システムアーキテクト合格論文の書き方・事例集 (情報処理技術者試験対策書)
- アイテック (2010年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872688245
感想・レビュー・書評
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◆結論 ~ 星の数 ~
★★★:「費用と時間」をかけても読んで欲しい、「内容」が非常に良い(40%)
◆感想文 ~ 読む前、読んだ後 ~
◇読む前の感想
情報処理試験の通信教育で最大手のアイテックのテキストです。午後Ⅱの論文対策のために購入しました。
実は、数年前にPM(プロジェクトマネージャ試験、通称プロマネ)を受けたとき、同シリーズのプロマネ篇を購入しております。その時、内容が良かったので今回システムアーキテクトを受けるにあたり、購入しました。
因みに、こんなことを書くのも何ですが、その時のPM試験ですが、落ちました。(汗)
◇読んだ後の感想
高度情報処理の中で、PMやSAは午後Ⅱが論文であるため、それだけで受験を敬遠する人が多いようです。原因は単純です。ずばり、記述式は易しい、論述式は難しい、という思い込みです。記述式は何とかなりそうだが、論述式は何ともならん、という先入観です。
※記述式:例えば○○の目的は何か40字以内で述べよ、みたいな問い
※論述式:経験を元に1600字以内で述べよ、みたいな問い
決してそんなことは無い!寧ろ、論述式の方がより鉄板だ!・・・と、この本は訴えています。
1600字って、あんた、原稿用紙でたった4枚やで!? 言いたいことを一通り言い尽くしたら、4枚なんてあっと言う間やろーが!・・・と、この本は訴えています。
(実際の表現はこんなに乱暴ではありません、私の脚色が入っています。)
確かに、1600字で書け、って言われると「うへぇ」って感じです。分かります。以前の私もそうでした。
ですが、この本の通りにカリキュラムをこなすと、不思議なことに、確かに論述の方が簡単かも?と思ってしまいます。1600字って短いですよ、もうちょっとあっても良いぐらいです。
そんな訳で、自分の中にある先入観をぶち壊してくれる程の説得力が、このテキストにはあります。
論文嫌いな人に「論文って鉄板♪」と思わせる程の破壊力が、このテキストにはあります。
さすが、論文を教える先生が書いたテキストだけあって、説得力のありようって言ったら、この上ありません・・・。
なお、愚直にこのテキスト通りに論文対策を進めようと思うと、3ヶ月程の期間を要しますので、試験日まで十分余裕を見て購入しましょう。
◆オマケ♪
◇この本を読んだ人向け、次のステップ
この本には有難いことに「模範論文」が大量に収録されています。「こんな論文を書けたら合格やでー」という論文です。因みに、同シリーズのPM篇と、このSA篇の違いは、ほぼ、この模範論文のみです。
まあ、PMだろうが、SAだろうが、論文の書き方(アプローチ、骨子の作り方、思考のまとめ方など)は同じなので、当然と言えば当然ですが・・・。
かと言って、このSA篇があればPM篇は買わずに済むか、というと、決してそう言う訳ではありません。
それはそれ、これはこれで買うようにしましょう。
(参考:評価基準)
★★★★★:座右の書である、または、座右の書とすべきである(2%)
★★★★:自分の知り合い、友人、家族全員が読んで欲しい(30%)
★★★:「費用と時間」をかけても読んで欲しい、「内容」が非常に良い(40%)
★★:暇な時間で読めば良い(20%)
★:読んでも良いが強く薦めない、他にもっと良い本がある(8%)詳細をみるコメント0件をすべて表示