魔法の文字

制作 : 浅見 昇吾 
  • WAVE出版
3.70
  • (20)
  • (31)
  • (38)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 233
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (864ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872902839

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 大胆な設定で描くファンタジーの傑作。
    「魔法の声」に続く2作目。
    3部作で、この「魔法の文字」の続きの「魔法の言葉」も既に出ています。

    少女メギーの父モー(モーティマ)は本の修理を仕事にしている。
    モーには、本を朗読すると、その中の人や物がこの世界に出て来てしまうという力があったため、「魔法舌」と呼ばれている。
    メギーの母は9年前、入れ替わりに本の世界の中に入ってしまったのだが、今は無事に帰還。
    メギーは母に、本の中の話を聞いているうちに、夢中になってしまう。

    本の中から出てきた火噴き師の「ホコリ指」は望郷の念にたえかね、モーと同じような力を持つ人に頼んで、本の中の世界に戻る。
    ホコリ指には、じつは残してきた家族があったのだ。
    ところが、メギーはホコリ指の命が危険なことを知り、自ら本の中に入っていく。
    メギーもまた、父と同じ力を持っていたのだ。

    現実よりも鮮やかで美しく印象的な本「インクハート(闇の心)」の中の世界。
    ホコリ指を探しながら、少年ファリッドとの初恋に揺れるメギーの成長も。
    本の作者フェノグリオ老人もまた、本の中にいた。
    自分が一から創作した世界と信じるフェノグリオは、いつでも自由に書き変えられると思っているのだが、なぜかそう上手くいかない。

    メギーを心配したモーも、本の世界にやってくるが‥?
    互いに心配しつつ、なかなか会えない家族。
    本の中では、フェノグリオの書いたものを離れた非道な支配者たちがせめぎあい、追ってくる‥?!
    めったにないような陰影に富んだ描写で、独特な作品世界が展開します。
    濃すぎて、すぐにはレビューも書けなかったほど。

    前作では魅力的な脇役だったホコリ指が大活躍!
    妙にカッコイイなと思ったら、ヴィゴ・モーテンセンがモデルなんだとか。
    なるほど~映画化された「魔法の声」ではポール・ベタニーがやっている役で、これも素敵だと思いますけどね♪

  • 三部作とは知らなかったため、ここで終わるか?というところで終わってしまっていて、驚いた。三部作というよりも、一作目、二作目(上)(下)とするべきではないか?
    訳の質が前作よりもさらに悪く、メインキャラクターの一人称が「わたし」→「わし」、「~だよ」→「~じゃよ」に変わっており、違和感が甚だしい。助詞の間違いや、「物語」が「物話」となっていたり、憤りを覚えるレベルだった。
    内容も、主人公の考えなしの行動がこれでもかと続き、読んでいて腹が立ってきてしまった。
    そして、引用する文章の引用元が好きなファンタジー小説ばかりで、こんな本に引用されるなんて悲しいと思ってしまうのも本当にツラかった。

  • 【あらすじ】
    朗読すると物語が現実になる魔法の声を持つ少女メギーと父モー。物語の世界に閉じこめられた母親を無事取り戻してから、平穏な毎日を送っていた。一方、火噴き師ホコリ指は、望郷の念に押され再びその世界へ帰ってしまう。自ら物語を書き換え朗読し、危機が迫っているホコリ指を助けに物語の世界へ入り込んだメギーは…。

    【感想】

  • サブタイトルはバスタとモルトラの逆襲で。ホコリ指が『闇の心』の世界に帰還する話ですが、それに巻き込まれた形でモーとメギーとレサも闇の心の世界に飛び込んでしまいます。カプリコーンと影が消えた世界は平和が訪れているかと思いきや、コジモ王子の失踪によってどうやら闇のほうが力が強くなってそうだ。フェノグリオは世界を作ったものとしてメギーとともに修正を試みるが悉く裏目に。自信を失ったフェノグリオは現実世界からオルフェウスをよびだし…で以下次号。完結してないせいか物凄く暗い展開が続くのでご注意ください。

  • 「魔法の声」の続編。インクハートの第2部です。次巻の「魔法の言葉」で完結予定の三部作。
    三部作の真ん中だけあって、ドキドキ、ハラハラの連続ですが、なんか、「続く」みたいなところで終わっています。

    物語は、現実からインクハートの世界へ移ります。
    インクハートの世界は、昏くて悪い奴も多いけれど魅力的な世界としてかかれています。
    「魔法の声」から続いて、このお話、悪い奴がいっぱい出てきます。そこが、「魔法の声」以前のフンケのファンは注意しないといけないところです。

