そうか、君は課長になったのか。

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872904499

作品紹介・あらすじ

課長時代に、病に倒れた妻と自閉症の長男を守りながら、部下をまとめ上げ、数々の事業を成功させた「上司力」の真髄。

感想・レビュー・書評

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  • 課長になった方もまだの方も読んでいただきたいです。
    色々な例をもとに回答する形で進んでいきます。
    結局のところは家族は大事だということでしょうか。


    内容(「BOOK」データベースより)
    課長ほどやりがいがあって、おもしろい仕事はありません。部下の成長を確認したり、チームとしての結果が出たときの満足感はなにものにも代えがたいものがあります。一緒に働いた仲間との「絆」を築くことができるのは、部下一人ひとりとダイレクトに付き合う課長時代だけと言っても過言ではないのです。課長になったら、まず最初に読む本。

  • 課長でも何でもないのですが、、著者の事が知りたくて読んでみました。
    あたたかく厳しいながらも、優しい平易な言葉で、手紙形式で書かれていて、読みやすかったです。
    随所に心に響いたり、実際に働く上で参考になる箇所が多くありました。
    ・働く上での10箇条
    ・社内政治のむつかしい時
    ・部下など人が複数集まったら、2人は好ましく感じ、2人はとても苦手に感じる。あと残り多数はどちらでもない。どこでも、集団となると大体の割合は同じだと思っておく。
    一気に読んでしまったので、折にふれて、また読み返していきたいです。

  • ■なぜ手に取ったのか
    プロジェクトを一緒に進めているメンバーが話していた時に、
    気になりメモしており、手にした本です

    ■何が語られていたのか
    書名のとおり「課長」というポジションについてのあり方を語られています。
    社長、部長、係長ではなく「課長」です。
    著者はその「課長」という役職が一番面白くてやりがいがあると説きます。
    スキルやテクニックではなく、社長である著者が、自らの体験や反省を
    踏まえて、これからの課長に対してどうあるべきかといったあるべき姿を
    提示し様々な視点で語られていました。

    ■何を学んだのか
    私自身も課長ですが、記載にあったことは一部実践しています。
    しかし、まったく全く異なる視点や、視座の高いことをアドバイス頂いています。
    さらに、具体的な実践方法を記載されており、具体的な課長としての
    役割がなんであるかを得ました。

    ■どう活かすのか
    これまで仕事に関わって生きた実績や、人から得たものを、
    なんとか形にし、成果を出そうという気持ちにさせてくれる本でした。
    もちろん会社のためではなく、自分自身のためです。
    答えは一つではありませんが、実践あるのみです。

    ■どんな人にお勧めなのか
    今、課長の人、今、係長や係員の人、組織のミドル層、
    部下育成に困っている、指針が欲しいと思っている人にお勧めの本です。

  • ★本書のメッセージ
    課長ほど面白い仕事はない。部下を家族と思い、その活躍のために、尽力しよう

    ★読んだきっかけ
    上司の立場の思考を学びたいと思って読んだ

    ★本の概要・感想
    うつ病の妻と自閉症の子どもを支えながら東レ経営研究所になったスーパービジネスパーソンパパ、佐々木氏による課長・上司論。そんなに目新しい記述や、奇抜な意見は少ない。聞けば「そりゃ、そうだよな」という話が多い。他のマネージャー論にもあるような。ただ、その実践レベル、度合いがものすごかったのだろうか。佐々木氏のすごさは尋常じゃないと思うが、他のマネージャー論の本と比べて、その違いをうまく読み解けなかった

    ★本の面白かった点、学びになった点
    *仕事と家庭の両立が大変なのではない。仕事が楽しいから家庭も頑張れるのだ
    ・課長業ほど面白い仕事はない。その仕事を楽しんでいるからこそ、家庭での妻や息子とのふれあい、世話も楽しむことができた
    ・仕事に癒されていた。仕事を辞めて家庭に入っていれば、おかしくなっていたかもしれない

    *プレイングマネージャーなどできると思うな。課長業はそれまでの仕事と訳がちがう
    ・課長になれば、普段の営業業務ではなく、全体がどのようにすればうまく回るのか、常に意識を払うべき
    ・自分の営業の片手間にできるような仕事が課長業ではない。常に部下に気を払い、話をし、現状を把握しながら、目標の達成の手助けをするのが仕事である

    *部下の昇進の手助けをしよう
    ・部下には「部長に、~くんがんばっているから、昇進させてくれと言っておいたよ」と伝えよう。査定の前に
    ・そういう、頑張りを認めてくれる、自分のために頑張ってくれる上司がいれば、より部下は奮起して仕事に励む
    ・査定や昇進の結果が出た後に、そのことを伝えてももう遅い

    *常に、自分の立場よりも上の人のことを考えて行動しよう
    ・平社員なら「係長ならどうするか」と考えて動こう
    ・そういう、高い当事者意識が、その人を成長させる
    ・課長であれば「部長であればどうするか。部長であればどう考えるか」と意識して動くだろう

    *課長業とは、人づくり
    ・自分の悩みをさらけ出すことで人もついてきてくれるようになる
    ・自分の信念と志を共有し、全力で仕事にあたろう
    ・そのための、コミュニケーション、言葉の文書化、明文化にこだわろう
    ・いったことを実行しない、うそをつく、裏切るなどはあってはならない

    ●学んだことをどうアクションに生かすか
    ・部下との関係性で悩んだ時、迷ったときに定期的に読み返すとよさそう
    ・仕事が楽しいから育児や妻のサポートも頑張れる、という発想は面白かった。それぐらいの意気で仕事を面白がり、家事育児に全力投球できたらいいなぁ

