- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872579086
作品紹介・あらすじ
「太平洋の架け橋」として、その使命に殉じた国際人・新渡戸稲造が、日本の倫理観を英文で紹介した『武士道』は、当時の米大統領ルーズベルトなど世界の知識人から評価され、海外におけるサムライのイメージを決定づけた。「義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉」…日本が世界に誇る精神を著した名著を、武士の象徴的物語『忠臣蔵』と併せて漫画化。
感想・レビュー・書評
-
サラッと読めた。ざっくり掴むにはもってこいの本
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『ブラックジャックによろしく』は医療問題を指摘する優れたマンガだった。マンガもバカにできない。
そんな感触から、本書を読んだ。
『武士道』は新渡戸稲造が英語で書いた論文である。
明治時代は、江戸を生き抜いた人たちが作った。すなわち、明治時代を知りたければ、江戸時代の精神性を知るべきであり、そのエッセンスがこの『武士道』にある。
-
「武士道」について、まともに読んだ事がない!
と思い立ち、まず簡単なマンガ版で肩慣らしです。
読んでなるほどでした。日本人の倫理観。道徳教育のベースになったものを「武士道」として書物にしたものなのですね。
勝手に、「武士の道」を説いた勇ましい書だと勘違いしていました。(それは「五輪書」?)
義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉 大切にしたい我々の心の中にある気持ち。
電子書籍だと、原作が無料で読めるので、ゆっくり読んでみたいと思います。 -
”日本人なら読まなくてどうする!!とりあえず漫画からでも読んでみよう。”
外国人が武士道Tシャツ着たくなるのもわかる気がする。
武士道を究めた人をサッパリ言うと、
すっっっっっっっっっっごくいい人
そして
すっっっっっっっっっっごく真面目で誠実な人。
まるでTVドラマの学校の先生のような。
(でも綺麗な考えすぎて利用される可能性もあるし、生きづらいだろうと思ってしまう私の心の汚さ。)
日本にキリスト教はありませんでしたが、道徳やらなんちゃらの教育は日本ではこの武士道が根底にあったと思われる。
″強さ”とはなんなのか。
それが徹底的に教えられます。
武士がボランティアで先生をやっているような寺子屋で。
なんでも恐れを知らず立ち向かえば良いってもんじゃない。
くだらないことで死んだらそれは「犬死に」となって恥ずべき行為になる。
生きるときに生き、死ぬときに死ぬ。
面白い例えが、
西欧ではとくにバラの花が美しい花として愛でられるのに対して、日本では春の一時を彩る桜が愛されている。
バラは美しい顔の下にトゲを持ち、朽ち果てるまで茎からおちることはない。まるで生にしがみついているかのようにそのまま花が枯れていく。
一方桜はほんの一時だけではあるが盛大に花を咲かせた後、盛りを過ぎればいさぎよく散っていく。
それが武士道と重なるような気がした。 -
漫画で読みやすい!
国教のない日本では、何か道徳観念の指針となっているのか?
新戸部稲造はそんなことを考え、この本を書いたのか。知らなかった。
潔く散りゆく儚い桜が好きな日本人、生に執着して朽ち果てるバラが好きな西洋人。
対比もおもしろくてわかりやすい。
武士道って解説してもらうと、なんとなく日本人の心に染みついているものだと感じた。まさにsoul of Japan!
-
義勇仁礼誠名誉忠義など、武士道の基本精神がわかりやすく解説されていた。
たしかに宗教のない日本の道徳教育は、こういうところにルーツがあるのかもしれないと思った。名誉を重視しすぎると自分の首を絞めることにもなりそうだと思ったが…笑
赤穂浪士の事件は漫画であることでより理解しやすかった。
-
新渡戸稲造の武士道
欧米にない日本の武士道精神は今にも生きる。
義勇仁礼誠忠名誉 -
漫画でぱぱっと読めました。
武士の信念がわかる本です。 -
武士道の心得。太平洋の架け橋となった新渡戸稲造。サムライのイメージを決定づけた。
-
漫画なのでぱっと読めて分かりやすいです。
無宗教だけど、武士道が浸透しているという考えは面白い。
ヨーロッパ人がバラの花を愛するように
「騎士道」を愛し
日本人は桜の花を愛するように
「武士道」を愛した
バラ
→散らない、甘美、美しさに棘を隠している
桜
→美しく、儚く、風とともに散る
■武士道
・贅沢は性格に悪影響を与えるもの
■義(上杉謙信)
→正しい道を示すもの
今川氏に止められて
甲斐国武田信玄では塩が入らない
→上杉謙信が塩を送る
→戦っているのは弓矢の上であって米や塩で戦っているわけではない
→→敵に塩を送る
武士は食わねど高楊枝
■勇
義を見てせざるは勇なきなり(孔子
勇気とは恐れることとそうでないことがわかることだ(プラトン
→無謀と勇気は違う
本当の勇気とは生きるべき時に生き
死ぬべき時に死ぬことである(徳川光圀
勇を全うするためには肉体的強さが不可欠
■仁(女性的な、母のような優しさ)
思いやり、他者への哀れみ
武士の情け
義にすぐれば固くなる
仁にすぐれば弱くなる(伊達政宗
→バランスが大事
優しさは時に裏切られることもある
仁の力を疑うものは
薪についた大火を茶碗一杯の水で消せなかったと言って
水は火で消せないと思うようなものである
■礼
他者に対する優しさを型として表したもの
他者への謙虚さ
度を過ぎた礼はもはやまやかしである(伊達政宗
■誠
武士に二言はない
士農工商
→賢い序列だった
→貴族を商業から締め出すことは
権力者に富を集中させない素晴らしい政策である(モンテスキュー
ローマ帝国はこれで滅びた
■名誉
ならぬ堪忍
するが堪忍
→◉気をつけよう
人の一生は重荷を背負っていくが如し
急ぐべからず
堪忍は無事長久の基(もとい)
己を攻めて人を責めるべからず(徳川家康
■忠義(武士独自
個人は国を担う国家の一部として生まれてくるのだ(アリストテレス)
あなたは今まで国家に生まれて教育されてきたのに
自分が国家の家来ではないと国家に向かって言えるのか(ソクラテス)
強制ではなく自発的なもの