戦争と平和 (まんがで読破)

著者 :
  • イースト・プレス
3.32
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本棚登録 : 368
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578676

作品紹介・あらすじ

19世紀初頭、ナポレオン戦争の渦中にあるモスクワを舞台に描かれる一大叙事詩。 戦う意味を見失う青年士官アンドレイ、莫大な富を持ちながら真の幸福を思い悩むピエール、 天真爛漫な少女から魅力的な女性へと成長していくナターシャ。 戦渦はモスクワをも包み込み、様々な運命が交錯する。  近代文学史に輝く超大作を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で予約して2ヶ月待ちの人気の本。
    難しそうな話はまずは漫画で。
    これで原作を分かったつもりになってはいけないけれど、私にはこのような本はありがたい。

    (印象に残った言葉)
    人はなぜ殺し合いに身を投じるのか?
    人間…それはあまりにも無力な存在である。なぜなら人は歴史を構築する歯車のひとつにすぎないからだ。
    しかしそれでも人は人として生きる。人を愛し、子を育み、友を助け、敵を許し、共に笑い、幸福な生活を望み人生を築いていく。
    そして歴史に平和が記されることはない。

    一人の人間として、グサリと胸に突き刺さった。

    (その他)
    ・ロシアの歴史やナポレオンについても勉強したくなった。
    ・ナポレオンの顔がいかつい。そしてその息子(ナポレオン2世)の幼少時代の肖像画もナポレオンそっくりのいかつさで描かれていて、こんな子供いるか?と印象的であった^^;

    • TAKAHIROさん
      なおなおさん、先日はコメントありがとうございました。
      ホリエモンの受け売りをバッチリ見抜かれてお恥ずかしい限りです(笑
      私の拙いレビューを読...
      なおなおさん、先日はコメントありがとうございました。
      ホリエモンの受け売りをバッチリ見抜かれてお恥ずかしい限りです(笑
      私の拙いレビューを読んでくれているのは嬉しいですね〜
      難解名著を漫画でというのはいいですね。私もやってみます。
      2022/06/06
    • なおなおさん
      TAKAHIROさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます。

      TAKAHIROさんやホリエモンの漫画に対する考えに、「だよね!?」...
      TAKAHIROさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます。

      TAKAHIROさんやホリエモンの漫画に対する考えに、「だよね!?」と賛同し、漫画を読んでおります^^;とても気に入ったので、メモしておこうと思います。
      TAKAHIROさんも難解名著を漫画で読んでみると!?仲間が増えたようで嬉しいです。
      私もまた本を探します(^_^)
      2022/06/06
  • 敷居が高い本のとっかかりに、前から気になっていたこちらのシリーズをチョイス。多分離乳食始めたてくらいの薄味に仕上がっているんだろう。楽しめたし、最後の方の悪友が助けてくれるシーンはグッときたが、駆け足感が否めない。テーマが何なのかもイマイチ見えてこなかった。
     楽しい時間や月日の流れを絵だけで示されるのは、どうも私には向いていないらしい。字がないとすぐに読み飛ばしてしまうので、冗長でも小説の方が合ってるのかも。これを機にトライしてみたいが…まだまだ敷居は高い。

  • ここ最近の読書の流れは本当に良い。人間世界の根本原理を学んでいるようで本当に充実だ。戦争は欲と思い込みで始まり平和は欲を静止することで生まれる。と◎トルストイに益々興味津々。いいねぇ〜♫

  • ロシアの文豪レフ・トルストイの『戦争と平和』をマンガ化。原作は559人もの登場人物がいるともいわれている。そんな長編作が30分程度で読めるのは素直にありがたいとは思う。

    しかし、案の定かなりの部分を削ってあるため、要約程度の理解しかできないものになっていると言わざるを得ない。

    そのため『戦争しか歴史に残らず、平和が語られることはない』という最終的なアウトプットしか記憶に残りにくく、本来大切なそのアウトプットに至るまでの過程がイマイチ伝わってこなかった。情報量の多い漫画といえど、さすがにわずか190ページでは無理があったと思う。

    本書は『戦争と平和』の概要を掴むために読むのには悪くないが、それ以上にはなり得ない。そこをわかった上で読むのはありだが、正直あまり時間を割いて読むほどの価値はない。

