家族のもとへ、あなたを帰す: 東日本大震災犠牲者約1万9000名、歯科医師たちの身元究明

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872905847

作品紹介・あらすじ

死者の人権を守るため、「歯による身元確認」に賭けた歯科医師たちの証言から明かされる衝撃の現実。

感想・レビュー・書評

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  • あの大震災の裏で、歯科医の方々が奔走されていたこと、全然知りませんでした。
    自身も被災されたり、不明になっている身内がいるにも関わらず懸命に不明者の方々の為、遺族の為に尽くされている姿に感銘を受けました。

  • 遺体に名前を取り戻させる。
    それには腐敗が進んでも焼死体であっても歯は残っており、カルテとの照合で身元を判定する。判定出来れば遺体番号での識別から名前での識別となる。

    そのためには、歯科医師達による遺体の歯の記録作業と、カルテの収集、マッチングが大切です。でも、カルテって各医院が個別に保管しているのでデータベース化されていない。さらには津波や火災でカルテそのものがなくなるケースも。

    このような過酷な状況の中で、多くの歯科医師や自衛隊、警察の方々の努力が多くの遺体に名前を取り戻した。感動しました。

    あの震災とは別に、年間約1000体もの身元不明の遺体が日本ではあるそうです。

    国をあげての取り組みが求められますね。医師会や歯科医師会も頑張ってほしいものです。

  • 2012/09/24 仙台駅前ジュンク堂書店
    ただ「ありがとう」とだけ言いたくなる

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著者プロフィール

1963年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。主な著書に、『自動車保険の落とし穴』(朝日新書)、『家族のもとへ、あなたを帰す 東日本大震災犠牲者約1万9000名、歯科医師たちの身元究明』(WAVE出版)、『開成をつくった男、佐野鼎』(講談社)などがある。また、児童向けノンフィクションに、『柴犬マイちゃんへの手紙』、『泥だらけのカルテ』(ともに講談社)がある。なお、『示談交渉人裏ファイル』(共著、角川文庫)はTBS系でドラマシリーズ化、『巻子の言霊 愛と命を紡いだ、ある夫婦の物語』(講談社)はNHKでドラマ化された。ウェブ記事「交通事故で息子が寝たきりに――介護を続ける親の苦悩と、『親なき後』への不安」で「PEPジャーナリズム大賞」2022特別賞受賞。
公式HP https://www.mika-y.com/

「2022年 『コレラを防いだ男 関寛斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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