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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872907841
感想・レビュー・書評
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本書は、
1.著者の実体験
2.不妊治療のやめどきを意識したときのアドバイス
3.不妊治療の結果、実子を授からなかった16人の体験談とその後
4.専門家からのメッセージ
という内容である。
不妊治療中の気持ちに共感しながら、切なくもなったけれど、その後の彼女たちの人生は希望のある素敵なもので、妊娠、出産、子育てが全てではないということを教えてくれた。治療中に、陥りがちな視野の偏狭。それにより、さらに自身を追い詰めてしまいがちだ。もう少し視野を広げて考えることも、大切なのかもしれない。
「治療期間を人生のブランクにしないこと」(p137)という言葉が印象に残った。
治療の結果がどうであれ、その経験をその後の人生に生かすことによって、決して無駄にはならない。また、何かを犠牲にしてまで治療に専念することもその期間を無駄にしてしまう恐れがある。
著者が、今振り返って「不妊治療は人生の単なる一通過点にしかすぎなかった」(p213)というように、その先にもまだ人生は続いていくし、別の幸せがあるということを本書で16人の経験者が示してくれる。
治療に行き詰って、不安になったとき、本書を読めば少なからず心が軽くなるように思う。
とてもよいタイミングで読めてよかったと思った。
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