  • 戦争によって色々な人間関係や生活が変わってしまうことがわかりやすい。
    原本も有名だし読みたい。

  • 「歴史に平和が記されることはない」
    「人は歴史を構築するための歯車である」

    戦争は決してしてはいけない事を
    再認識した

  • 承認欲求を満たすために結婚をしても幸福は遠いのでしょう。cf.p.75 ロシア軍元帥 クトゥーゾフ 「戦争において最も強力な武器とは何かご存じかね? 時と忍耐だよ」p.150 「著しく士気の低下した兵を抱えたまま進むこともとどまることもままならん...もう冬が迫っているというのに!」p.162 今、起きているロシアとウクライナの戦争を想起しながら読んだ。

  • 再読

  • 15分であの超大作が読めてしまっていいのかと少し罪悪感を感じるほど読みやすかった。
    簡略化されすぎている気がするが、概略を掴むのが目的だったので満足。

    歴史として、戦争は不可欠なものとして語られるが、当事者である市民からして必要な戦争などほとんどらないと気付かされた。
    歴史で語り継がれるのは戦争であって、平和ではないというメッセージは強烈。

    • オッコトヌシさん
      このシリーズ買ってるの?読みたい
      このシリーズ買ってるの?読みたい
      2020/08/15
    • コモゴモさん
      市の図書館で借りてる!わかりやすくてええで〜オススメ
      市の図書館で借りてる!わかりやすくてええで〜オススメ
      2020/08/15
    • オッコトヌシさん
      なるほど!あざみ!
      なるほど!あざみ!
      2020/08/16
  • さすがに名著が原作だけあってオモシロイ。しかも30分もあれば読み終わる。マンガの力を借りて、名作を味わえるのは素晴らしいです。原作を読む余裕がないときにはもってこいです。

  • 戦争と平和を読むための概略理解のため。
    ただ、はしょりすぎているため、概略すぎる。
    この頃の歴史を勉強する方がいい。

  • 最後のメッセージ
    「歴史に平和が記されることはない。
    人は歴史を構築するための歯車である。
    しかし、それでも人は人として生きる。
    人を愛し、子を育み、友を助け、敵を許し、共に笑い、幸福な生活を望み、人生
    を築いていく。そして、それが歴史に記されることは決してないのだ。」

    タイトルの戦争は、ナポレオンのロシア遠征のこと。ロシア人目線で描く。モスクワを蹂躙した後、兵糧が尽き、撤退を余儀なくされる。

    登場人物
    ピエール:伯爵・軟弱・美貌の妻を持つが、愛はない。別れる。最後まで生き残る。
    アンドレイ:ピエールの親友。出征中に愛する妻を失う。大人になったナターシャと恋に落ち、結婚の約束をするが・・・敢なく戦死。
    ナターシャ:おてんばな少女。大人になってアンドレイと恋に落ちる。
    エレン:ピエールの妻。ドーロホフと不貞を働いたと誤解され、ピエールに離縁される。病死。
    ドーロホフ:ピエールの悪友。エレンと不倫したと誤解され、ピエールと決闘。銃弾に倒れる。
    アナトーリ:エレンの兄。アンドレイ不在時にナターシャを誘惑するも、ピエールにより撃退される。
    クトゥーゾフ:ロシアの将軍。結果的にナポレオンを撃退し、英雄となる。
    ナポレオン:言わずもがな。ここでは悪役として描かれている。

  • まんがで読破を読破しようシリーズ。戦争と平和は文学史で名前を知っただけで、トルストイなんて読んだことはない。
    ホントはロシアとフランスの戦争をたっぷりと描いていたんでしょうが、ピエールとナターシャとアンドレイの恋愛話しか印象に残ってないですね。
    あとは、これがナポレオンを破った冬将軍かっていうのも思った。

  • 平和は戦争の対義より包括的位置、流行の所為?

  •  ものすごい大作を、ものの30分もかからないくらいで読めてしまう漫画にまとめてしまった本。
     8人の登場人物が出てくるが、原作は登場人物たちの名前が途中から変わったりして、とても読みにくいそうだ。始めの方こそ、誰?と思うことはあっても、基本的には分かりやすく、最後まで一気に読める。この時代のヨーロッパの歴史とかを知っていれば、もっと楽しめたのかもしれない。そして、戦争の悲惨さと人間のはかなさがテーマ、ということで良かったんだろうか。「人は歴史を構築するための歯車である」(p.189)というのが、劇団四季の『南十字星』というミュージカルの「歴史の大きな転換期には名もない無数の人々が犠牲になる。その小さな小さな死の積み重ねが世界の歴史を進めてきたことを今、私は実感している。」というのと似ているなあと思った。(16/11)

