家を買いたくなったら

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872902785

感想・レビュー・書評

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  • まさに『家を買いたくなったら』読んで頂きたい一冊。
    法律に関する細かな説明はなく、実用書として使うにはイマイチですが、
    「なぜ、今、家を買うのか?」「家を買う上で忘れてはいけないことは?」等、
    根本的な部分を整理できるのが◎
    沢山の物件を見すぎて訳が分からなくなってしまった方や
    これから家を買おうかな~と考え始めた方に、
    是非読んで頂きたい一冊です。

  • ・「買う方が得か、一生賃貸が得か」という比較論は、結論から言えば賃料や金利や地価によって変化はするが、おおよそ同じ。しかし、持ち家は自分のモノになっていくという満足感や、貸して家賃収入を得られる点が異なる。
    ・若い時に焦って、他人に誇れる大きな豪華な家に住む必要はない。家は「がんばらないで買う」方が幸せである。
    ・とにかく貯金をしよう!マンションは100〜150万でフロアが変わり、200〜300万で角部屋が買える。角部屋と中部屋では風の通りも明るさも格段に違い、住んだ時の快適さは比べ物にならない。
    ・長期ローンを払うリスクを考える。会社に35年間勤める可能性、転職、開業、独立・・・そのときにローンが自らの自由を奪う可能性もある。それで銀行はボロ儲けをするので、なるべく借りる金額を抑えるか、がんばって早めに返すのが住宅ローンで得する唯一の方法。
    ・買った後家をどうするか考えた時、売却では買った値段では売れないので、現実的なのは高く貸せて賃料収入でローンを返済すること、よって資産価値は重要。
    ・よって、「身に丈にあったリスク」を背負う。
    ・不動産はとにかく足を使い、目で確かめる。ただし車移動は禁物、自転車か歩きで観光がてらのんびり歩いてみる。
    ・エリア内の不動産屋さんは最低20件は回ってみる。名刺を作ってアピールすれば良い情報がもらえる。
    ・プロも持つ物件調査ツール?ゼンリンの「住宅地図」?1万分の1の縮尺地図
    ・景気が良い時は金利は上がり、悪い時は下がるというのは経済の一般常識。家の価格、経済、金利はすべてリンクしている。
    ・?「財形住宅融資」→勤務先に財形貯蓄制度(財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄、一般財形貯蓄)があるサラリーマンが対象。?「自治体融資」→都道府県や市町村が行う?住宅金融公庫→金利の低い長期間の固定金利ローンが組める。※現在は直接融資はできないが、民間の銀行に長期固定金利ローンを行ってもらい、公庫が実質これを保障することで存続しており、「フラット35」と呼ばれている。
    ・変動金利の場合、固定金利より金利面で低めに設定されているので、低金利の時や金利が下降気味にある時は、とくにお得になるという特徴がある。
    ・もし低金利が続き、その後上昇していく気配が濃厚なら長期の固定金利を選択した方がいいし、低金利が続く、あるいは下降気味なら変動金利の方がメリットがある。
    ・例)年収600万の人が35年ローンで4000万円を借りるとして、金利に1%の差が出ると、月の負担額では2万4千円、返済総額では約1000万円も違ってきます。
    ・景気と金利の関係→日本は長い不況の間、景気回復のため、日銀はお札をどんどん刷って金利を取らずに銀行に供給し、市場にお金を「いっぱい貸して景気を良くして下さい」をいった対策をとった。そして2006年に「量的緩和政策の解除」を行い、ジャブジャブ流していたお金の量を減らし、市場を正常に戻そうとした。その4ヵ月後、日銀の本来の仕事である金利の上げ下げで正常な金融政策が行えるよう、「ゼロ金利政策」を解除した。
    ・「短期金利」とは、日銀が決める銀行間の貸し借りに使われる金利で、「長期金利」とはマーケットが決める10年以上の長期の金利で、住宅ローンはこちらの動きを見なければならない。
    ・新聞に広告を出してくれる最大のお客様の1つが「不動産業界」である。お客様にとって悪影響のある書き方は避けたいというのが商業界のセオリーで、新聞も例外ではないということを忘れないで下さい。
    ・「買い時」を見定めて「資産の値上がりを計る」のは難しい。理由は、?日本の人口は減少傾向であり?地価は「サイクルの軌道」であるから。よって、「安い時を狙って買う」より、家族やライフスタイルに合わせて購入時期を決めるのが良い。
    ・4000万の物件と仮定した購入費用→登記費用+司法書士で45〜50万、不動産取得税は30〜40万、固定資産税は60〜70?で年間10万、中古物件や戸建て建売なら仲介手数料が販売価格の3%+消費税で120万!!
    ・頭金ゼロと1500万円では、月の返済額で6万円、返済総額では2600万円も違う!
    ・一般的にローンを組める限界は年収の5倍といわれているが、ヨーロッパでは3倍程度。
    ・タワーマンションは施設を使わなくても面積按分で高い管理費がかかるので注意。お得な購入方法はあえて安い低層階を購入すること。
    ・完成在庫や「残り○戸」の新聞広告は値引きのサイン!折込チラシやポスティングのほうがコストパフォーマンスが高い!

