内藤廣対談集 複眼思考の建築論

  • INAX出版 (2007年9月1日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784872751420

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  • 木造公共建築といえば、内藤廣さん。内藤さんと、建築に関わる幅広い業界の一流の方たちとの対談集。左官の久住章さんのお話はスリルたっぷり。設備設計の葉山成三さんは空調の最前線をわかりやすく伝えてくれています。

  • 建築家である内藤廣氏が、建物を作り上げるプロセスの中で建築家と協働するさまざまなプロフェッショナルと対話し、それを通じて「後ろ姿の建築家」を描き出そうとした対談集。

    構造家、設備設計家、音響家といったエンジニアリングの専門家、照明、インテリア、ランドスケープといった各分野でのデザインのスペシャリスト、左官、石匠といった職人、建築プロデューサー、劇場コンサルタントといったプランナーが登場する。

    それぞれのプロフェッショナルが語るプロジェクトを読んでいくと、建設プロジェクト自体が、これらの人々の手を通じて社会、自然環境、技術の進展、経済や文化と、直接接しているように感じられる。建築とは、建物を建てることだけではなく、使い手の自然環境との接し方、社会の在り方への提言など、いろいろな側面を持っていることに気づかされた。

    副題にあるように「複眼思考の建築論」が語られている。

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著者プロフィール

1950年神奈川県横浜市生まれ。建築家。1974年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院理工学研究科にて吉阪隆正に師事。修士課程修了後、フェルナンド・イゲーラス建築設計事務所、菊竹清訓建築設計事務所を経て1981年、内藤廣建築設計事務所設立。2001年、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学助教授、2002-11年、同大学教授、2007-09年、グッドデザイン賞審査委員長、2010-11年、東京大学副学長。2011年、東京大学名誉教授。建築作品に海の博物館(日本建築学会賞、吉田五十八賞、芸術選奨文部大臣新人賞)、安曇野ちひろ美術館、牧野富太郎記念館(村野藤吾賞、毎日芸術賞)、倫理研究所 富士高原研修所、島根県芸術文化センター、虎屋京都店、静岡県草薙総合運動場体育館、富山県美術館、高田松原津波復興祈念公園 国営追悼・祈念施設(芸術選奨文部科学大臣賞)、東京メトロ銀座線渋谷駅など。著書『素形の建築』『構造デザイン講義』『環境デザイン講義』『内藤廣と若者たち』『内藤廣の頭と手』『形態デザイン講義』『内藤廣の建築1』『内藤廣の建築2』『内藤廣設計図面集』『空間のちから』ほか。

「2021年 『建築の難問 新しい凡庸さのために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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