反社会学講座

  • イースト・プレス
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感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872574609

作品紹介・あらすじ

オトナ社会の紋切り型にメスを入れる「反常識の知」。面白くってタメになる、禁断の知的エンターティンメント!反社会学の目的は二つです。第一に、社会学という学問が暴走している現状を批判すること。第二に、不当な常識・一方的な道徳・不条理な世間体から人間の尊厳を守ること。

感想・レビュー・書評

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  •  「社会学」、僕らは気づかないうちにこの怪物に飲み込まれているという事実に驚かされるのがこの本。
     社会学上の統計とかそういうのって結構説得力があるんだけど、ちょっと待てそれは危ないぞ、というのが大まかな主旨だ。

     吉田戦車のパワフルな表紙にとどまらず、中身もかなりエキサイティング。意外と深刻な話題をテーマにしているのだが、かなりわかりやすく書かれている。著者はあい間にギャグをはさみながら語るのだが(時にそれがうざったいくらいなのだが)、その手法が面白い。
     つまり著者は、今の社会学のここがおかしいんだ!と単純に糾弾するのではなく、あなたたちの方法論だとこういう事も言えてしまうのですよ、とおちょくっているのだ。

     世の中の面白い見方がわかる本。

  • データと数字を見よう。
    思い込みは捨てよう。

  • ”社会学”の(もっともらしい)でたらめな結論づけにデータで反論するというとても面白い本

  • 「スーペーさん(引用者注:スーパー・ペシミスト)は超悲観主義を基調としているくせに、なぜか自分だけは一〇〇%正しいと信じ、前向きに考えます。大変矛盾した人格です。社会は悪くなる一方だ→自分は社会に迷惑をかけていない(社会に貢献している)→自分の生き方は「正しい」→自分と「違った」生き方をしているやつらは「間違って」いる→社会が悪くなったのはそいつらのせいだ!」(p.258)

    10年以上の時が経てもなお色褪せないクラシック。ツイッターユーザー必読の書。僕が好きなのは「パラサイトシングルが日本を救う」。一人暮らしの若者が増えれば増えるほどお金持ちはますますリッチに。少子化の項もそうだけど、人が何かを悪者にしようとする裏には利害関係がある。世の中の不公平を小馬鹿にしながら諦念の混じったさらりとした書きぶりが魅力だと思っているが、どうだろうか。

    「努力するのは宝くじを買うのと同じです。買わなきゃ永久に当たらないし、買っても当たる保証はありません。もしかしたら……と買い続けることが楽しいのです。人生も、そんなもんですよ」(p.305)

  • 作者のブラックジョークが冴え渡ってるので、他の人に言うときにそのまま言わないように注意しなきゃ。

  • タイトルどおりの社会学へのカウンター。古い書籍だけど、実は現在でも罷り通ってる欺瞞の多いこと、多いこと。

  • 配置場所:2F書架
    請求記号:361||Ma 99
    資料ID:W0131404

  • ひげもじゃのイタリア人、パオロ・マッツァリーノ(多分仮名)が常識、道徳、そしてこじつけと解される社会学の研究に対して突っ込みを入れていきます。「古今東西、人間がいかに他人に依存していいかげんに生きてきたか」を指摘し、思い込みの呪縛から解放してくれます。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • メラビアンの法則が嘘だとかいろいろ書いてある。いろいろ参考になった。社会人がスーツを切る理由とか挨拶をしないといけない理由など。

  • 知識・ノウハウの相続というところを読んで「ロバートキヨサキ」を思い出しましたがその後本書にもロバートキヨサキと金持ち父ちゃんの話があり、笑えました。

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著者プロフィール

パオロ・マッツァリーノ(Paolo Mazzarino):日本文化史研究家。著書に『反社会学講座』『続・反社会学講座』『誰も調べなかった日本文化史』(以上、ちくま文庫)、『読むワイドショー』(ちくま新書)、『「昔はよかった」病』(新潮新書)、『サラリーマン生態100年史』(角川新書)、『思考の憑きもの』(二見書房)などがある。

「2023年 『つっこみ力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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