アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅

  • オライリージャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873112831

感想・レビュー・書評

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  • 豊富な具体例、引用で語られるがHowTo本ではなく、語られている内容の抽象度は高い。
    検索、ホームページといった個々の技術ではなく、ネット上における情報の姿はどのようにあるべきか、というほとんど解決不可能な問題に対して表題の言葉「アンビエント・ファインダビリティ」で答えている。
    社命で1日で流し読みしてもそれなりに得られるものはあるだろうし、数日かけてじっくり読めば血肉になることもまた多い、という本である。
    最後にもう少し予言に踏み込んで欲しかったが欲張りすぎか。

  • 情報のありかた、見つけ方を哲学的に論じた本

    目次
    <blockquote>序章

    1章 遺失物取扱所
    定義
    情報リテラシ
    ビジネス的価値
    失われた楽園

    2章 経路探索小史
    動物たちの物語
    自然生息地における人間の経路探索
    地図と海図
    人工環境(built environment)
    ノウアスフィア(noosphere)における経路探索
    ウェブ
    ボールドウィン効果

    3章 情報とのインタラクション
    情報を定義する
    情報検索
    言語と表象
    人的問題
    情報とのインタラクション

    4章 錯綜する世界
    エブリウェア
    経路探索2.0
    探索可能なオブジェクト
    インポート
    エクスポート
    収束
    避難所

    5章 プッシュとプル
    マーケティング
    デザイン
    「FINDABILITY HACKS」
    パーソナライゼーション
    栄枯盛衰

    6章 ソシオセマンティックウェブ
    我らと彼ら(us and them)
    メタデータの社会生活
    タクソノミー
    オントロジー
    フォークソノミー
    ネットワーク
    ドキュメント
    情報のシェイプ
    境界オブジェクトとしてのレイヨウ
    データの終焉
    公園の散歩

    7章 啓示による意思決定
    限定的“非”合理性
    情報に基づく意思決定
    ネットワーク文化
    政治的統一体
    情報過多
    グラフィティ理論
    インスピレーションの源
    アンビエント・ファインダビリティ

    索引
    解説
    訳者あとがき</blockquote>
    途中で読むことを止めてしまったため、自我同一性、つまり本を読んだ自分の感想が変わってしまった点が有るため、一概にこの感想が良いとは思わないですが、参考としてくれれば幸いです。

    この本は、ウェブ、検索といったメディアに対し、情報をどのように扱うべきだろうかというテーマを強く述べた本になる。もっと言うと、必要な情報にどうすれば辿りつけるのか、それに対してどうすれば意識せずとも辿りつけるのか……という問題に対しての考察となっている。

    内容はこのシリーズの中では哲学的であり、技術的な事柄は少ない。

  • 即効性のある具体的なことではなく、抽象概念、ファインダビリティの捉え方について書かれている。すぐには役に立たないかもしれないが、webをやるうえでは読んでおいて損のない本。技術的には、この本の内容に追いついてしまってるところもある感じはする。

  • カタカナばっかりで大変でした…。
    でも検索システムのこととか今までほとんど知らなかったので、面白かったです。
    ウェアラブルコンピュータの移りかわりとこれからの具体例とか、夢があっていいなぁと思いました。

  • ファインダビリティとは、他の誰かに見つけてもらうための性能のこと。情報が氾濫するこの時代には、如何にして発見してもらうかが情報発信者にとって最も重要な課題のひとつになる。昨今ではSEOのテクニックが多く知られているが、本書はそのような事項はあまり扱っていない。モバイル端末が普及した現代、情報の検索は必ずしもPCのウェブブラウザを経由するわけではない。本書が対象とするのは、いつでもどこでも世の中全てにおける情報の検索で、それらを包括するような抽象的な議論がなされている。
    本書を読んだからといって何かができるようになるわけではないが、基本的な思想として興味深い内容である。

  • 動物や人間の経路探索手段からジオコーディングまでの変遷にはじまり、サイバースペースのオブジェクトたちと実世界との錯綜を経て、この新しい世界におけるファインダビリティの重要性を問う。著者の博覧強記にただただ圧倒される一冊。

    直前に読んだ「未来のモノのデザイン」と比較すると、テーマは類似しているものの、全体を流れるトーンはやや楽観的。あいにく僕自身は、著者の予測がどの程度確からしいのかを判断する術(ファインダビリティ)を持ち合わせない。

  • 想いでの一冊。

  • 情報を探すという行動を「旅」に置き換えているところが面白い。

  • 2007/9月くらいに読んだ。
    かなり時間はかかった6時間いじょうかな。
    内容も用語などが結構難しかったりしたけど、面白かった。コミュニケーション、経路探索、検索、情報などなどにたいして深い洞察がされていると思う。

  • ファンタビリティを通じてイロイロ、膨らませられる、いろいろな引用がこの世界を理解していくのに有用な一冊、マップの宝探しサイトなんてとても面白い・・・

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