失踪日記

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 2288
レビュー : 363
  • Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872575330

感想・レビュー・書評

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  • 何度読み返したかわからないくらい大切な本。

  • 人はこうやって失踪するんだって言う事がリアルにそしてシュールに描かれている一冊。5~7年前に読んだ本。有名漫画家さえもこうなるんだってことが実話でかかれています。生きるって奥が深いな~。

  • かつて少年チャンピオン誌上で吾妻氏の「ふたりと5人」を愛読した者として、その後の氏がこのような波乱の半生を送っていようとは、全く想像だにしなかった。本書p.61の「先生ほどの人がなぜこんな…」というセリフ、そっくりそのまま自分の感想です。

    丸みを帯びた可愛らしい絵柄は健在で読みやすい。前半、「夜を歩く」「街を歩く」あたりまではスイスイ読めるが、「アル中病棟」編は少々心構えして読まないときついかもしれない。そうは言っても、これだけの体験を客観的にエンターテインメントとして昇華する手腕は、お見事の一言。

  • 「全部実話です(笑)」って(笑)じゃないよ!と読む者にツッコませること受け合いの名著。吾妻ひでお……小学生の頃、単行本の『ちびママちゃん』読んでました。

    創作の葛藤。鬱と不安と妄想の日々。そして失踪。ホームレス生活。さらにはアルコール依存症で入院。
    相当ショッキングな内容なのに、丸っこい吾妻タッチと吾妻ギャグで面白く読めてしまう。でもそこはかとなく不安というか不吉な感じも拭い切れない。これが漫画の力か……。
    つくづく「アイデアと絵の両輪が揃ってこそ漫画」ということを思い知らされました。

    シアナマイドだけは絶対飲みたくねえな。

  • 「第34回日本漫画家協会賞大賞」「第10回手塚治虫文化賞マンガ
    大賞」「平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞」「第37
    回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門 」と、数々の賞を受賞
    した漫画である。

    漫画家・吾妻ひでお氏の2度に渡る失踪事件を、ご本人が描いた
    実録漫画(?)である。あ、多分、脚色している部分はあると
    思うのだけどね。

    ある日突然、原稿をほっぽり出して仕事場から逃げ出してしまう。
    当然のように仕事は激減。そうして「取材旅行」と言う名の失踪
    劇の幕が上がる。

    作家・松井計氏もホームレス体験を綴った作品を出しているが、
    松井氏は経済的状況でホームレスにならざるを得なかったこと
    の体験ルポだった。

    これに対して吾妻氏のホームレス体験は、原稿を落としたことも
    あるのだろうが根底には現実逃避もあるのではなかろうか。その
    現実逃避が、本書の続編となる『アル中病棟』を描く原因になった
    アルコール依存症への道まっしぐらになったのかも。

    厳しい生活だったと思うのよ、ホームレスって。実際、吾妻氏も
    失踪中に屋根がある場所で眠れる有難さを訴えているしね。でも、
    絵柄の影響もあって少々おミカルでもある。

    特に2度目の失踪の途中で東京ガスの孫請け会社の配管工にスカウト
    されたお話は結構笑える。

    ただ、奥様やお子さんたちは大変だったろうと思うのよ。一旦は
    戻って来た吾妻氏が、再度、取材旅行に出るなんて思ってもいな
    かっただろうから。

    描かれた作品の裏側には、ご家族の苦労もあるのだと思う。

  • すごく話題になっている(た)本。読んだら案の定よかった。

  • 人生いろいろ

  • 不安や鬱に苛まれて失踪したりアル中になってしまった漫画家のエピソードいろいろ。笑えないことを軽々と描けるセンスがすばらしい。妙にすっきりした。

  • 健やかに病んでる。かっこいいっす。

  • すべてをマンガにしたこの潔さ。文章の力になんか頼らないぜ!
    「夜を歩く」のままだったらこんなに売れただろうか。また「あじまが
    なんか描いている」で終わったんだろうなあ。ダセーけど、タイトルの勝利。
    乞食になったとこ、現場で働いたとこ、アル中病棟と大きく分けて三編だけど、
    アル中病棟は確かにおもしろい、でも描き方がらもの影響受けすぎてて
    いちばん吾妻っぽくておもしろいのはガテンのとこ。キャラがいいんだ。
    いい意味で絵の変わっていくマンガ家なので、マンガ描き続けてほしいっす。

著者プロフィール

吾妻 ひでお(あずま ひでお)
1950年、北海道生まれ。上京後就職するもほどなく退社。
1969年『月刊まんが王』12月号掲載の『リングサイド・クレイジー』でデビュー。コメディ路線の『ふたりと5人』がヒット。1979年に『不条理日記』日本SF大会で星雲賞(コミック部門)を受賞し、「不条理漫画」というジャンルを確立。
失踪事件を起こした後にアルコール依存症に。そこから復帰して記した『失踪日記』が高く評価され、大ヒット。第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門をそれぞれ受賞。

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