「はだしのゲン」がいた風景―マンガ・戦争・記憶

  • 梓出版社
2.00
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 10
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872622218

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 8人(組) による共著。
    ただ一つの作品を、様々な角度から分析を試みた意欲的な一冊。

    あるいは、掲載された時代背景から解析。
    または、セリフによる物語の分布を分析。
    そして、いかに学校図書にまで至ったか? など8章から成る。

    「少年ジャンプ」連載に始まり、幾つかの雑誌へ経て完結した物語。
    ジャンプに載ったという事実。少年漫画としてみた「ゲン」とはなにか?
    同時期に連載されていた漫画、記事、広告から読み解く章は実に興味深かった。

    ほかの漫画との比較や引用資料の多さにも関わらず、偏らず整合性を保った内容。
    考えさせられるのは作品のこと、史実のこと、そして反戦のこと。

  • 「はだしのゲン」知っている世代には学校の図書室にある、
    唯一のマンガで戦争を風刺する漫画ととらえている方が多いと思います。
    故郷の広島でこのマンガを知らない人を探す方がむずかしい。

     独特の

    画風

    擬音

    登場人物


     ネットの一部ではパロディ化された事もあるが、
     それを楽しんでいる人の真意はわからない。

    わたしもパロディはパロディとして楽しんでいる。

    10巻の最後のページには、「第一部完」と、ある。

    しかし、第二部はいまだ始まっていない。


    きくところに寄ると、
    作者の中沢啓治氏は糖尿病に罹患し、
     視力がおぼつかないという。


    また、中央公論新社発行の文庫版では、
     週刊少年ジャンプ掲載分を第一部。

    以降のシリーズを第二部の区切りとしているようだ。

    単行本を読み進めると確かにそのような内容になっている。


    これ以上は

    本家「はだしのゲン」のことになってしまう。

     表題の「はだしのゲンがいた風景」はといえば、


     べつに読まなくてもよい。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1971年福岡県生まれ。京都精華大学マンガ学部教授、京都国際マンガミュージアム研究センター長。専門は思想史・まんが研究。主な業績に『差別と向き合うマンガたち』(臨川書店 2007年)、『マンガの教科書』(臨川書店 2008年)など。

「2014年 『再び大阪が まんが大国に甦る日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉村和真の作品

「はだしのゲン」がいた風景―マンガ・戦争・記憶を本棚に登録しているひと

ツイートする