  • 『感想』
    〇佐々木常夫氏の本をたくさん読んできた身としては、今一度その信念を読み返している感じ。

    〇特別なことをやっているわけではないが、それをやれるかができる人とできない人の境目なのだろう。

    〇とはいえ全部が納得できることではない。その部分について本人と話し合ってみたいな。

    〇家族を大切にということを強く言ってもらえるのは心強い。

  • ・志+パッション。会社/部下の成長のため。人を幸せにする。
    ・プレーイングマネジャーになるな。
    ・課長の業務:指示、育成、方針策定、コミュニケーション、政治力。
    ・仕事の10カ条:計画/重点化、効率、フォローアップ、結果、シンプル、整理整頓、上位者の視点、自己主張の明確化、自己研鑽、自己中心主義、時間厳守
    ・課長は大きい流れを決める。細部の実行は部下。
    ・優先順位付け
    ・自責→部・自分でできることを実行する。
    ・やりがい
    ・コミュニケーション:5W2Hをはっきりと伝える。
    ・ほめるが8割、叱るが2割。
    ・他部署への協力→自部の評価・部下の評価
    ・部下の失敗≒自分の失敗と捉えて、指導・フォローする。ただし、ミスの再発防止ができることを部下に求める。
    ・結論まっしぐらを意識する。

  • 中間管理職に元気をくれる本
    言葉が実践的なものでわかりやすい
    初めに志をもち
    部下と同僚、上司と関係性をつくり
    部下に仕事を与えて褒めて認める
    社外でもネットワークもち、自己研鑽し続ける

  • 働く君に贈る25の言葉
    に続き、著者から励ましをもらえる一冊。

  • 書評】そうか、君は課長になったのか。/佐々木常夫

    課長になった時に最初に読んで参考にして、色々トライした。部下が課長になった時にプレゼントした。

    以下ポイントの書き出し。

    「自分の頭で考える」
    「読書で得た知識を現場の仕事にあてはめてシミュレーションしてみる」
    「良書は何度も読み返す」

    「自分の意見ははっきり述べる」「一番怖いのは思い込み」
    「他者とぶつかるからこそ考え方や価値観は磨き上げられる」
    「口は災いのもと」陰口を言わない。言い方を工夫して本人にも言う。

    課長の仕事は、
    1)方針策定、
    2)部下の監督と成長、
    3)経営と現場のコミュニケーション、
    4)社内外の政治。

    「下手な温情は、部下を殺してしまいかねない」
    「正面の理、側面の情、背面の恐怖」
    「対話とは聞くこと」
    「話すが2割、聞くが8割」
     
    「仕事の目的を明確にして」「部下に仕事を発注する」という考えで「礼儀をもって部下の仕事に手をつっこむ」

    方針や考え方は必ず文書にして渡し、折に触れて現場にあてはめた具体的な話で反復連打。

    忙しいと、口頭がいいやと思ってしまうこともありますが、けっこう伝わったかなと思っていることが、伝わっていない。文書にすると、初めて理解してもらえる。「口頭より文書が効率的」

    披露宴でのスピーチを頼まれたので、本人に「恥ずかしくなるくらい自分を褒めた自己紹介文を書きなさい」といって持ってこさせたら私のスピーチの原稿は1時間で出来上がった。(やらせるということだ)

  • さらっと読めるが、ストンと落ちやすい話だった。

    課長の一番のミッションは、部下のモチベーションを高め、生産性を最大限に高めること。
    そのために、何ができるかをじっくりと考え、それを部下にしっかり伝え、さらにはその方針が行き渡っているかを何度も繰り返して確認する。
    このようなマネジメントに、普遍的に一番優れた方法などはない。自分の人間性を振り返りながら、ベストと思われるマネジメントを考え抜いていく必要があるのだと感じた。

    また、日頃、自分が世のため人のためになるには何をすれば良いか悩んでいたが、難しいことは何もない。
    この本からは、部下を元気に生き生きと働かせることができれば、それは、部下の人生を幸せにすることなのだということだと学んだ。
    何人もの部下を生き生きと働かせることができれば、僕の人生が人の役に立ったということに繋がるのだろうと感じた。

    以下、備忘録。

    部下は家族だと思って扱うこと、真剣に部下と向き合うこと、行動指針を文書化して共有すること、モノをしっかり考えること(本を読むだけではダメ)などを学んだ。

    自分の人間性を大切にしたり、分からないことは部下に聞くなど、あまり肩肘をはらないことも大切。

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著者プロフィール

秋田市生まれ。株式会社佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表取締役。
69年、東京大学経済学部卒業後、東レ株式会社に入社。家庭では自閉症の長男と肝臓病とうつ病を患う妻を抱えながら会社の仕事でも大きな成果を出し、01年、東レの取締役、03年に東レ経営研究所社長に就任。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職も歴任。「ワーク・ライフ・バランス」のシンボル的存在である。
著書に『ビジネスマンが家族を守るとき』『そうか、君は課長になったのか』『働く君に贈る25の言葉』『リーダーという生き方』『働く女性たちへ』(以上、WAVE出版)、『ビジネスマンに贈る生きる「論語」』(文藝春秋)『それでもなお生きる』(河出書房新社)『実践・7つの習慣』(PHP研究所)『上司の心得』(角川新書)『50歳からの生き方』(海竜社)などがある。
2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞

「2022年 『佐々木常夫手帳 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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