    「竜の騎士」も、「どろぼうの神さま」も、悪い奴は出てきましたが、どっちかというと滑稽さの方が勝っていたし、主人公の方が力が強い部分が多かったのです。
    でも、このインクハートのシリーズはというと、悪い奴の方は、滑稽さもあるのですが、どちらかというと残忍さの方が目立っています。

    本好きが、本の世界にはいっていく話なのですが、ワクワクするよりは、ひどい目にあったこの人達が本嫌いになるのではないかという心配の方が強いです。それって、作家の自己否定になると思うので、多分、そうはならないとは思うのですが、思うのですが……。
    ほんと、ひどい目にあったり、ひどいことが続くんですよ。

    だからといって、おもしろくないわけではなくて、おもしろいんです。まあ、「えー、どうなるの?ここでやめるわけにはいかない」みたいな感じで、グイグイと読める感じです。

    ただちょっと、トーンが暗いので疲れるかも。

  • 魔法の文字
    コルネーリア フンケ
    WAVE出版

    長い!

    とにかく読むのに時間がかかってしまいました。図書館で借りて、貸出期間延長したにも関わらず、それでも読み終わらずにもう一度借り直して漸く読了。

    単に頁数の問題では無く、他のやりたいことに阻まれ優先順位が下位になってしまったのです。なっかなか続きを読もうと思えなかった。気合がいるし、1章読んだだけで疲れると言うことも多々ありました。

    要因は色々考えられますが、何よりも翻訳が悪い。そう感じずにはいられません。校正の甘さが目立つし、日本語がおかしいぞ、と言う箇所が目立ちます。最初は見つける度メモっていましたが、あまりの多さにやめてしまった程です。

    私の気持ちを一番は離れさせたのは、主人公の一人、モルティマの口調のブレ。前作でも12歳の子の父親で、ブレンダン.Fがモデルと言うのなら、一人称“わし”は違和感があると思ったのです。それが本作では完全なるおじいちゃん口調、“~じゃよ”を連発。しかもそれで安定するわけでもなく、バラバラに唐突にそうなる。最初は冗談めかして言っているのかと思いましたが、シリアスシーンで多発するので違うようですし。
    モルティマは田舎の男なのか?いってても40代だと思うし、時代設定も現代だと思う。その違和感のせいで内容に集中できなかった。

    あとは憂鬱な展開のままなかなか進展しない点、主要登場人物の誰にも好感が持てない点なども挙げられるでしょう。

    前作ではファリッド好きだったんだけどな。出番増えたら魅力が半減したような。レサは不憫ですよね。被害者なのに、そのせいで実の娘にあまり心を開かれていないと言うか、ぎこちない。母娘の関係に筆者自体何かあるんでしょうかね。
    結構エリノア好きなのに出番全然無いし…
    思い上がった人物ばかりだし…

    とかく私のツボにハマる人物、関係性がなさ過ぎました。

    ああ、フェノグリオとローズクォーツの関係はイイかな。だがフェノグリオはどんどんイラつく老人化しますから。はい。

    物語の中に入り込むと言う設定自体はわくわくするんですけどね。全体的に陰鬱で。しかもこれ、三部作なのに三作目が翻訳されないままなんですよね。

    出ても恐らくまた読了までに苦労するのでしょうが…

  • ホコリ指ぃいいいい、と読後叫びたくなる三部作の二巻め

    つまり次に続く

    …続きが読みたいなぁ…

  • 続編は、もう出てるの?

  • 魔法の声が好きならきっと好きになります!
    個人的にはホコリ指が大好きなので、ホコリ指メインな感じが嬉しかったです笑
    あぁでも最終巻が…!早く読みたいっっ!

  • 12【5/13-】N図

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年ドイツの西部、ヴェストファーレン州の町ドルステンに生まれる。ハンブルク大学で教育学を修め、卒業後、教育者としての仕事のかたわら、専門大学で本のイラストレーションを学ぶ。当初は子どもの本のイラストレーターとして出発。28 歳の時からは自分で文章も書くようになり、
以後フリーのイラストレーター、作家として活躍している。ドイツでもっとも著名な児童文学作家の一人であり、ウィーン児童文学賞、チューリヒ児童文学賞などこれまでに数多くの児童文学賞を受賞している。
著書に『どろぼうの神さま』『竜の騎士』『魔法の声』『魔法の文字』『魔法の言葉』『鏡の世界』(WAVE出版)などがある。

「2016年 『ゴーストの騎士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

コルネーリア・フンケの作品

魔法の文字を本棚に登録しているひと

ツイートする