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- Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872907032
感想・レビュー・書評
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阪急・宝塚・東宝を創った小林一三の物語。
鉄道と沿線開発を一体化して進める、民鉄のビジネスモデルをつくったことで有名だが、ほかの分野でも大きい仕事をしていたようだ(昔の起業家って本当にすごいというか、一定の枠におさまらない)。
恥ずかしながら、これだけ電力(かなり厚めに書いてある)や政治に深く関わっていたとは本書を読むまで知らなかった。
物語形式の効用は、「登場人物が動き出すこと」かもしれない。
主人公の小林一三に加えて、中上川彦次郎、藤田伝三郎、松永安左エ門、根津嘉一郎、福沢桃介……、歴史に残る政財界の著名人たちが、交錯し、戦い、共闘する――。
写真でしか知らなかった歴史上の人物が、現代の○○社長みたいな生身の人間に変わったのが本書の最大の収穫(登場人物のスケールはだいぶ大きいけど……)。詳細をみるコメント0件をすべて表示