トレイシー・ローズ 15歳の少女が、いかにして一夜のうちにポルノスターになったのか?

制作 : 野澤 敦子 
  • WAVE出版
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872902136

感想・レビュー・書評

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  • 18歳になって間もなく、彼女はFBIに保護されます。

    「それから数ヶ月が過ぎ、保護された殻の中に潜り込んでいた。自分の身に何が起こったかを把握するため、時間が許す限り、セラピーを受け続けた。自分の過去から立ち直る闘いに何度もくじけそうになった。何年かして、そのときは当然そう思っただろうと振り返ってみることができた。それは簡単に立ち直れるものではなかったのだ。だが、人は過去を受け入れて初めて先へ進むことができる。それは本当に長い道のりだった。
    何千回も涙を流した。今はその涙が取り消せればと思う。朝も、昼も、夜も拷問のような苦しみを味わった。苦痛を和らげてくれるほんの数量のコカインが吸いたくてたまらなくなったが、その誘惑を耐え忍んだ。辛い人生だったが、時が過ぎていった。ビーチでジョギングをしたり、眠れないときは、居間で絵を描いたりした。無意識のうちに、私を支えていたセックスとドラッグがなくても生きていく方法を学んだ。」

    15歳にしてポルノスターになった彼女。パリにも日本にも仕事で訪れたそうなので、全世界に知れていたのでしょう。ティンカーベルに似ている。童顔でありながら美しいからだに名演技。でも彼女は、世界一有名な児童ポルノの被害者だったのです。

    もうヌードにはならない。そういう決意ではじめた女優。20歳にして、彼女はジョニーディップなどの男性とふたりきりになると赤面したり緊張したりします。
    その後素敵な恋もしたし結婚もしたし、女優歌手として、満足いく活動もしました。家出少女たちの保護施設のサポートもしています。

    最終章で彼女はいいます。
    「若い女の子たちがこうした女性たちの(ポルノを開放すべきとの)主張を聞き、私がポルノからスタートしたことを知って、それが成功への近道だと思われたりしたら…と考えると、とても心配になる。性の検閲には反対だが、性の商品化がいつになったら終わるのかを考えずにはいられない」
    「私がひどく憎んでいた仕事のシンボルになっているのは本当に嫌だ。何年か経った後も、私は自分がティーンエイジャーのポルノスターだったことを、あらゆる人々によって、つねに思い出させられた」
    「死にたくなるようなことに耐えることができれば、もっと強くなれる。まさに私がそうだった」
    「私は単なる犠牲者の一人になるのが嫌だった。私は家出娘で、性的虐待を受けた子どもで、性犯罪の犠牲者だった。でも、実際は苦難を乗り越えてきた生存者だ。だから、私はこの本を書く決心をしたのだ。」

  • 母にも捨てられ、セクハラ義父に生活を頼るしかないローティーン時代、生活費を稼ぐためのアルバイトが、行ってみれば成人向け雑誌のものであり(義父は知っていた)、やがて身元バレし、学校にもいられなくなる。
    ペントハウス誌に掲載されるということが、どれ程有名になってしまうかも知らない保護者と居場所のない少女は、迷路のようにポルノの世界に入りこんでしまう。
    助け出された後も、ついてまわるレッテルに苦しむ。

    幸せになって欲しいと思いながら、一気に読んだ。
    ジョニーデップのような有名な俳優と共演でき人生のハイライトとなり、良かったですね。
    人生に多くを望みはしない謙虚な美しい人。
    映画『クライ・ベイビー』を観てみたい。

  • 2006/10/20購入

  • この一節が印象に残った。「・・・自分がどうしてインストラクターにそんな気を起こさせてしまったのかと悩んだ。どこに行っても年上の男の人が私の体を触りたがっているように思えた。一番困惑したのは、自分がそこから逃げようとする一方で、心の底では必要とされる喜びを感じ、注目されることを切望していたことだった」

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