蟹工船 (まんがで読破)

  • イースト・プレス
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レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・マンガ (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578362

感想・レビュー・書評

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  •  小泉元首相が政界を引退しますね。格差問題の根源の人ですね。オイラの小泉元首相の政治家としてのイメージは資本主義の市場原理を際限なく政策に盛り込んだ大胆な人ってところです(昔の話ですけど・・・)。就職氷河期を経験しているのでこの一連の政策はけっこう好意的に見てたんですけどね。

     「痛みに耐えろ」がいまや格差。実感です。

     蟹工船が現在若い人達の間で読まれている。もちろんキーワードは格差だ。まんがだけど読んでみて納得する。かなり的を絞った要約とまんが向けの演出がしっかりしているので原作のエッセンスが損なわれていない感じがする。

     負のスパイラルに陥り働けど我が暮らし楽にならず。資本家と労働者の貧富の差。誰もが享受すべき富の配分(共産)。日本に本格的に資本主義経済が萌芽し第一次世界大戦を経て世界経済に取り込まれていく時代の社会施策の無策と経済活動にゆれる民衆をズッバと書いている。

     社会背景や思想的なものを除いて今に通じる。ただやはり社会の問題は政治や経済活動など全てにつながっているんだね。

     1円でも多く儲けることは悪なのか?

     儲けた分、利益(評価)を均等に分けられるか?

     自分で書いておいてなんですが難しいっすね。聖人君子じゃないけんね~。

  • とても絵がキレイで読みやすいです。昔は共産主義って人気あったんだろうな、と思いました。

  • 978-4-87257-836-2
    C0193¥552.
    2007年10月1日 初版
    2008年7月15日 第5刷

    原作:小林多喜二
    企画・漫画:バラエティ・アートワークス
    発行所:株式会社イースト・プレス


    一度読んでみなくっちゃと思いつつ、手元にあるにも関わらずなんとなく気がむかなった作品でした。
    映画では刺激が強すぎる気がしたので(暴力シーンとか)なので普段は読まないけれど漫画に挑戦してみました。

    --
    プロレタリア 資本主義社会で、生産手段を持たず、生活のために自分の労働力を売って賃金を得る階級。労働者階級。無産階級。

    プロレタリア文学 1920年代から1930年代前半にかけて流行した文学で、虐げられた労働者の直面する厳しい現実を描いたものである。--wikiより抜粋

    原作者の小林多喜二は獄中、拷問死している。29歳1933年の事である。

    現在当たり前の事柄がその時は当たり前でなかったという事。
    それは今現在も別の国では当たり前であったりするのかもしれない。

  • 蟹工船は「工船」であり「航船」ではないため航海法は適用されず、純然たる「工場」であるにも関わらず工場法の適用さえも受けられなかった。資本家にとっては労働者の人権を無視し搾取するのに都合がよい仕組みだった。しかし、最後には工員たちが一致団結に立ち上がり、ストライキが成功する。

  • 交渉はいかに相手が困るようにするかですかね。ハッピーエンドで終わってますが原作はどうなんでしょ。

  • まんがで読破を読み切ろうシリーズ。蟹工船は、ブームになった10年くらい前に中国駐在当時に読みました。
    そんな話だったなと思いながら一気読み。
    いまならブラック企業だ、働き方改革だっていう話でしょうが、大正だとそんな声も上げられず、搾取されていたものはロシア船に助けられたことから共産主義に出会い、資本と権力と立ち向かう。
    今思うと、蟹工船ブームが来たあたりが、働き方改革の走りだったのかもしれませんね。全く気付いていませんでしたが。

  • 軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督浅川。
    過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化。


    カニを獲るために地方の労働者が半分だまされた形で集められ、
    劣悪な条件の中、死人の出るほど過酷な労働を強いられる。
    耐え切れなくなった労働者は、団結し立ち上がらなければならないことを自ら知る。
    一度は失敗し、全てのリーダーが捕らえられるが、
    その後すぐに全労働者が立ち上がり、抵抗活動を成功させる。

    労働者(プロレタリア)がいなければ、資本家は何もできない、
    という当たり前のことだが、労働者全員が真に自覚するのは難しいことだ。

    本作はかなりの部分が「過酷な労働」の描写にページが割かれているが、
    重要なのは、最後の最後「リーダーがいなくなっても立ち上がる人々」というところだと思う。

    一部のリーダーに頼りきっていることと、資本家の下の労働者でいることは、
    判断を他人にゆだねるという点においては同じことだ。

    リーダーを失った時、それでも進むべき道を進めるか。

    そんなメッセージが、本書を単なるドキュメンタリーで終わらせない、
    時代の刹那に普遍性を見出す、名作たる所以であるように思う。

  • プロレタリア文学といっても、中身的には勧善懲悪の時代劇的なシナリオにしか見えない。世の中そんなにうまくいかないのも分かっていて読まれてたのかな?

  • 時代が変わる時、そこには犠牲者がいて、その犠牲者が次代の仕組みを作ってくれたのだと痛感した作品。蟹工船で言えば、労働組合が、その仕組み。

  •  思っていた内容と、だいぶ違っていました。あんなに、大きな船に乗っていたのですね。遠洋マグロ船団の母船のようでした。私は、船長、機関長、漁労長、他5、6人程度の船の話だと想像してました。
     ストライキが成功して、ハッピーエンディングな結末、と考えてよいのでしょうか?

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