リサイクルアンダーワールド―産廃Gメンが告発!黒い循環ビジネス

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872901825

作品紹介・あらすじ

産廃コネクションは壊滅した-穴屋はどこへ消えたのか?かつて不法投棄事件で逮捕された業者の多くが、廃棄物輸出ビジネスに転向している。中国向けの廃プラ、廃家電、自動車スクラップなどを積み上げた現場で、しばしば彼らと遭遇するのだ。その表情は決して暗くない。「俺たちがやらなかったら誰がやる」というプライドが、今も彼らを支えている。増殖する闇の輸出ビジネス。

感想・レビュー・書評

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  • 「産廃コネクション」で一躍脚光を浴びた千葉県の産廃Gメン、石渡氏の近著。「産廃・・・」から三年足らずで廃棄物を巡る社会環境が一変していることに驚かされる。主要な原因は中国経済の台頭。従来廃棄物として国内処理されていたものが「商品」として中国に輸出されているのである。産廃も実体経済の一部であり、経済活動に関する知見を抜きにして産廃問題を論ずることはできないというのが従前からの著者の一貫した主張であり、ここでも著者の視点の確かさがみてとれる。「産廃・・・」はアングラビジネスの実態を描くことに力点が置かれていたが、本書は「アンダーグラウンド」という表題になっているものの、各種行政機関(経済産業省、環境省などの中央官庁、地方自治体)が設けている(あるいは設けようとしている)各種制度が必ずしも統一的な制度設計・運用になっておらず、また、行政機関相互間の主導権争いなども絡んで、効果的なリサイクルが阻害されており、最終的に消費者が不利益を被っていることを指摘する。本書を読む限りにおいて著者の主張はかなり説得力がある。関係する行政機関の見解なども聞いてみたくなる。

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著者プロフィール

日本大学経済学部卒業、1981年千葉県入庁。1996年から産業廃棄物行政を担当、産廃Gメン「グリーンキャップ」の創設に関与。2001年から不法投棄常習地帯といわれた銚子・東総地域の監視チームリーダーとして短期間で同地域の不法投棄ゼロを達成。主な著書に『産廃コネクション』(WAVE出版、2002年日経BizTech図書賞受賞)、『不法投棄はこうしてなくす 実践対策マニュアル』(岩波ブックレット)、『スクラップエコノミー』(日経BP社)、『産廃ビジネスの経営学』(ちくま新書)など。

「2016年 『産廃Gメンが見た食品廃棄の裏側』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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