藤本壮介|原初的な未来の建築 (現代建築家コンセプト・シリーズ) (現代建築家コンセプト・シリーズ 1)
- INAXo (2008年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872751482
感想・レビュー・書評
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建築以外に興味がある人が読んでこそ面白い建築の本。
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某友人の言葉を借りるなら、「天然系建築家」藤本壮介の初出版。天然系とはウマいこと言ったもんだ。とは言ってもこの本、建築的コンテクストや意思表明のような彼の原稿は全く介在していない。たしかにコンセプト・シリーズである。ラーメンズがレギュラー番組を持たないような感じ。
しかし、確かにプレゼンは綺麗だし、造形のみで納得する。 -
タイトル通り、人間が空間に対峙する時の原初的で無意識的な感覚を呼び起こされるようなコンセプトブック。例えるなら、子どもがボールプールにわーっと駆け寄って行く時のような。
岩とか木、落ち葉のスキマというような(建築以前の)「空間」が屹立する要素に着目し、その根幹にある概念を再解釈してプランニングしてしまうのがすごい。コンセプチュアルなんだが、理論武装で論破する類のものではなく、見た瞬間、「あ、わかる」となるような。プロダクトデザインで言うと深澤直人的な思考回路。
思わず自分も設計をしてみたくなる。 -
T-HOUSEに実際に住んでみたら、どういう気持ちになるだろう。コンセプトは素晴らしいし、格好いいけれど、夫婦2人きりの時間は大丈夫なのかな、と心配をした。
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藤本壮介の本は初めて読んだ!
素直にすごいなって。
今まで読んできた建築家とはちょっと違う気がして仕方ないって読んでみて思った。
突然『ぽっ』って出て来ちゃったみたいな感覚
理論から入ってるようなで形から入ってるいるような建築に感じた -
この本は、私の建築に対するバイブルであります。「建築はモノとモノの関係性を創るツールである」いやむしろ関係性そのもの。
建築はデザインとか機能性とかではなく、そういったものは暮らしの中や公共施設の中の単なるエッセンスでしかない。そういったものに偏った建築はむしろオブジェやアート作品と同じ。
建築はもっと奥底の根本的なところを追求する学問だと読み取る事ができた。 -
20101205読了。
建築専攻の友人のおすすめで購入。
初心者にとってはとっつきづらくて難しい。
藤本さんについての事前知識がある人向け。 -
p.94"図書館の計画。図書館というものの、無限性と有限性、散策性と検索性、一覧性と個別性、秩序と無秩序、畏怖と憧れのすべてが同居する形式。ボルヘスの図書館"
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内容云々より見せ方がうまいなぁと思った一冊。
ポートフォリオ作るときの参考にいかがでしょうか。 -
もうすぐ図書館が完成しそうです。