マジメすぎて、苦しい人たち―私も、適応障害かもしれない…

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  • WAVE出版
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レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872902099

感想・レビュー・書評

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  • 自分が望んでいるからではなく、望まれている(引用者注:と思い込んでいる)からそう行動する。それが行き過ぎると、その状況に適応しようと無理してなるのが適応障害だという。

    学校や仕事に行けなくなるほどではないが、自分も心当たりがある。

    人の期待に応えなければいけない責任はないと、心屋仁之助も言っている。自分がやりたいようにやるのが一番であるという結論に至る。

  • 適応障害がウツや不安障害と決定的に違う点は原因がハッキリしているという事だろう。だからマジメだとか本人の性格の問題ではなく、その原因に問題があり、取り除くという作業が必要なのではないか。それが一番の治療になると思う。
    パワハラにより心の病になる人が増え、結果社会コストが増える事は公害であり、解決しなければならい問題である。医療・福祉だけでなく、政治・行政や司法も連携する必要がある。

  • 適応障害について。
    他の精神疾患との違い、原因と段階、なりやすい気質と体質について、治療方法と薬の種類、良い医者やカウンセラーの見分け方、ならないための対策、周囲の人への気づきの促しと対応について。
    読みやすく、分かりやすく書かれているし、全体を網羅している。適応障害について知りたい人には最初の一冊としてお勧め。

  • 症例や症状、要因や治療法などとてもわかりやすかった。
    「こんな人がなりやすい」に見事あてはまっていたり、バッテリーがあがった車に例えた話はうんうんと深く共感した。

  • 去年休職した時に読んだ本。
    もちろん今では納得しているけれど、全てを受け入れるのは未だに難しいです。
    このような症状になる人もいるということ、
    そして誰でも可能性があるということを知ってほしい。
    特に、人事に属する方には読んでいただきたい一冊です。

  • 主に適応障害について書かれた本。適応障害についてだけではなく、ストレスに対する心構えについて多く書かれており、ストレスマネジメントを考える上での参考になった。

    適応障害とは、一言で言うと「強いストレスに反応し、様々な症状を起こしている状態」であり、従ってどんな人にでも起こりうるものだ。短期間で回復するが、放っておけば当然悪化する。そしてこの適応障害がきっかけとなってうつ病、不安障害などとった精神疾患に移行している場合も多い。よって、早期の発見と治療が必要不可欠となる。適応障害によってでてくる、身体、精神的症状は人によって色々に違うが、一方で顕著な点もある。それはストレス因がはっきりしていること、そのストレス因が存在する特定の状況に対して反応が出やすいことだ。この点で、適応障害と精神疾患とは異なる。

    また、ストレス病を発生する人には、「マジメでがんばり屋、自分の役割に忠実」であるという特徴がある。また、これらの人性格の人たちには、認知(物事の捉え方)の仕方にも大きな共通項がある。それは白黒をはっきりさせて何が正しいのかを決め、それに没入するという生き方しかできないということだ。「適応」とは、「環境に対する適合的な行動や態度をとることで周囲や自分との調和的関係を保つこと」だ。外部環境からの大きなストレス(外的要因)にさらされて、ストレス処理メカニズム(内的要因)が通用しなくなり、心の均衡状態が大きく崩れた状態が適応障害だ。自分で折り合いをつけて、自分なりの「適応の仕方」を見つけ出すことが大事だ。

    適応障害は完治する病だ。その際の治療の原則を、著者は3つ挙げている。1つ目はストレッサーの排除、2つ目は個人的脆弱性の克服と耐性の強化、そして3つ目はストレス反応の制御だ。つまり、環境を変え、人を変え、症状を変えるということだ。適応障害を改善、更には新しい適応の仕方を獲得すること。それが完治ということだ。

    治療法には大きく分けて2つある。1つ目は薬物療法で、これは向精神薬や漢方薬によって症状を軽減するものだ。もう1つは心理療法で、これは適応能力やストレス処理の能力の向上させるものだ。すなわち、考え方、認知の仕方、行動の仕方、これらを根本から見直し、クセを修正して、適応障害やその他の精神疾患になりにくい人になるのが目的だ。

    そして最後に、ストレスに強くなるための七か条が挙げられている。①公私のけじめをつける、②気分転換をはかる、③視点は複眼で持つ、④自立した生活をする、⑤生きがいの点検を、⑥相談できる仲間を持つ、⑦信頼できる医者を持つ、この7つだ。

    私達が生きていく上で、ストレスからは逃れられない。清濁併せのむ力が健全に働き、ストレスに負けない「健康な心」を目指していく事が必要だ。

  • 適応障害のこと、その対策を知りたくて図書館で借りた本。要因分析から薬物療法、心理療法、その他心掛けるべきこと等、幅広く書かれていて参考になりました。
    適応障害克服、に向けてのヒントを得られたと思います。

  • <閲覧スタッフより>
    「努力家でマジメな性格」が原因だった。そんなあなたがかかりやすい、うつ病未満の病気「適応障害」。苦しい症状の理由と「適応障害」の解説、治療法と克服法、ストレス耐性の高い人に変わるためのコツが書かれています。
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    所在記号:498.39||マツ
    資料番号:10208224
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  • チェック項目6箇所。「適応障害」は、うつ病以上に現代人の身近に存在する病態であると言っても言い過ぎではありません、最近、どうも心身の調子がすぐれないと感じている方は、もしかしたら適応障害である可能性も否定できないのです、そして、この病気にかかりやすい人の共通点――それは「マジメである」ということです。強い人、リッパな人ほど、社会的役割をまっとうすることだけに身を捧げ、役割を終えて身を捧げるものがなくなると、心にぽっかり大きな穴を開けてしまうことが多いのです。軽症うつと適応障害の抑うつとの臨床的な違いでいえば、適応障害の抑うつの場合、ストレス因のあるところではうつ的だけど、遊びや趣味の世界などでは元気でいられることもある、軽症うつ病の場合は、遊びに行こうが、趣味をやろうがダメ、すべてに関心がなくなる、ここが大きな違いといえます。適応の仕方がうまくいかなくなって、調和のバランスを欠いてしまったのが適応障害であり、「不適応」と「過剰反応」の関係から見ると、適応障害は結局、「過剰適応」という原因があって、「不適応」という結果が生じた、適応メカニズムの狂いともいえます。ロゴスばかりの生き方は、過剰なストレスに縛られやすくなっていきます、人間は、感覚や感性の部分を満たすことができて、はじめて生きる幸せを実感することができる生き物です、情緒を満足させるエロスがないと心のバランスがとれない仕組みになっているのです。

  • なるほど

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プロフィール

松崎博光(ストレスクリニック)

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