ひとりっ子の育て方~「友だちづくり力」「自分づくり力」「立ち直り力」。0~15歳児の親が最低限しておくべきこと。~

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872906400

作品紹介・あらすじ

乳幼児+小学校時代の親の態度が将来につながる!
親の「不安と願望」にきっちり答える本
●打たれ弱いところがある
●競争意識が低すぎる
●社会性が身につくかどうか心配
●大人と接することが多く、子ども社会で浮かないか
●兄弟を作ってあげられない罪悪感を抱えている
●親子密着度が高いので、思春期うまく子離れ親離れできるか不安・・・・

ひとりっ子はメリットがいっぱい!
・兄弟間の葛藤(シブリング・ライバリティ)がなく、変な劣等感を感じず育つ
・穏やかで優しい子が多い
・「一人時間=孤独」が充実していることの特典
・ワガママというよりマイペース
・「親のブレーキ」のかけ方を学べば関係良好

感想・レビュー・書評

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  • 大体はこれまでに目にしたことのある、知っている話を再確認する内容。しかし日常では忘れがちなので、折に触れ思い出したい内容。

    周りの人と折り合いをつける力、この辺りは兄弟がいないと学べないことも多いので、年の近い子どもたちと触れ合う機会を増やしたい。

    思春期には、手を出さずに待つ力、親の忍耐を1番に気をつけたい。

    レジリエンス、育てたいなぁ。
    我が子もわたし自身も。
    落ち込みすぎず立ち直る力!

  • うちの娘っ子もほぼひとりっ子が決定。んでも、その分愛情を注ぎまくってやる。わがままだっていい。それが子どもらしさってヤツだ。友達が少なくったっていい。その分父ちゃんが全力で遊んでやる!ハッピーに生きていれば、思いやる心も、友達も自然についてくる。それでも子育てに悩んでいる親にはおススメ。「立ち直り力」の章はためになった。親も子どもと一緒に色々と学んでいけばハッピーになれる。そんなわけで娘っ子よ。元気に育ってくれ。

  • 簡潔に書かれているが、それでいて大事なことは全て網羅されているように感じた。何度も読み返したい一冊。
    客観的にはひとりっ子より兄弟がいた方がBetterなのは間違いないだろう。しかし、やむを得ず我が子をひとりっ子として育てなければならないのであれば、ここはもう、主観で兄弟がいるよりもひとりっ子の方がよいに違いない、と思い込むことにする。物理的経済的時間的な負担が少ない分、知恵と工夫と深い思考で子育てに取り組んでいこうと思う。

    ・0歳から日常的に異年齢(2~3歳違い)の子とふれあわせる。
    ・保育園に早いうちから通わせる。
    ・親が何でも先回りするのではなく、こどもがリクエストしてくるのを待つ。おもちゃを親の判断で次々と与えるのではなく、こどもがほしい、と言ってくるまでは買い与えないこと。
    ・いろんな大人と触れ合う機会をつくる。
    ・家庭でお手伝いをさせて、協調性をはぐくむ。
    ・いろいろなタイプの子が集まる場を経験させる。
    ・兄弟がほしい、と言われたら、「あなたがとってもかわいいから、子どもはあなただけでいいの」
    ・子どもに接する際には、上から目線ではなく、ひとりの人間として扱う。
    ・何よりもまず、母親である自分がハッピーであること。いつも機嫌よく、不平不満なく、幸せでいること、それが何よりも大事。

  • すぐに読めました。ちょうどこんな時はどうしたらいいのかなと思っていた内容の解決策があり、為になりました。ひとりっこの環境を補うことは、ちょっとした工夫でできるのだなと思いました。
    また、世間一般とは逆ですが、子供の為に0歳から保育園に預け、10〜15歳は家にいた方がいいとのこと。


    備忘録
    ひとりっこに欠けているところ
    ・社会性(折り合う力)→ボーイスカウトに参加する、絵本を読む(相手の立場を疑似体験)
    ・いたわる気持ち→ペットを飼う

