ネコヅメのよる

著者 :
  • WAVE出版
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872909432

感想・レビュー・書評

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  • 談話室でこの絵本の存在を知りました。
    まずその表紙のネコに参ってしまった。
    どこの大衆演劇の看板役者だよっとつっこんでしまったこの流し目!
    思わずおひねりをあげちゃいそうです。
    その瞳にがっちり捉えられながらページを捲ると、これまたダイナミックな構図の絵がずらり。
    リアルなのに絶妙にデフォルメされた三頭身のネコ達の可愛らしさや、舞台になっているやや昭和っぽい世界観の家の中や町並みもいい。

    おはなしは力強くシンプル。

    「うちのネコって夜中外に出ていくけど何をしにいくのかな?」という疑問の答えがこの絵本にあります(笑)

    作者の町田さんによるあとがきも必読。

  • インパクトのある表紙の絵に、目が釘付けに。
    ネコヅメって一体…?
    ホラーな展開さえ予想させるような迫力ですが~
    いや、そういうわけじゃ。

    あちこちで色々な猫がふと何かを感じ、空を見上げ、そして…
    いかにも猫らしいポーズや表情をとらえ、そして実際にありそうで懐かしさも感じさせる家の中や街並みの絵がいい感じなのです。
    それがファンタジックで、でもあるかもしれないと思わせる展開へ。
    そうだったのか…なんてね。

    素敵です。
    たまらないです(笑)

  • 何かを狙っているような、ツメをちょっと出している表紙のインパクト! 猫たちが続々と集い、待ち望む「ネコヅメ」とは? その美しさ、猫以外には決して見ることができないのでしょうね。そんな秘密を覗き見たようにワクワクしました。

  • 猫たちの秘密、教えます。
    愛猫家としても有名な画家、町田尚子が贈るファンタジックな猫たちの夜。

    ある日、猫は気付きます。
    「あれ? もしかしてそろそろ…」
    その夜。
    「まちがいない、今夜だ」
    猫は家をそうっと抜け出し出かけていきます。
    「Amazon内容紹介」より

    あ、ヅメ!!!
    て感じですかね.

    あっという間に、日常が非日常になる絵本.
    凝り固まった固定観念は必要ないんじゃない?
    とハッとする.

  • ネコヅメのよるってなに?というタイトルと、インパクト大!なネコチャンの表紙に惹かれて手に取った。
    ああ〜〜全ページネコチャンかわいい!!
    「そろそろかもしれない」
    表紙に描かれているネコチャンはそのよる外に出ました。
    そしたら辺り一面ネコネコネコネコ!!!
    「今夜のツメはいいツメですね」
    と夜空を見上げながら言い合うネコチャンず。
    なるほど、これをネコのツメに見えるとして、ネコチャンたちがこれを見るために集会する。その発想がもう好き。
    つい夜空を見上げて、今夜はネコのツメになってないかなと月を眺めてしまいそう。
    背表紙の猫爪で引っ掻き傷地面に付けてるイラストもかわいい。
    もうとにかくファンタジックでユーモアに溢れててかわいい!!絵本でした!

  • 「もしかして・・・間違いない、今夜だ!」「ついにこの日が来ましたね」「いよいよだ!」・・・あっちからも、こっちからも、ネコ、ネコ、ネコ。 たくさんのネコたちがその時を待っている。夜空を覆った雲が風に流され、そして・・・「わあ!でた!」ネコたちは猫背を伸ばして一斉に立ち上がった!「今夜のツメは、いいツメですね」「本当に」「次はいつ見られるでしょうね」「まったく、猫ツメときたら、気まぐれですからね」「ほんとうに」・・・猫大好き<町田尚子>さんの、猫だけが知っている「猫爪の夜」のお話しです。

  • 2016年発表。

    しかし、この表紙の悪代官似の猫のインパクトたるや!
    (『お主もワルよのぉ~』って聞こえてきそう笑)

    猫好きのハートを一瞬で撃ち抜く
    超ド級の破壊力!


