壁を破る言葉

著者 :
  • イースト・プレス
3.82
  • (129)
  • (122)
  • (184)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 1236
感想 : 124
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872574258

作品紹介・あらすじ

なぜ、創るのか。なぜ、生きるのか。岡本太郎から強烈な一撃。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごいパワーがこもっていて生きているように感じられる言葉が沢山。

    この本には全く関係ないけど小学校の時の図画の時間目の前に座っていた石村君の作った何かも分からないぐちゃぐちゃの粘土の林檎が綺麗に整えて作った私の林檎より注目を集めていて悔しい思いをしたの思い出した。
    私の作ったのはこの世にある林檎を模範したものだったけど石村君が創った林檎は石村君にしか創れない紛れもなく新しい林檎だったからなんだろうなー。
    強い衝動に駆られて創り出されたものに模範品が太刀打ち出来るわけがない。

    私は自分の環境やつまらない考えで蓋をしてやりたいと思ったことや立ち向かわなきゃならないものから目を逸らしている。
    その自覚はうっすらあったけどそれに気づかないようにしてた。
    この本の言葉たちに強く殴られたような気がする。
    けど結局私はどうすれば良いのかどの道に進めば良いのかわからない。
    自分を見つめて少しでも危険な道に賭けてみなければ。
    この言葉たちが自分の血と同じように私の中を巡って身体をつき動かそうとする。動かなきゃいけない。
    壁にぶち当たっていく。いかなければ。
    そう思える1冊。

  • 「強く生きる言葉」も同じだけど、モニョモニョしてるときに\ササッ/と適当にページを開いて、ひとこと読んで閉じる本。なんか流れを変えたい時に使う本です。1ページにつきひとことだけなので、読み終わったとか終らないとかはあまり関係なかったり。イメージで言うとフリスクみたいな感じ。

  • 自分の気持ちは生半可なものであった
    いくら言葉にしたって行動しなければ何にも意味がない。岡本太郎さんの発した言葉には私の背中を押してくれるような気がした。いやそうだ、押された。

  • 「こうしたい!やってみたい!」という気持ちを後押ししてくれる本。後押しというより「いいからやってみろ!」と後ろから蹴られる感じかもw

    また本の中に「表現欲」という言葉があり、自分には刺さった。何を表現したいか考えるきっかけになった。

  • 本は自分の心を映す鏡だと思っています。
    どんな本にも心に残るものがあって、自分の気分とか状況とかが文章を通して、俯瞰することができる。
    『不安なのね』『悩んでいるのね』『調子いいのね』って、自分の心と会話をしているような気分になるから、本を読めば読むほど自分を知ることができます。


    壁を破りたい訳ではないけれど(笑)、自分の才能の限界みたいなものにぶち当たると、苦しい。


    『絵が描けなくたって、いいじゃないか。音楽を作らなくたって、死ぬ訳じゃない。ぼくだってパリにいって三年間、絵が描けなかった。そのつらさは、骨身にしみている。だけど、自分をごまかして、適当なことをやってしまったら、おしまいだ。(文中より)』


    『創る』仕事をしていて思うのは、無知さとか能力とか才能っていう言葉を欲しがって、苦悩して、例え喜ばれるものを提供できたとしても、いつも自分が満足しない。そこができた時に、世界が変わるんだろうな。

  • 2011年10月13日のブログから。 
    http://jqut.blog98.fc2.com/blog-entry-1401.html  

    連休中に行った岡本太郎展で「岡本太郎の言葉」という3冊セットの本を買いました。「壁を破る言葉」「強く生きる言葉」「愛する言葉」の3分冊になっています。

    で、今日は「壁を破る言葉」からいくつか。きりがないので適当な数だけにしておきますが、さすがにすべてこのように生きることは難しい、というのもまぎれもない現実です。


    「限界は、考えない。人間は、はじめから限界のふちに立たされているんだから」

    「なんでもいいから、まずやってみる。それだけなんだよ」

    「趣味的になっては駄目だ。もっと効果的に、本質的に社会に対立する、その方法を定めることが芸術の技術だよ」

    「自分の姿をありのままに直視する、それは強さだ」

    「苦労した作品より、ひとりでにどんどん進んでしまったもののほうが、いつでもいい」

    「昨日すでにやったこと、人のやったことと同じようなことをやるのでは、まったく意味がない」

    「理論で作品はつくれない」

    「同じことをくりかえすくらいなら、死んでしまえ」

    「壁は自分自身だ」

    「でたらめをやってごらん。口先では簡単にでたらめなら、というけれども、いざでたらめをやろうとすると、それができない」

    「宇宙的ではなく宇宙なんだ」

    「ひとが『あらいいわねえ』なんていうのは、『どうでもいいわね』といっているのと同じなんだよ」

    「人間は自然の中からただ生まれ出てきたものではない。『人間』は作られるものだ。人間自身によって。だからまた人間の手で壊さなければ、宇宙に還元されなければならない」

    「制約が多いとみんな悩んでいる。だが、制約があるからこそ、自分のしたいことを貫くのが本当の行動になると思う」

    「孤独であって、充実している。そういうのが人間だ」

    「若さというのは、その人の青春に対する決意で決まる」

    「昔の夢によりかかったり、くよくよすることは、現在を侮辱し、おのれを貧困化することにしかならない」

  • やる気が出てくる言葉がたくさん。

  • 初めて名言集を読んだ。
    自分を奮い立たせてくれる本。
    一度きりの人生どうせなら全力でぶつかってみるか?と思える本。
    定期的に読みたいヤツ。

全124件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡本太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェームス W....
さだ まさし
リチャード・バッ...
『夢をつかむイチ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×