  • 家を買おうというときに、押さえておくべき基本を解説している一冊。

    家を買うということをテーマにした本の場合、複雑な手続きや難しい専門用語などさまざまな情報を詰め込み過ぎていて、読むだけでうんざりしてしまうことが多いが、本書はそういう細かい話は置いておいて、家を買う場合の心構えや考え方などを紹介している。

    なぜ家を買おうと思うのか?家に何を求めるのか?というところから始まり、持ち家がいいのか賃貸がいいのか?マンションか戸建てか?新築か中古か?などを考える際のポイントを教えてくれる。

    一方で実際の購入手続き、専門知識、法律関係の話などの詳細は書かれていないので、そういう本も読んでおいた方がよいとは思うが、タイトル通り、家を買おうと思ったときに、まず読んでみる本としてはおススメ。

  • 家を買いたくなったらどうすればいいかの著者の意見

    家を買いたくなったときにどうすればいいかという問題に著者なりに回答している。

    ただ,書かれている内容はありきたりなことで,一部著者のポジショントーク(過去の思い出話など)が入っている。データの出典はほぼなく,感想や一般論の域をでないと感じた。基本的なことが書いてある。
    本のレイアウトはすっきりした感じでいいのだけど,他に何冊か類書を読んだので,特に目新しいことがなく,いまいちに感じた。

  • 住宅購入の入門書。家を買うことに伴うリスクや、賃貸という選択肢の説明もあり、読者に冷静な判断を促してくれる。新築・中古、戸建て・マンション問わず客観的に公平な視点で書かれている。良書。
    ちなみに、全く重要ではない部分だが、固定資産税を国に納めるという記述があったのだが、国税じゃなくて地方税では?

  • 『マイホーム』について漠然と考え始めた。
    でも何から始めればいいのか?知識はゼロ。
    手始めにこの本のタイトルに惹かれ読んでみた。
    入門書としてなかなか勉強になりました。
    分かりやすかったです。
    また『なんのために家を買うのか?』
    そこから考えさせてくれます。
    おすすめします。

  • (131004)
    家ほしいな~と思ったけど、お金ないので買えないんでした。
    けど、いつか買うときのために。

  • ためになった
    再度よみたい

  • 家を買うときは、自分のライフスタイルに合わせて買うこと。
    買える額から物件を探すのでなく、少し長い目で見て家を選ぶことが大切だと知った。
    家の選び方からローンのことまで一通り説明してくれているので、これから家を買おうと思う人は読んでおいて損はないと思います。

  • ・買うほうが得!という時代は終わった。
    ・家は選べる時代。慌てるな
    ・とにかく貯金(頭金)
    ・ローン返済額より賃貸にだしたときの値段が高くなるように

    ■探し方
    ・物件を地道に調査。内覧にも行き目を養う。
    ・性善説に立つな。必ず疑問点は解決を。
    ・掘り出しものはない!欠点がない物件を探す。
    ・不動産やを周る。
    ・友の会に入る。

    ■チェックポイント
    ・土地の境界と越境物の確認

    ■その他
    ・夫婦で買うときの注意点。

    ■税金
    ・住宅ローン減税
    ・長期優良住宅法
    ・フラット35

    ■新築マンション
    ・坪単価や環境などをマトリックスで比較
    ・モデルルームのチェック
    ・工事現場が整理整頓されているかのチェック

    ■中古マンション
    ・大規模修繕計画をチェック
    ・将来立替可能か?
    ・耐震検査、アスベスト
    ・給排水管が交換可能か?

    ■新築一戸建て
    ・検査済み書
    ・10年保障と住宅瑕疵担保保険
    ・品質保証制度は保障を担保するものではない!
    ・建築条件付不動産は建てやで値段を削ることが多く注意が必要。

    ■土地を買って戸建て
    ・詳細の建築請負契約書を締結し専門家に見てもらう
    ・補強工事はされているか?
    ・施工管理は別会社に委託。

    ■中古戸建て
    ・検査済み書の有無
    ・10年保障が付いていたか?その間に何も問題なかったらひとまず安心。
    ・新耐震基準以降の建物か
    ・施工業者の調査。倒産していれば第三者に検査してもらうのがよい。
    ・第三者の専門家に調査してもらう。

  • 家を買いたくなって読んだ本。
    今、家を買った者の立場から、「家はがんばらないで買う」という言葉が、本当に真実を突いてると思います。

  • 今年で31歳。
    子どもも2人になり、家族4人生活。
    そろそろ、持ち家を持とうかと考え始めたのだけど、
    何も知識が無い…。

    ということで、購入した1冊。
    「基本の知識がすべてわかる 何も知らない人のための はじめの1冊。」
    と言う言葉が、帯表紙に書かれているけど、
    まさに、始めの1冊としてふさわしいと感じました。

