- Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872579642
感想・レビュー・書評
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サブプライムローンに発するアメリカの弱体化、それがもしもっと驚異的なスピードで拡がり続ければ世界はどうなるか?という視点で描かれた小説。
ドルの弱体化を食い物にしようとするグループと、ドルを一定のレートで落ち着けさせようとする国際的な政府間のグループの思惑が重なり合うとき・・・。
正直少し説明的で、冗長な感もあるが、世界の「こうなるかもしれない」姿を示している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010/10/7
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読み物として面白くないことはもちろん、実際にこんなことがあるとは思えない転換のため、現実の為替政策を知る上で参考になるものもなかった。
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近未来小説。ドル暴落はずっとささやかれているが、はたしてこんなにドラスティックに変化していくのだろうか?ゆったりと多軸的な世界になってゆきそうな気がするのだが、、、(あらすじなど)ドルの価格は基軸通貨であるからこそ、であり、本来よりも30%ほど過大評価されている。国際的な投機グループは、ドル・ユーロに対抗する地域通貨AISIO創設の噂を流し、動揺するドルに大規模な空売りを仕掛ける。この企みは国際協調により阻止されるが、反米的な国家主席に変わった中国の投げ売りにより、ドルは再び暴落を始める。米国にも財政的な節度を求め、バスケット制の固定相場に移行することで世界的な金融危機は回避される。