    ひとりっこ最大のメリット
    親の愛情を独占できること。心が安定する。ズルさがなく誠実

    ・お手伝いをさせると協調性が身につく
    ・ノイズに弱くならないよう、多様なコが集まる公立や、習いごとをさせる
    ・心が不安定になる小4から中3は母親は家に居るほうがいい
    ・嫌なことがあって落ち込んでいる場合→話を聞いて甘えさせる
    ・「友達と遊ばないの?」は、こどもにプレッシャーを与える
    ・子供部屋は中学生から、スマホは高校生から、中学生は自分の部屋にケータイを持ち込ませない

  •  読了。非常に良かった。ひとりっ子でないおうちにもおすすめ。

    ・1指示1動作
    ・小学校高学年のあたりが見守り期。(このあたりは在宅やフレックスを活用したい)
    ・自分にあったスタイルで一緒にいる時間を選べば良い。
    ・レジリエンスを育む。激をとばすのでも説教をするのでもなく、話を聞いて甘えさせる。十分に甘えることができた子は心がタフになる。
    ・アサーションの手本を見せる。
    ・友達関係には口を出さない。
    ・不登校はきっかけと原因を分けて考える。きっかけ(友達とのトラブルやいじめ)、原因(学校を何日も休んでしまったので行きづらい)。3日休んだら要注意。
    ・子どもがなにかにつまづきそうになったときに、無条件に「見守られる」「受け止められる」「甘えられる」経験を重ねることが、打たれ強い一人っ子を育てる上で大切。
    ・子どもの成績について喜びすぎない、落ち込みすぎない。
    ・子どもの遊びへの付き合い方は、お母さん自身も読みたい本を読んだり家事をしながら、子どもの「ママと遊びたい」求めに『できる範囲で』応じて行けばOK。
    ・夫に不満があるときは娘を巻き込まず夫に直接伝える。

  • 同僚のひとりっ子のママに何か気をつけていることがあるかと相談したら、この本を勧められました。

    ひとりっ子に限らず、子育てでつい言ってしまいがちなNGワードが具体的に書かれているので、
    わー、これと似たようなこと言ってしまった!と反省することがいろいろありました。

    でも今気づけてよかったです。
    今から直そうと思います。
    本は読み終わったらすぐ手放す派でしたが、この本は手元に残して時々読み返したい本だと思いました。

  • 諸富氏の本だが、一般向けに書かれている。「最低限」というだけあって、本当に基本的な内容であった。考え方として、ひとりっ子であっても兄弟がいるいないは幸せに関してはほとんど無関係だということだ。

  • 19世紀 ひとりっ子であることは、そのこと自体がすでに病気である by スタンレー・ホール

    ひとりっ子はより高い学歴、より良い成績、より名声のある職業を目指す傾向がある

    親の愛情こもったタッチングは、女の子に「自分の心と身体を大切にする感覚」を養う。満たされないと10代、20代でセックスに走る。

    一生懸命生きているのに不幸になるクセがついている。そんな人の多くは「他の兄弟と比べて愛されていない」という思いを抱いている。

    競争心からは真のクリエイティビティは生まれません。

    「自分より少し上のレベルの思考をする人に最も大きな影響を受ける」by発達心理学

    「死にたい」と訴えるほどつらい気持ちを抱えた人の多くが、このような「きょうだい間の劣等感」について語るのを、カウンセリングで何度も聴いてきた

    ライバルと競い合うのは、小学校高等学年以上になり、「自分」というものがある程度確立したあとで初めて意味をもちます。・・・親からほかの子と比較されることで子どもが奮起して頑張った、という例はひとつとしてありません。