    著者は不動産コンサルタントです。

    今が買いどきなのか、何を重視して家を購入するのか、
    マンションなのか、戸建てなのか、新築なのか、中古なのか、
    住宅ローンは?といった、
    初めてでは、なかなか判断が難しいことに対して、
    考えるためのサポートをしてくれます。

    「家を買うことで何を実現できるか」
    この点が、非常に大事だなぁと改めて感じました。

    お陰で頭の中が随分整理できました~♪
    同じような境遇の方には、大変お勧めできる1冊です。

    第1章 「買うこと」を決めるその前に
    第2章 「理想の家」のイメージを固める
    第3章 「理想の家」を見つけるコツ
    第4章 お金の話
    第5章 いずれ買う「その時」のために
    第6章 購入後に更改しないために覚えておきたいこと

  • 簡易だけれど役に立つ。
    この本で全てはわからなくても、調べる基礎知識はつけられるかも。
    担当の不動産屋さんがちゃんとしてることの確認にもなりました。

  • 背伸びしないで、自分の身の丈にあった住処を手に入れたいなぁ、と思った。

  • 凄くわかりやすく、力を入れずに読めます。サラリとと書かれて読み進められますが、結構確信的なことが多く大事な内容…また、暮らしをベースにされているので、コレを機に人生を考えるのもアリですね。

  • 会社の先輩に借りました。

    住宅地図を持参する
    →将来の環境変化を予想する
    中古は登記簿謄本をみる
    新築マンションなら、「全住戸の専有面積に対する坪当たりの平均単価」を確認する
    見比べるための比較表を作る


    本書でこれらの答えは得られませんでした。
    家は慌てて買わなくていい、貯金した方がいい。と本書にあるが、巷でよく言われる「賃貸で、家賃を払いながら貯金するなら、それを足した金額でマンション買える。賃貸で捨てるくらいなら、マンション買おう」を覆すほどの強い意見がなかった。

  • タイトルの通り、家を買うことを考え始めたらまず読むのにちょうど良いと思う本。
    家を「買う」以外の選択肢も考えさせてくれる、良心的な内容だと思いました。
    またいずれ読み返すと思います。

  • テクニックよりも、家を買うことの考え方の本。ただ、「物件見学は最低20件は行く」にはそうしようと思う。

  • ・家は幸せになるための道具ではあるが、幸せそのものではない
    ・若いときは特に人との出会いが大事なので、都心に住む選択肢も
    ・利害関係のない、不動産に詳しい人に話を聞く
    ・エリア内の不動産屋は最低20件回る。長期的な付き合いが出来るのは3件程度。
    ・現地周辺はゼンリンと普通の地図を持って、平日休日両方見る。現在のチェックと将来予測。
    ・聞き込みで音とか匂いとか健康被害を聞く。
    ・登記簿謄本を見る。土地の境界・越境物の確認。実測図と現地を比べ、境界杭の一本一本をチェック。
    ・固定資産税・・・30-50坪戸建なら年間10万前後か。
    ・夫婦共有名義で持つのではなく、単独名義にして、一方が出資した分は貸し金とする。
    ・新築戸建・・・検査済み書の有無確認。違法建築の可能性。。住宅性能保証機構のない中小業者の戸建の購入・施工勧めない。「品質表示制度」は何も保証してくれない。
    ・土地から買う場合・・・詳細な建築請負契約書を締結。補強工事の確認。
    ・中古戸建・・・検査済み書の有無、なんらかの10年保証がついていたか。1981年6月1日以降に建築確認許可を得たか(阪神淡路大震災級でも倒壊しない構造計算)、施工業者の調査、第三者の専門家に調査。
    ・建物完成時期が迫ると売らなければならないプレッシャーが出てくるので値引きもしやすい。

  • また読み返したい。
    具体的な話は別に譲るとして、総論&イメージづくりならこれ一冊で十分だと、現時点では思う。
    あとは足で自分なりに欲しい家のイメージやマネープランを立てたい。

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著者プロフィール

株式会社長谷川不動産経済社代表。東京都立川市生まれ。立教大学経済学部卒業。
旧リクルートコスモス(現コスモスイニシア)にてビル・マンション企画開発事業、都市開発事業に携わった後、1996 年に独立。
以来一貫して全国にて個人・法人の不動産と投資、賃貸経営に関するコンサルティング・ 顧問業務を行う。
自身も現役の不動産プレイヤーかつ投資家として、評論家ではなく常に現場と実践にこだわり続けている。
一方で、全国での講演活動やメディアへの出演を通じて、不動産全般や投資について高校生にでも理解できるよう分かり易く解説することを信条としている。
著書に『不動産 2.0』(イースト・プレス)、『家を買いたくなったら 令和版』『はじめての不動産投資』(共にWAVE 出版)などがある

「2022年 『50代、家のことで困ってます。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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