アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

  • オライリージャパン
3.46
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本棚登録 : 401
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873112831

作品紹介・あらすじ

本書は情報アーキテクチャの第一人者である著者が、「見つけること」に関する技術の歴史、情報に関する先人の研究、ネット上の新しい動き(ロングテール、タギングなど)、自身の個人的な体験をもとに、「ファインダビリティ」とは何か、ネットワークが「アンビエント」になりつつある世界で、われわれはどこへ向かっているのか、を考察する意欲的な書籍です。ウェブの制作、ビジネスに関わる方に新しい視点を提供します。

感想・レビュー・書評

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  • 豊富な具体例、引用で語られるがHowTo本ではなく、語られている内容の抽象度は高い。
    検索、ホームページといった個々の技術ではなく、ネット上における情報の姿はどのようにあるべきか、というほとんど解決不可能な問題に対して表題の言葉「アンビエント・ファインダビリティ」で答えている。
    社命で1日で流し読みしてもそれなりに得られるものはあるだろうし、数日かけてじっくり読めば血肉になることもまた多い、という本である。
    最後にもう少し予言に踏み込んで欲しかったが欲張りすぎか。

  • 図書館で借りた。オライリー本。
    訳者あとがき曰く、「Web情報アーキテクチャ」の続編的な立ち位置らしい。
    タイトルについては冒頭ではっきり定義されており:
     ambient:[形容詞]周囲を取り巻く;取り囲む、完全に包囲している
     findability:[名詞]位置特定可能な、あるいは進路決定可能な性質;特定の対象物の発見しやすさ、あるいは位置の識別しやすさの度合い;システムまたは環境が対応している進路決定と検索のしやすさの度合い
    とのこと。そこから、「はは~ん、Webページの読みやすさを論じる本だな。デザイナーやフロントエンジニアあたりが読むべき本かー」と思い読み始めたが…、イマイチ掴めない。
    何と言うのだろうか、例えるなら"文系的な"? 断定せずにのらりくらりと進んでいくような、あえて難しく書かれた文学作品みたいな、ともかく気持ち悪さが残った。
    目次を見ても「何が言いたいんだ?」とサッパリ。本文を読んでも、「あれ、何を議論してたんでしたっけ?」といった感じ。
    本のタイトルとは真逆の印象しか残りませんでした。そう何度もリベンジせずに返却しました。星2つ。

  • 2008/06/29読了

  • 情報のありかた、見つけ方を哲学的に論じた本

    目次
    <blockquote>序章

    1章 遺失物取扱所
    定義
    情報リテラシ
    ビジネス的価値
    失われた楽園

    2章 経路探索小史
    動物たちの物語
    自然生息地における人間の経路探索
    地図と海図
    人工環境(built environment)
    ノウアスフィア(noosphere)における経路探索
    ウェブ
    ボールドウィン効果

    3章 情報とのインタラクション
    情報を定義する
    情報検索
    言語と表象
    人的問題
    情報とのインタラクション

    4章 錯綜する世界
    エブリウェア
    経路探索2.0
    探索可能なオブジェクト
    インポート
    エクスポート
    収束
    避難所

    5章 プッシュとプル
    マーケティング
    デザイン
    「FINDABILITY HACKS」
    パーソナライゼーション
    栄枯盛衰

    6章 ソシオセマンティックウェブ
    我らと彼ら(us and them)
    メタデータの社会生活
    タクソノミー
    オントロジー
    フォークソノミー
    ネットワーク
    ドキュメント
    情報のシェイプ
    境界オブジェクトとしてのレイヨウ
    データの終焉
    公園の散歩

    7章 啓示による意思決定
    限定的“非”合理性
    情報に基づく意思決定
    ネットワーク文化
    政治的統一体
    情報過多
    グラフィティ理論
    インスピレーションの源
    アンビエント・ファインダビリティ

    索引
    解説
    訳者あとがき</blockquote>
    途中で読むことを止めてしまったため、自我同一性、つまり本を読んだ自分の感想が変わってしまった点が有るため、一概にこの感想が良いとは思わないですが、参考としてくれれば幸いです。

    この本は、ウェブ、検索といったメディアに対し、情報をどのように扱うべきだろうかというテーマを強く述べた本になる。もっと言うと、必要な情報にどうすれば辿りつけるのか、それに対してどうすれば意識せずとも辿りつけるのか……という問題に対しての考察となっている。

    内容はこのシリーズの中では哲学的であり、技術的な事柄は少ない。

  • 1

  • 古い。発行当時なら★3

  • 読みづらいが興味深い内容。

    イーノが提唱したアンビエント・ミュージックになぞらえ、情報は身の回りに溢れやがてそこにあることされ意識されなくなる。

    そうなるのであれば肝要なのはいかに情報を気がついてもらうか、情報に気がつくか。

  • 【由来】
    ・ソーシャル化する音楽

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 何度も繰り返して読む必要がありそう。とても興味深い内容だが、すんなりと頭に入ってこない。

  •  2005年に出版され、2006年に翻訳出版された本なのに、7年たってこんなに古くなるとは思わなかった。基本概念は同じであろうが、一昔前のという画像である。スマートフォンもipadも、Facebookも、twitterもない世界である。

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