沖縄の離島45 島のめぐみの食べある記 (ORANGE PAGE BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873036328

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄と先島諸島、その中にある45の離島巡りのエッセイ。
    それぞれの島のツボを押さえている感じ。
    紹介されている人物も景色も文章もキレイ♪
    行ってみたくなる感が伝わってくるのが良いです。

  • 沖縄にはぜんぶで45もの島があるという。この本はそのすべてを網羅している。横浜から沖縄に移り住み、石垣に嫁いだ著者は、実際にひとつひとつ島を巡り、島民と交流しながら土地の名物を食べあるく。伊江島の伊江牛、久高島のイラブー汁、奥武島のアーサー天、阿嘉島の島豆腐、オーハ島のティラジャ、大神島のカーキダコ、宮城島の黄金芋、伊計島のパパイヤ、屋我地島のモーイ豆腐、久米島のヤギ汁。個性豊かな島々と多種多様な料理。一島数ページの情報量だけれど、それぞれの特色がよくわかる構成だ。ガイドブックではなく紀行本だが、写真も豊富で飽きさせない。沖縄の離島がだいすきで、一時期は年に三度も通っていたのに、こんなに島があるなんてしらなかった。沖縄にかぎらず離島にはけっこうくわしいつもりでいたけれど、聞いたこともない島や食べものや料理がいくつもある。たとえば多良間島のパナパンピン。「花のてんぷら」という意味で、形状からそう名づけられたらしいが、一見してもどの花なのかはわからない。これは小麦粉と牛乳と卵と塩でつくる伝統菓子で、家庭によって微妙に味がちがうそうだ。南大東島のインガンダルマについては風の便りで聞いていて、機会があれば食べてみたいとおもっていた。別名をアブラソコムツというその深海魚は、人間の身体に吸収されない特有の脂を持っていて、食べ過ぎると大人でもおむつの世話にならなければならない。それゆえ「禁断の魚」といわれている。座間味島のローゼルジャムは食用のハイビスカスを煮詰めたもの。透明な桃色のゼリーに、赤い花弁が映える、宝石みたいなジャムだ。粟国島のソテツ料理は戦後の飢饉を生き抜くために考案されたもので、実に有毒物質を含むため、それを食糧とするまでに幾人もが命を落とした。ちなみにわたしがおとずれたのは石垣島、宮古島、西表島、黒島、由布島、竹富島、小浜島、伊良部島、渡嘉敷島、新城島、瀬底島、水納島。もう大半はたずねた気でいたけれど、まだたったの十二。いつかこの本を片手にのこりの島も制覇したい。

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