蟹工船 (まんがで読破)

  • イースト・プレス
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レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・マンガ (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578362

作品紹介・あらすじ

軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督浅川。過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  •  小泉元首相が政界を引退しますね。格差問題の根源の人ですね。オイラの小泉元首相の政治家としてのイメージは資本主義の市場原理を際限なく政策に盛り込んだ大胆な人ってところです(昔の話ですけど・・・)。就職氷河期を経験しているのでこの一連の政策はけっこう好意的に見てたんですけどね。

     「痛みに耐えろ」がいまや格差。実感です。

     蟹工船が現在若い人達の間で読まれている。もちろんキーワードは格差だ。まんがだけど読んでみて納得する。かなり的を絞った要約とまんが向けの演出がしっかりしているので原作のエッセンスが損なわれていない感じがする。

     負のスパイラルに陥り働けど我が暮らし楽にならず。資本家と労働者の貧富の差。誰もが享受すべき富の配分(共産)。日本に本格的に資本主義経済が萌芽し第一次世界大戦を経て世界経済に取り込まれていく時代の社会施策の無策と経済活動にゆれる民衆をズッバと書いている。

     社会背景や思想的なものを除いて今に通じる。ただやはり社会の問題は政治や経済活動など全てにつながっているんだね。

     1円でも多く儲けることは悪なのか?

     儲けた分、利益(評価)を均等に分けられるか?

     自分で書いておいてなんですが難しいっすね。聖人君子じゃないけんね~。

  • まんが 蟹工船 小林多喜二 イースト・プレス

    最も悲惨な物語だと思い最後に読んだのだけれども
    蒲団や阿Q正伝に比べて救いようのなさは少ない
    それだけに主人公のその後や
    二回目のストライキがもたらした社会的な何かがあったのか?
    などなど最後が尻切れトンボな所が残念だ

    著者の多喜二が特高によって拷問死したこともあって
    あまりにも有名な小説であるし
    隔離された環境だと言うことでは
    刑務所や精神病院や修道院や独裁国家と同じ
    密室が故に起こりうる問題を世に問うたのであろう

  • 漫画だとすごく読みやすい。
    本家の蟹工船から雰囲気を少しライトにしてわかりやすくした感じ。
    蟹工船読まないとなー、と思ってる人はこれ読むと良いと思う。

  • まんがで読破を読み切ろうシリーズ。蟹工船は、ブームになった10年くらい前に中国駐在当時に読みました。
    そんな話だったなと思いながら一気読み。
    いまならブラック企業だ、働き方改革だっていう話でしょうが、大正だとそんな声も上げられず、搾取されていたものはロシア船に助けられたことから共産主義に出会い、資本と権力と立ち向かう。
    今思うと、蟹工船ブームが来たあたりが、働き方改革の走りだったのかもしれませんね。全く気付いていませんでしたが。

  • プロレタリア文学で最も有名な蟹工船。
    労働者は4ヶ月間船内で獲ったカニを缶詰にして、一日16時間働かせる。少しでも休んでいると労働者の監視役に棒で叩かれる。
    船同士でも競争しており、収穫に必死なのである。 

    労働者の主人公の森本はロシア船に捕獲され、共産主義の重要性をロシア人から学びストライキをする。労働者にも人権がある事を資本家に分からせるためであり、最終的に成功する。

    蟹工船に乗る人はまさか団結してストライキを起こすとは思っていないところに不意を付かれる。

    ロシアの共産主義とプロレタリア文学は密接な関係があるだろう。

  • ブラックバイトを思い出した。
    社会主義には反対だけど、独裁と暴力にも反対!

  • 漫画なので30分ぐらいでよみおわった、現在でもありえそうな話でとても昔の小説とは思えない話だった。

  • 軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督浅川。
    過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化。


    カニを獲るために地方の労働者が半分だまされた形で集められ、
    劣悪な条件の中、死人の出るほど過酷な労働を強いられる。
    耐え切れなくなった労働者は、団結し立ち上がらなければならないことを自ら知る。
    一度は失敗し、全てのリーダーが捕らえられるが、
    その後すぐに全労働者が立ち上がり、抵抗活動を成功させる。

    労働者(プロレタリア)がいなければ、資本家は何もできない、
    という当たり前のことだが、労働者全員が真に自覚するのは難しいことだ。

    本作はかなりの部分が「過酷な労働」の描写にページが割かれているが、
    重要なのは、最後の最後「リーダーがいなくなっても立ち上がる人々」というところだと思う。

    一部のリーダーに頼りきっていることと、資本家の下の労働者でいることは、
    判断を他人にゆだねるという点においては同じことだ。

    リーダーを失った時、それでも進むべき道を進めるか。

    そんなメッセージが、本書を単なるドキュメンタリーで終わらせない、
    時代の刹那に普遍性を見出す、名作たる所以であるように思う。

  • 雇われの身という同じ肩書きを持っているのに、その中にも身分が存在しているんだなと思った。

  • 2011年読了。

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