- Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872901627
感想・レビュー・書評
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人間に棲家を終われた竜が新天地を求めて旅をする、いざヒマラヤへ!
星二つなのは面白くなかったからではなくて、大人の汚れた心では素直に感動できなかったから…。若い人達にはきっと心ときめく冒険譚。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
竜が登場するファンタジーってワクワクしますね。それも味方なんて。包容力あるキャラクターのルングに惚れてしまいました。
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私にとってバイブルと呼べる本。小学2年生、この本に出会ったおかげで読書を本当に好きになれた。
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すごくLowだったときに読んだなあ。じぶん探しの物語。フンケの本は、なんというか、やさしいよね。
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十数ページまでは読むのが億劫に感じた。しかし、いつの間にかグイグイ引き込まれていて、あっという間に読み終えた。キャラがとてもイキイキとしているし、読んでいて光景が目に浮かぶ。これぞまさにファンタジーだと思える物語。
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どろぼうの神様が面白かったので図書館で借りて読みました。竜の騎士と言うほど大活躍ではないですが竜と人間とその他生物、と言ったところでしょうか。キャラがそれぞれ個性的で良いですね。個人的にはシェヴァーフェルフェルがお気に入り。日本にも来ないかな~。日本だってシイタケもシメジもエノキダケもナメコもエリンギもマイタケもマッシュルームもスーパーで手に入るし!(運が良ければアワビタケやタモギタケ、季節があって懐が豊かならマツタケも手に入るし)天然モノじゃないとイヤ、とか言われちゃいそうですが・・・。
是非短い人生のうちで竜に会ってみたいなあとは思いますが難しいでしょうねえ。 -
タイトルがツボで(竜で騎士だもの…)なんとなく借りたら、作者さん「どろぼうのかみさま」の方でした。
いつか読みたい本リストに入ってるんですよ…!
中身は竜、コボルト、ホムンクルスにねずみに人間がわちゃわちゃして、
最初喧嘩もするけど仲良くなり、協力のおかげで目的も達成するという非常に美味しい本でした。
子供がよんだら冒険にわくわく、大人が読めば絆の暖かさにほっとできるような一冊です。
みんながしあわせになれる物語はやっぱりいいなぁ。 -
西欧でのドラゴンや伝説上の生き物、錬金術に対する考え方や愛着がわかる物語です。家族愛や同胞愛に溢れ裏切りも無くお勧めです。
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竜と少年と妖精たちの~胸はずむファンタジー。
竜が暮らしている山奥にまで、ついに人間達が開拓にやってきた。
若い銀の竜ルングは、他の竜が隠れ住んでいると言い伝えられる「空の果て」を探しに行こうと考える。
竜は月の光をエネルギー源とし、月のない夜には飛ぶパワーを失う。
竜の吐く火は、生き物を癒す力を持っていた。
一緒に行くのは、山コボルトのシュヴェーフェルフェル。猫みたいな顔でふさふさした毛のはえた小妖精の女の子だ。機敏で賢く、きのこが大好きな食いしん坊。
竜たちは、山コボルトの歌を聴くのが大好きで、良く一緒にいるのだ。
まずは、港の倉庫に住む船ネズミのギルベルトに、地図を貰いに行く。
人間の男の子ベンと出会い、ひとりぼっちのベンと助け合う。
ベンは、いつしか竜騎士と呼ばれる存在に。
竜を食べる巨大な金色の竜ネッセルブラントの危険な存在。
かって錬金術師に作られたのだった。
長い間、竜の行方が知れなくなり、ずっと探し続けている。
ネッセルブラントの召使いだった小さなホムンクルス(人造小人)の「飛び脚」は、命令に従い、魔法のカラスに乗ってルング達を追っていく。
エジプトで人間に捕まり、檻から助け出してくれたベンと同行することになるが、実はスパイなのだ。
シュヴェーフェルフェルは飛び脚を怪しみ、何かと当たるのだが。
飛び脚は、何も知らないベンにしだいに信頼を寄せるようになり、苦しむ。
岩小人のキースバルトは、飛び脚のかわりに、ネッセルブラントの召使いにさせられている。
飛び脚が裏切ったのではと思うが…?
次から次へと危険に襲われるが、助けてくれる人も次々に。
エジプトでは、考古学者のバルナバス・ヴィーゼングルント教授に助けられる。
もともと夫婦とも妖精の研究家でもあり、その娘グイネヴィアとベンは同じ年頃。
教授の紹介で、世界的な竜の研究家の女性スバイダ・ガリブを訪ねに行く。
パキスタンの村には、竜の騎士がいたという記録があり、伝説があった。
そして、ヒマラヤの山の奥には…
船ネズミの姪でパイロットのローラも登場し、恐ろしいネッセルブラントの前を飛んで引っかき回します。
ちょっとおかしな旅の仲間との~心温まるひととき。
そして…
さりげなく性格のいいルングやベンを囲んでの楽しくて、さわやかな友情。
敵は出てくるけど毒はそれほどなく、テンポが良くて、読み応えもある作品です。
作者は1958年生まれ。
ハンブルグ大学で教育学を修める。教育者として働きつつ、子どもの本のイラストレーターとして出発。
28歳の時から自分で文章も書くようになり、ドイツを代表する児童文学作家に。
この作品は、1997年発行の長編一作目。
2002年の長編2作目「どろぼうの神さま」で、国際的な評価を得ている。