健気なシンデレラ・ボーイ (AZ NOVELS)

著者 :
  • イースト・プレス
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872573534

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  • たらこ先生のイラスト見たさに読み始めたので、当初の目的は達成した、のかもしれません。しかし、合わなかった…。

    主人公が高校一年生の男の子で、母親が再婚するから新婚気分も満喫したいだろうと、家を出て一人暮らしを始めることを決めます。が、周囲は猛反対。主人公は、どうしてそこまで反対されるのかよくわかっていないようですが、普通反対されますよね。スポーツ推薦だとか、寮に入らないとやっていけない学校があるとか、もしくは親から虐待されているとか。そういう事情があるならまだしも、家庭は円満なのに、勝手に出るわーと一人暮らしを始められるわけがない。しかも、高校一年で。しかも、その後バイトを始めるわけですが、自営業(美容室)の母親の手伝い以外のバイトをしたことがないらしい描写。なのに一人暮らし?家賃は誰が出すの?母親に出してもらうの?そっちの方が経済的に負担かけるんじゃないの?そういうことは考えつかないの?

    とのっけから主人公の、よくいえば年齢相応な思考回路に、もう少しシビアに言うとご都合主義の塊みたいな論理に辟易しておりました。

    そしたら、ご都合主義だったのは主人公だけではなく全員だった!というまさかの展開が。
    相手の岡崎は「オヤジ」だけど「若いが成功した事業家」で、イラストを見る限りでは若々しく見えるのに、作中ではなんどもおっさん扱いを受けていて、混乱しました。おっさんなのか、まだ若いのか、どっちなんだ。
    その岡崎の親友であり、主人公の義理の父になる曽野も、穏やかだけど変人、ストレートだけど「犯しちゃうぞ☆」とか言う、父親業に理想を持っている、包容力があるんだけど底意地が悪い、と一冊まるまる読んでも理解できない人でした。あの人はいったい、どういうスタンスなんだ。

    最後の最後に「おはよう」程度しか話さない母親も含め、保護者的年齢の男性が、こぞって無責任です。作中、何度も主人公に酒を勧め、学校なんて行かなくていい、大学も行かなくていい、受験も頑張らなくていい、などと言ってきます。君ら、本当に主人公のことを大事に思っているのか?彼の将来は、君らにはどうでもいいのか?セッ◯スよりも大事なことがあるとは思わないのか?なぜすぐに食べ物や金銭で彼の心を懐柔しようとするんだ?とイライラしながら読みました。

    主人公も、岡崎は信用していない、岡崎は頼り甲斐がある、岡崎には甘えられる、岡崎には言いたくない、岡崎は可愛い、岡崎は利己主義だ、岡崎が浮気したなんて許せない、岡崎は大人の男だから過去に浮名を流していたって構わない、と?????のオンパレード。そもそも、主人公が岡崎のどこを好きになったのか、最後までわからず…。やはり体だったのでしょうか。

    健気でもなんでもない主人公ですし、シンデレラボーイでもなんでもないと心底思ってしまいました。少なくとも、自分が主人公の立場だったら、幸せは感じられないかもしれないです。

  • どこ読のスマホアプリをダウンロードして、ガラケー時代のデータをリロードしてみたところ、買った覚えのないモノが。戻しようもないので、読んでみた。ほぼ強姦なのに相手に惚れちゃって~的な感じでしたが、ヤったほうがなんで結果的に本気になっちゃったのかの理由がよくわからんかった。が、主人公の和弥の継父になった人(名前忘れた)のキャラが後半、いい感じだったので、そこは面白かった。

  • 高校生の和弥は母の再婚を機に独立を宣言するが、みな猛反対…。そんな和弥に、「夏休みの間、別荘で住み込みのバイトをしながら、ひとり暮らしの予行演習をしてみないか?」ともちかけたのは、母の再婚相手の友人で、若くして実業家として成功している岡崎だった。大喜びで彼の別荘を訪れた和弥…だが、そこで待っていたのは、超悪魔な岡崎の夜伽のおつとめで…!?年の差カップル大逆転玉の輿ラブ書き下ろし。

    「素質あるぞ、和弥。初めてで、これほど感度がいいとはな」

    実業家X高校生 年の差&年上攻
    高校生を酔わして犯っちゃったら犯罪ですよ、岡崎さん(笑)

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