- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872905069
感想・レビュー・書評
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意外な半生に驚き。私は勝手に「きれいでまじめ」イメージでこの人を見ていた。
人柄とかで落語を聴くのはどうかとも思うが、この人に対して少し今までとは変わった聴き方になるのかもしれない。
じっくり落語を聴いてみようかな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あたしには他の道はありませんでした。
落語さえあればよかった。
あとのことはあんまり気にならない。
-はじめにより-
そういう風には見てなかった。
なんでもこなせる「できる人」なんだろうと思ってました。
菊之丞さんの落語を聴いている時の心地よさは、
まっすぐな芸人の心意気からくるのかな。 -
『七段目』とか『船徳』とか『太鼓腹』の若旦那が似合う古今亭菊之丞さんの半生記。中学生の時から寄席通いって、世代は近いけど趣味がまるで違っていて、まったく接点のない人生を送っていたんですが……この年齢で落語が趣味になって、知った人。
ひとり真打ち昇進になって5〜600万円の借金を背負ったとか。真打ち披露興行の楽屋でふるまった仕出し弁当のうちひとつが誰かに細工されたらしく、それが文楽師匠に配られたとわかって即日謝罪に行ったとか。いろいろ、裏方のエピソードも。
そして、落語のネタに関する話も少々。最近は『野ざらし』とか『湯屋番』とかひとりで妄想してわーっとなる話が受けないと聞いて、ええっ、そういうネタこそThis is the rakugoだと思っていたのに……(昨日と今日、iPHONEに入れていた落語で『野ざらし』とか『アキバぞめき』とか妄想ネタを楽しく聴いてました)。『粗忽長屋』も最近は受けないんだそうです。
菊之丞さんの、見かけに合わない太い声(でも艶があります)、好きです。またどこかで高座を聴きたいです。