    中を開いて見ると、
    夜、月、猫、和風の家と
    僕が好きなモチーフがてんこ盛りで、
    こんなのもう、抗えるわけないのである(笑)
    (普通ならどっちかひとつなのに、きつねの甘辛いお揚げさんと、とろけるエビ天、そしてトロリとした半熟玉子が贅沢にもトリプルでトッピングされた『甘やかしうどん』に出会ってしまったあの感じ笑)


    猫たちがよくする
    恥ずかしげもなくお股をおっぴろげた絵や(笑)、
    (しかも飼い主に見られた時に足広げたままピタッと止まる時のあの表情!)

    猫好きさんなら分かる
    階段でぐて~と伸びて寝てる感じとか、
    猫を下から見上げた時の顎と口のまわりのモフモフ感とか(笑)、
    本当に猫の生態や猫の可愛い瞬間をよく捉えてる。
    愛猫家で有名な画家、町田尚子さんだからこその
    愛ある描写の数々に頬がゆるみっぱなし。

    お気に入りのページは、
    大きな窓越しに広がる蒼に染まる夜空を
    じ~っと見つめる猫を後ろから捉えた絵。
    これが幻想的な美しさでなんとも神秘的で引き込まれる。

    中でも、見開き2ページを使って、
    夜空を見上げる無数の猫たちを描いた絵のダイナミックで可愛いこと!(>_<)

    しかも種類が違う猫や
    同じ種類であっても一匹一匹しっかり描き分けているので、
    ホンモノの猫たちがまるでそこにいて僕を見つめているようで
    (ちゃうちゃう)
    しばらく時を忘れて魅入ってしまった。


    さて、物語はというと、

    猫たちは、『ある夜』になると
    そわそわし始めるらしい。
    そして待ちに待った『その夜』が来ると
    町中の猫たちはこっそり家を抜け出し、
    見晴らしのいい会場にてみんなで空を見上げるのである。
    夜な夜な家を抜け出し
    夜空を見上げる猫たちの目的とは…。


    しかし、猫って
    本当にミステリアスで、
    定期的に野良たちが集まる猫集会とか
    いったい何を話しているのかが本当に気になる(笑)
    (僕が友達になった野良猫の黒にゃんや片目のジャックもどこかに出かける曜日が必ずあった)

    あと、僕が一緒に暮らしていた愛猫のヤミクロは、
    深夜に何もない空間(天井の四隅とか)をじぃ~っと見上げて、
    『にゃ?』とか『ぶにゃー!』とかよく鳴いていて
    本当に怖かったし!(滝汗)
    (マジでやめて、その意味ありげな謎行動…)


    これは、そんな猫たちの謎行動の秘密が垣間見れる
    素晴らしき猫絵本だ。

    そう、猫ならずとも
    書店へ猫まっしぐらなのだ。

  • 猫がいい。
    ストーリーも好き。
    猫っぽいよねぇ、設定も。
    猫がそれぞれ猫らしくて、のびのびしてる感じがするので、好き。
    そう、猫ってそうだよね。

    猫好きな妹と共有したくて、


    でも、妹はネコヅメの彼方なので、
    忘れ形見の姪っ子に押し付けた絵本です。


    猫好きのだれか、よんでください!

  • 絵がインパクトあります。
    そして、行間。じっくりと絵を見ながら、ことばを読む。ネコヅメを見るために、夜空を見るのが楽しみになりました?

  •  町田尚子さんの描く猫の絵が大好きだ。たくさんの猫たちが集まって、みんなが見たものは⁉ 猫たちのびっくり顔がおもしろかった。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。画家、絵本作家。武蔵野美術大学短期大学部卒業。絵本作品に『ネコヅメのよる』(岩崎書店) 『ねことねこ』(こぐま社)『ねこはるすばん』(ほるぷ出版) 『なまえのないねこ』(竹下文子・文/小峰書店)など。画集に『隙あらば猫』(青幻舎)がある。

「2023年 『ひげよ、さらば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町田尚子の作品

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