    ひとりっ子にとっては「ひとりでいる状態」が当たり前。
    ・・・もしさみしそうだったら、お母さん、お父さんにもっともっと自分を見て欲しいというサイン

    「すごく楽しかった」という充足感が「また遊びたい」という意欲やエネルギーにつながります。

    つらい気持ちをお母さんに受け入れてもらえない子どもは、「何をやっても自分はどうせダメなんだ」「お母さんから否定されるんだ」という無力感を抱えて生きるようになります。→学習性無力感

    十分に甘えることのできた子は、心のタフな子に育っていきます。逆に、あまり甘えられなかった子は、踏ん張りのきかない、心の折れやすい子になってしまう。

    自己決定、自己選択の力を身につけることは、将来にわたって本当に自分がやりたいことを見つけるための練習

    お手伝いは、この「共同体感覚」を身につけ、協調性を養うのに役立つ→家事をさせることは、子どもの人格形成の最良の方法

    友だち関係への余計な口出しは、決していい結果を招きません。


    ◎^^^ちゃんがすごく可愛いから、子どもはあなただけでいいの

    ・離婚する時にかけたい言葉

    ・横の関係
    ×よく頑張った、やればできるね(上から目線)
    ◎〜〜ちゃんすごい!お母さん、^^ちゃんの頑張っている姿見られて、嬉しいよ(ともに喜ぶ・ヨコの関係)

    「いじめた」場合には、親は子どもを連れて相手の子の家に謝罪に行くべき

    子どもの頃から、常に自分を抑えて母親のサポートに徹してきた結果、娘は自分を抑えて生きることしか知らず、自分らしく生きることができなくなってしまいます。

    反抗のエスカレート→「お前の子育てはこんなに間違っていたのだ」と自分の人生を持って示そうとする

    ・個室は中学生になるまで与えてくてもいい

    @2006年サイエンス
    不幸な既婚者28%
    不幸な未婚者21%

    2030年には男性の3人に一人、女性の4人に一人が生涯にわたって結婚しない人生を送る

    ・・・・・・
    私のたましいは、この、無限の愛に満ちた宇宙とつながっている。
    この子のたましいも、この、無限の愛に満ちた宇宙とつながっている。
    この子のたましいは、この、無限の愛に満ちた宇宙から、私を選んでやってきてくれた。
    ありがとう。
    ありがとう。
    ありがとう。
    私たちふたりを親として選んで、この世に生まれてきてくれて、ほんとうに、ありがとう・・・。
    すべては、この、見えない世界からの贈り物。
    たましいの気づきと学びと成長のために、贈られてきたプレゼント・・・
    ・・・・・・・・・・・・・
    『あなたのことが、宇宙でいちばん大切』

  • ひとりっ子の良いところがたくさん書かれていて、ひとりっ子を持つ親として自分をそして子どもを肯定することができた。でも兄弟がいると○○できるけど・・・という書き方が多々あるのでその度に少し悲しくもなるけれど、こうすれば大丈夫!と力強く書かれているのでそっか、頑張ろう!という気持ちになった。

  • 内容的には言われればその通りな内容でした。普段自分が心掛けている事の再確認が出来たかな。
    ただ、やはり子どもに近すぎる親御さんが多いように思えるので、一度は手に取って読んで欲しい本です。

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著者プロフィール

筑波大学人間学類卒業、同大学院博士課程修了。英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、助教授を経て、明治大学文学部教授。教育学博士。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会認定カウンセラー会理事、日本生徒指導学会理事。臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラーなどの資格を保有。テレビ、ラジオ出演多数。著書に『カール・ロジャーズ カウンセリングの原点』(角川選書)、『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(角川ソフィア文庫)、『はじめてのカウンセリング入門 上 カウンセリングとは何か』『下 ほんものの傾聴を学ぶ』(ともに誠心書房)、『思春期のこの育て方』(WAVE出版)、『50代からは3年単位で生きなさい』(KAWADE夢新書)など多数。

「2022年 『プロカウンセラーが教える 1on1コミュニケーション入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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