- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872945461
作品紹介・あらすじ
野にうち捨てられた死体が腐乱し、白骨となって朽ち果てていく。この強烈な主題の絵画を「九相図(くそうず)」と呼ぶ。本書は、初公開も含めた土佐派・狩野派の絵巻をカラーで収載し、近世期の版本を影印で収載。現在確認される九相図(九相詩)を集成。
感想・レビュー・書評
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第1週:死とは何か?
1-1 死-問題の所在-詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
九相図に関して、掛絵・絵巻・冊子等の資料について収録。同じ著者の「九相図を読む」よりも資料に重点を置いており、絵画資料に関してかなりまとまっているのではないか。
前半に絵画資料をカラーで掲載、後半(資料編)で絵画資料に付された九相詩等の詩句や主要教典等を掲載、資料毎に前後・変化する各位相や名称・詩句等を比較しやすいようになっている。また、九相図についての論文も収録。 -
『九相図』とは仏教絵画の一種で、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく過程を九段階に分けて描いたもの。僧侶はこれを絵解きに「肉体の不浄」「万物流転の無常」「執着の無意味」を民衆に説いた、とされている。
初公開されたものも含めて主な『九相図』をフルカラーで掲載した初の集成。まとめて見ることで、日本人の死生観や絵画技術の変遷の一端を知ることができる。
描かれた当時、こうした遺体はとても身近だった。現代は専ら死後数日で火葬するため、こうした遺体を目の当たりにするのは稀だろう。人によっては衝撃的だろうし、受け付けられないものかもしれない。だが人は【死】から逃れることはできない。時にあえて目の当たりにすることで、「時間の有限性」「生の意味と儚さ」「自身の生き方」について考えてみるのも、悪くはないだろう。メメント・モリ。
九相図資料集成―死体の美術と文学に関連するまとめ
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