  • 図書館で借りた本。まんがで読破シリーズ。ロシア文学を読了し理解する自信が無かったので借りてみたが、こんなに人間臭い話だったのかと知り、ロシア目線で話が進むため新鮮だった。頭空っぽの絶世の美女と地位だけある冴えない男の夫婦はどの時代にもいる普遍性を確認したな。ドーロホフはナイスガイ、ナポレオンはロシア目線からしたら悪人なので凶悪顔だ。人は歴史を構築するための歯車は名言。

  • レビュー省略

  • 大作が、ほんの200ページ弱に納まるのだから、このシリーズは侮れない。
    その200ページの中に、ナポレオンがモスクワ遠征で失敗した理由がちゃんと書かれているからたいしたもの。

  •  この作品をカテゴライズするのに「コミック」とするか「ロシア文学」にするのか一瞬だけ考えた。しかし文学とするにはあまりに大ざっぱ過ぎるのではと思いコミックに落ち着いた。

     NHKEテレ「100分de名著」6月の課題はトルストイの「戦争と平和」である。この大作を100分で語るというのだから無謀だ。559人もの登場人物をグッと圧縮して3人だけについて語ると「100分de名著」のテキストの著者、川端香男里先生は行っている。

     こちらの「まんがで読破…」の作者も偶然かどうかはわからないが、ピエール、アンドレイ、ナターシャの3人に絞ってストーリーが展開される。

     原作は読んでいないが、オードリー・ヘプバーンがナターシャを演じたハリウッド映画「戦争と平和」を観ていたのでおおよそのストーリーはつかめていた。この大作をよくもここまで圧縮して一冊のまんがに収めたものである。しかしいきなりこのまんがだけ見たのでは、残念だがほとんど理解できないのではないだろうか。

  • ナポレオン戦争の頃のロシアを背景に、軟弱な貴族ピエールの成長物語、というようにすっきりと刈り込まれたストーリー。原作はもっと複雑にからみあい、深く語られているのだろうか。その入口としての一冊、というところか。

  • ナポレオンの畜生すぎる描かれぶりが最高です。

  • ナポレオンが極悪人の顔をしている……

  • 面白いストーリーだった。

    マンガだけど、ドストエフスキーと同じように、
    ロシア文学の面白さを垣間見た気がする。

  • 戦争・ロシア・ナポレオン・モスクワの大火
    これは、とても興味深く、読んでみたいと思ったら
    これもすごく長いんだ。。。
    いつか読もう。

  • トルストイの「戦争と平和」のマンガ版。

    ナポレオンが悪魔みたいな顔で登場します。


    本来、戦争とは?とか、平和って。。。

    って考えるべきものだと思うのですが、

    このマンガ版だと正直、かるーく流されてる感がありました。

  • ナポレオンとロシアが戦った時代の話なのですが、これも、真面目な人、不真面目な人、美しい人、美しくない人と、それぞれのキャラがイキイキと登場して、その時代を生きていたであろう人たちの感情や生き様に惹きつけられました。やっぱり戦争はイヤだなぁ。
    男たちは戦いたがって困る。
    これを読んで、ナポレオンの盛衰も垣間見れて、勉強になりました。個人的には、ヒール役の登場人物たちに ものすごく心惹かれます。マンガでの描き方が うまいのかもしれないけど。

  • モスクワ、ロシアなどを舞台とした作品です。

  • まんがで一気読み その10

  • ナポレオンの時代の、ロシアとフランスの情勢が少しわかった。
    日本の戦国時代みたい。

  • 薄い文庫サイズに漫画で書いてあるので、まぁ、あらすじを追うだけの内容ではあるとおもうのですが、この作品はよかったです!

    人は歴史の歯車に過ぎない。それは庶民であっても王侯貴族であっても同じ。そして、人々の振る舞いは決して歴史に記録されるものではない。

    まさに真理を突いたものと思います。
    おすすめです!

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著者プロフィール

一八二八年生まれ。一九一〇年没。一九世紀ロシア文学を代表する作家。「戦争と平和」「アンナ=カレーニナ」等の長編小説を発表。道徳的人道主義を説き、日本文学にも武者小路実らを通して多大な影響を与える。

「2004年 『新版 人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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