか自分より少し上の年代のお姉様たちの話を聞いて

    びっくり衝撃を受けると同時に、

    何だかものすごくスカッとした…!

  • 作家・角田光代が漫画家・魚喃(なななん)キリコ、作家・栗田有起、エッセイスト・石田千、写真家・長島有里枝と対談する。
    口下手なので、お酒を飲みながら。

    うーん、赤裸々すぎて。
    生々しいくらいに生き物なんだなあ、彼女たちは。

    お酒を飲みながら腹を割って話すことは、あり、だと思う。
    愚痴を言ったり、人生について語ったり。

    でも、生々しいの。
    愛が、性が、業が。
    口に出したそばから消えていく話ことばと違って、文字はくっきりと輪郭を伴って残るのよ。

    そうすると、「そこまで知りたくなかったよ」と思ってしまうのね。
    ちょっと胸焼けする読後感でした。

  • 角田さんが、一番ぶっ飛んでいる気がする。
    自分に夢中になれる人たちの対談集。

  • 2017 12/2

  •  一人で飲み屋に入れない、話がとても苦手な角田光代さんの飲み屋での対談集ですw。漫画家の魚喃(なななん?)キリコさん、作家の栗田有起さん、エッセイストの石田千さん、写真家の長嶋有里枝さんとの対談です。角田さんは飲み会で誰かに送られたら家にあげなくちゃいけないもんだと思っていたそうです。(しかもやらないと失礼だとw)夜道が危ないから送ってくれてるのに気づいたのは30過ぎてだそうです。「ありがとう、さようなら」と言えばいいんだって気づいたのが(^-^)
     角田光代さん、1967年生まれ、明るくて楽しい人だと思います。「酔って言いたい夜もある」(2005.9)は4人の女性との酒を飲みながらの対談集です。魚喃キリ子(1972年生、漫画家)、栗田有起(1972年生、作家)、石田千(1968年生、エッセイスト)、長島有里枝(1973年生、写真家)。角田さん、飲み屋に1人で入るぐらいならナンパする。お酒飲むとスイッチが入る。記憶なくしたことはしょっちゅう。2006年現在、同棲3回目、そろそろ結婚してもいいかなって思うようになったと。2006年結婚、2009年再婚。

  •  角田さんが同業者や漫画家、写真家と居酒屋さんやレストランでお酒を飲みながら語る対談集。対談というような堅いものというよりもっと気さくなのでとても楽しく読んだ。職業関係なく同じ女性として共感できる生きづらさや本音の中に、作家さん達ならではの視点やエピソード話があるのも読み所。特に印象的だったのは魚喃キリコさんのパンチのきいたぶっちゃけトークで、今後もっと彼女の漫画が読みたくなった。

  • 図書館で。石田千さんとの対談があると知り図書館で借りました。
    もっと恋愛の話が知りたかったけど、ゲロリストであることを知り少し嬉しい。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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