ネット炎上であなたの会社が潰れる!: ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル

著者 : 伊地知晋一

• WAVE出版 (2009年6月1日発売)

作品紹介・あらすじ

ネット上でのコミュニケーションの隆盛に伴って、トラブルも激増しています。炎上、誹謗中傷、プライバシー侵害、脅迫…。いつ、あなたが巻き込まれるかもしれません。トラブルへの対処法のすべてをまとめた本書で、ネット時代の新しいリスクに備えてください。

感想・レビュー・書評

[3270729さんの感想 · 2015年11月29日]

近年、インターネット上のコミュニケーションでは炎上、誹謗中傷、プライバシー侵害、脅迫などのトラブルが激増しています。
そんなネット時代の新しいリスクに備えるためにトラブルへの対処法をまとめた一冊です。ブログや掲示板での炎上事件・事故や
企業を誹謗中傷から守る法的制度などを過去の実際のケースなどを紹介しながらまとめています。
（547 通信工学．電気通信）

[別府さんの感想 · 2014年4月2日]

1968年生まれのウェブ・コンサルタントが2009年に刊行した、企業向けにネットのリスク対策を解説する本。

類書と比べると目新しい情報もなかった。企業の担当者が読むのだろうか。第四章のテーマは、法分野の専門家の詳しい話も聞きたいところ。（経済学部：三回生）



【簡易目次】
目次　[004-012]
はじめに（2009年5月　伊地知晋一）　[001-003]
第1章 ネット時代の新たな危機管理　013
　大企業も揺るがす「ネット炎上」の威力
　「炎上」が刑事事件に
　ICRとは
第2章 なぜ、「炎上」は起きるのか？　045
　炎上リスクは避けられない
第3章 「炎上」を鎮火する方法　093
　狙われやすいのは誰か？
　その発言が炎上を生む！
　炎上発生のプロセス
　抗議行動はこうしてエスカレートする
　ネガティブSEOという余波
第4章 「1対1」トラブルの対処法　125
　「1対1」のトラブルとは？　
　掲示板などオープンな場での攻撃　　
　メールによる攻撃　
　トラブル対応のステップ1　
　トラブル対応のステップ2　
　トラブル対応のステップ3　
　トラブル対応のステップ4　
　トラブル対応のステップ5　
　トラブル対応のステップ6　
第5章 ネット世論との付き合い方　181
　社会を揺るがすネット世論
　ネット世論が政治を変える
　ネット規制は「言論の自由」を縛る

[成蹊大学図書館さんの感想 · 2013年11月29日]

炎上はもう他人事ではない！
誰もがネット上で発信できる今日。時に人を破滅まで追い込む炎上。その理不尽な攻撃からいかにして身を守るか。（文学部：4年生）

[りよさんの感想 · 2009年11月23日]

勉強になりました。
図式化して炎上した際の解決方法とかを丁寧に書いていて、素人の私でもわかる内容でした。

ちなみにM新聞のまとめサイトを(あまりこの事件を知らなかったので)見たのだけれど…うん、あれはひどいなぁと思いました。余談でした。

[akashiさんの感想 · 2009年7月26日]

色々な過去の炎上の事例が載っています。
が、それぞれの情報が浅く、しかも、そのほとんどは僕の知っている情報でした。
炎上について、あまり事例を知らない人なら面白いかも。

で、肝心の危機管理法ですが、一般常識レベルのことしか書かれていません。
最後に少し、情報開示させるための法的手段の具体的なとり方が書かれていた程度です。

前職では、とにかくこの炎上処理が重要な仕事のひとつで、色々な人からの相談もうけていたのですが、その経験から、この本に書かれている「誹謗中傷と意見は違う、誹謗中傷には対処すべきだが、意見は真摯に受け止めるべき」というのは、専門のコンサルタントとしては、まったく現状を見据えられてないコメントに思えます。

それは一見当然の話なのですが、大抵の会社が実際に困っているのは「誹謗中傷」ではなく「意見」なんですよね。
誹謗中傷は通報すれば済む問題ですが、例えば歯医者が「あそこは不親切だぜ」って書かれた場合、確かにそれは意見ですが、そんなブログが検索でTOPにきたら、商売上がったりなわけですよ。
でも、意見だから、ブログの管理会社も削除はしてくれない。もちろん訴えられない。
それで、みんな困ってるんですよね。
真摯に受け止めるとか、今度は悪口を言われないように一所懸命診察するとか、そういう問題じゃない。
その対処法が知りたくて、この本を買った人は、最後まで読んで、なんの解決法もなくてガッカリです。
そこらへん、どうなんでしょうか。

で、この問題が解決できるようになれば、ウェブは、良くも悪くも、次のステージに突入すると思います。