wonder wonderful 下 (レガロシリーズ)

著者 :
  • イースト・プレス
4.49
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本棚登録 : 347
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872579451

作品紹介・あらすじ

妹は異世界への常習旅行者。ただの良き理解者であり、聞き役であったはずの姉がある日、妹の危機に異世界へ飛び込んで……。若き王の恋人でもある妹の姉として飛び込んだ王宮で、突如現れた姉に向けられた視線は決して優しいものではなく。大人の異世界恋愛ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 異世界ファンタジーです。
    地の文に主人公の感情がダダ漏れてます。なので主人公目線でわちゃわちゃ世界観を楽しみたい人におすすめ。
    皆が愛らしいキャラクターで可愛いです

  • 上下まとめてレビュー

    最近はやりの異世界ものと比べると、
    主人公のコカゲは27歳のごく普通の女性ということもあり、冒険やバトルは一切無し、現代の文明や知識を生かした俺TUEEEも一切無し
    ディーカルアの王宮で起こる問題にただの妹ヒナタの姉として考え行動していく
    その中でのコカゲの感情が常にスポットされて進んで行く

    正直なところ、女性の感情が主体となっている為、男の自分にとってはいまいち理解できない考えや行動があるが、女心が理解できないという意味ではとてもリアルなのでは無いかと思います

  • ここではないどこかでないからファンタジーでなく
    青春でもなく恋愛でもない
    強いていうならライトノベル
    単独に拠ることなく話を閉じつついずれの要素でも魅力持つ構成
    表現に味わい増せばさらに良
    上下で★★★★

  • 異世界召喚モノ。

    少し前に読んだ「ガーディアンズ・ガーディアン」の作者さんの作品。せっかくだからこっちも読もうと思って読みました。

    ガーディアンズ…のほうは、最初から別世界の話。本の中から出てきた守神のような式神のような「ガーディアン」という存在がいて、それを使役する女の子が主人公。面白い発想だけど、そもそもがファンタジーの話なので、なんとなく自分がその世界に入り込む感覚が少なめで、そのへんが微妙だなと思って(それでも面白いけど)読んでました。

    こちらの、ワンダー…のほうは、そういう魔法的なトンデモ設定がない、人間のお話。そして、主人公は、現代から、ひょんなきっかけで「異世界」に行ってしまった、普通のOL。

    とある世界の、王宮に飛んじゃった主人公コカゲ。実は、数年前から、主人公の年の離れた妹が何度か飛んでいっている世界。妹から楽しそうな話を聞いていたのに、主人公コカゲは、なぜか周りの人々から疎まれる。

    なぜ〜?

    若き王、王宮内での人間関係、隠された過去etc. etc. 。コカゲが妹のために頑張っているうちに、少しずつ明かされていく事情。そして、コカゲの感情の変化。

    主人公が「現代人」であることで、視点や価値観がわかって共感しやすいからか、とてもわかり易かったし、物語に入り込みやすかった。ちょっと、コカゲの頭の回転が早すぎて?理解できない感情や状況把握などもあったけど(笑)。

    表紙を見て、表紙に描かれている人が誰なのかがわかった時点で、ちょっとネタバレですよね(笑)。だって、その人との関係がいちばん大切な物語になるのだって、ヒントになっちゃってますもんね。

    「続き」はないのかな、「続き」は!

    勝手に想像してください、ってことですかね。

  • ★5つじゃ足りない!!!!!
    なんとなく図書館で借りて読んで、鳥肌がたつほどの感動を覚えたのが6年前。思わず買ってしまうほどハマりました。
    今回久しぶりに読み返してみると、以前は気付かなかった荒さが垣間見えますが、やはり面白い。
    もどかしくてどうしようもない結末に納得いかない…というレビューも多いようですが、私は、どうしようもないからこそ良いんだと思う。大人ですから。

  • フォォオ‼︎‼︎
    隊長のデレにこかげと一緒に身悶えてしまいました。
    完全なハッピーエンドではないけど、これはこれでよかったのかな。

  • ついつい引き込まれて一気に読んでしまった。
    「大人のための」異世界トリップファンタジー。

    子供の頃トリップもの好きだったけど、もう読んでないなあ…。
    そんな大人にこそ手に取ってみてほしい。
    「大人の中の純粋さ」「無邪気さ」を呼び覚ましてくれる本だと思う。

    主人公は、大人の会社員の女性。
    若くて天真爛漫でみんなから愛されて王様と恋をして…そんな王道主人公な役割は、前からトリップを重ねていた妹が担っている。
    最初は妹以外みんな冷たい、そんな異世界で頑張る主人公の気持ちが細かく描かれているけれど、その描写は「大人の読者」にとって、リアルで共感しやすいものだと思う。
    「等身大な大人」である彼女は、27歳の社会人らしく振る舞おうと努力しているし、実際に振る舞えている。
    でも、大人は完璧じゃない。
    「等身大の大人」の中に必ず残る「弱さ」が見え隠れするところが、共感できるポイントなのだと思う。
    そして、大人の中に残る「無邪気さ」も。

    等身大の弱さも強さも併せ持つのは、主人公に限った話ではない。 登場人物それぞれに人間らしさがある。
    そして、ここに出てくる人は、見えづらいときはあるけれど、みんなとても純粋で優しい。
    思いやりに溢れていて、暖かい気持ちになれる。

    こんな本があってよかったなあと純粋に思う。
    ファンタジーってわくわくした夢を見せてくれるけど、 それは子供だけの特権じゃないのだ。

  • エンディングがやっぱり納得いかず…(自分の中で書き直してしまった)
    これで、続きの予定がないんでしたら、非常に残念ね

  • 姉らしく、大人らしく考える主人公が素敵だった。彼女と彼女の妹を取り巻く全ての人がとても優しくて、魅力的。
    上下巻を通して緩やかに関係を変化させて行く主人公と隊長の恋模様は、激動あるものではないからつまらないと思う人がいるかもしれない。しかし、私はその緩やかで優しい二人の恋模様がよかった。
    だから、恋愛をメインに読もうと思うなら、物足りなく感じるかもしれない。

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