10+1 No.28 特集=現代住宅の条件

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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872751093

感想・レビュー・書評

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  • 難波×松村
    全国の施工体制を同じものをつくるかたちに編成しているわけだから、住宅メーカーはすごい。だから住宅メーカーと違うことをやろうとしたら、在来工法が一番いいわけです。在来工法は安定しているから、細かくコンクリート施工用の図面を書かなくても、ほとんど同じ内容でつくることができてしまいます。

    ようするに素材と設備が一体になったような部品の開発が、これからは建築を変えていくのだと思います。

    僕は住宅全体をみれば、これからは素材よりも設備の方向に向かうと考えています。つまり目に見えない環境装置のようなものになるということです。------目に見える仕上げには直接関係ないけれど、見地まま浮かんのあり方と決定的に結びついています。

    塚本×永江

    ー中目黒を選びました。
    すごく便利なアプリケーションをコンピュータにインストールしたような感じ


    佐々木正人さんが『10+1』27号で「登山とは山という大きなものを人間の身体に合わせて、数万のステップに分割することだ」ということを書かれていて非常に共感したんですが、家を建てるということも、知らない人には冷たくて堅い、あまりに巨大な東京のようなものを、自分にとって使いやすいように分割したり変形する行為に近いことだと思っています。

    最小限住宅とは規模を最小にしたものではなく、機能を最小にするのだ、ということもできるでしょう。

    誰が見ても100パーセント満足するようなやり方だととても収まっていかないものが、全部80パーセントでいいよ、と使い方でそれをフォローできるよ、というふうにしてもらえると、意外といろいろなものが吸収できるんです。

    日本の建築家の多くが東京に集中しているけれども、代表作が東京にないという図式にはすごく違和感を持っていました。

    磯達雄
    環境がメディアを通じて伝えにくいものであることは変わっていない。(視覚でわかることしか評価されにくいということ?)
    視覚に頼らなくても、身体感覚を対象とするようなそんな建築もありうるのではと思います。

    小玉
    たとえば、空調のシステム効率を高めることは省エネルギーになりますが、空間の質を変えることにはなりません。実はそれこそが問題なのだといってもいいでしょう。

    瀬山
    私たちがものを所有するということと、レンタルで済ませることの境目はどこにあるのか。
    (カスタマイズされるからといって放置して自由にしてというわけにはいかない。想定してつくりこんだものは改造されるけど、その入れ子構造がおもしろい。)
    とどのつまり「住宅」とは命名の問題にすぎない。

    (シェアなのか一緒に住んでいるのか、その差は)いつでも再分割可能であるかどうかというとになるだろう。

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著者プロフィール

難波和彦(なんば・かずひこ)
建築家、東京大学名誉教授。1947年大阪生まれ、東京大学建築学科卒業、同大学院博士課程修了。工学博士。大阪市立大学教授、東京大学大学院教授を歴任。現在、難波和彦+界工作舎代表。
主著に『戦後モダニズム建築の極北 池辺陽試論』彰国社、『箱の家 エコハウスをめざして』NTT出版、『建築の四層構造 サステイナブル・デザインをめぐる思考』INAX出版、『東京大学建築学科難波研究室活動全記録』角川学芸出版、『新しい住宅の世界』放送大学教育振興会、『進化する箱』TOTO建築叢書、『建築家の読書塾』(みすず書房)、訳書に『レム・コールハース|OMA 驚異の構築』(鹿島出版会)ほか。

「2016年 『メタル建築史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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