斜陽―まんがで読破

  • イースト・プレス (2008年1月1日発売)
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本棚登録 : 176
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578904

作品紹介・あらすじ

戦争が終わって、私たちの本当の闘いがはじまった…。没落貴族のかず子は、滅びるものなら華麗に滅びたいと、道ならぬ恋に溺れていく。最後の貴婦人である母と、麻薬に溺れ破滅していく弟・直治、無頼な生活を送る小説家・上原。戦後の動乱の中を生きる四人の、滅びの美しさを描く太宰治の代表作を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • 「傑作を書きます。大傑作を書きます。日本の『桜の園』を書くつもりです。没落階級の悲劇です。もう題名は決めてある。『斜陽』。斜めの陽。『斜陽』です。どうです、いい題名でしょう。」

    この言葉の通り、『斜陽』は大傑作となり「斜陽族」という流行語を生み、太宰治は一躍流行作家になりました。美しい滅亡に向けたかず子、お母さま、直治、上原二郎4人の力強くもはかない物語。気持ち悪いほど完成された作品のように思います。発表されて60年以上たった今でもまったく色褪せません。

  • 2018/08読了

  • 「私は確信したい。人間は恋と革命のために生れて来たのだ。」

    太宰治がどんな思いを込めたのか、というところまでは理解できていないまでも、フレーズとして、音の響きとして気にかかるものである。

  • まんがで読破を読破しようシリーズ。
    太宰治はこれで2作品目。
    戦後の家族の没落と葛藤。
    出てくるテーマが、薬物、男女関係のもつれ、自殺と太宰本人をそのまま投影しているっていう印象。
    原著を読もうっていう気にはなりませんでした。

  • 戦争が終わっての価値の転換、没落貴族のかず子をとりまく4人の人生の滅びの美学的ものが、視覚的に描かれている。
    太宰治の代表作の漫画化、それなりに伝えられているのではないだろうか。

  • 禁断の恋。

  • レビュー省略

  • 戦争が終わって、私たちの本当の闘いがはじまった…。没落貴族のかず子は、滅びるものなら華麗に滅びたいと、道ならぬ恋に溺れていく。最後の貴婦人である母と、麻薬に溺れ破滅していく弟・直治、無頼な生活を送る小説家・上原。戦後の動乱の中を生きる四人の、滅びの美しさを描く太宰治の代表作を漫画化。

    第二次大戦は日本の敗戦を以って終了した。
    が、国民にとってはそれからが塗炭の日々だった。
    進駐軍が来て、全てが変わった。思想も価値観も有り様も。

    日々の糧を得るために元貴族・華族のプライドも捨てねばならない一家。
    田舎に移ってのみすぼらしい日々は希望の見出せない長い長いトンネルのようだった。

    ちょうど「時代の変わり目」ではこのように新時代に適合できない旧時代の人間は自然に淘汰されていくことがある。
    明治維新を迎えて、かつての士族が特権を次々と奪われて没落していったのと同じように。

    それを「沈み行く太陽」という意味で「斜陽」と言いたかったのか?
    しかし、陽はまた上るものであるということも事実。

  • 弟の、直治は女や酒に溺れる。同じ著書の人間失格の主人公にソックりである。直治の師である、上原というのに教わった部分も人間失格と酷似している。

    直治も人間失格の主人公の葉蔵と同じで純粋な女性が好きである。俺も結婚した女性は純粋な女性である。
    話が楽しいより、趣味が合うより、家に帰ってきてホットできる女性。

    上原の妻である直治が好きになった女性。上原もきっと最終的に家に帰ってホットできる女性がいいのであろう。上原は太宰治と考えられる。

    主人公のかず子も妻もいる上原が好きになるのも文学的なキザな野郎だが人間の中身を見通した男であるからであろう。

    文学的なキザな話ができる上原は貴族の高等教育を受けた上原の事を好きになってもおかしくない。なんせ太宰治だから

  • 前に読んだ原作を思い出して、もう一度読みたくなった。ストーリーをなぞるにはちょうどいいと思う。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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