並行コンピューティング技法 ―実践マルチコア/マルチスレッドプログラミング
- オライリージャパン (2009年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873114354
作品紹介・あらすじ
マルチコアプロセッサの登場により、逐次アルゴリズムから並列アルゴリズムへ、ソフトウェア開発は大転換期を迎えています。マルチコア時代の現在、急速に高まる並列プログラミング/マルチスレッドプログラミングの需要に応えるために本書は執筆されました。並列プログラミングの基礎から、具体的な設計、実装方法を解説。従来の逐次実行の考え方から移行しやすいように、並行ソフトウェア開発の経験豊かなIntelの技術者である著者が、ポイントを押さえてていねいに解説します。マルチスレッドプログラミングで役立つツールも紹介。マルチコアプロセッサの性能を最大限に引き出すために必須の一冊です。
感想・レビュー・書評
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マルチスレッドプログラミングをかみ砕いて説明している。ともすれば銀の弾丸のようにも思われがちなこの手法について、リスクや複雑さの説明に紙幅を取っている。これを理解してなおマルチスレッドをやる気があるか、と試されているようにも感じる。
4章 マルチスレッドアプリケーション設計の8つのルールが良い。雑に一言で言えば、念入りに設計を検討しよう、といったところか。何度も読み返したい。
後半にソートやサーチアルゴリズムのマルチスレッド化を検討しており有用。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マルチコアの基本で困ったら、立ち戻ってくる用の書籍。
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GPGPUのプログラミングに役立てるぞ!
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並列と並行の違いから始まりマルチスレッド設計の8個のルールにより、よい考え方を説明している。スレッドライブラリとしてOpenMP,Intelスレッディング・ビルディング・ブロック,Pthread,WIndowsスレッドなどを紹介している。
そのほかさまざまの手法について説明している。
応用としてソート、サーチ、グラフアルゴリズム。最後にスレッド対応ツールとしてデバッカ、プロファイリングを説明している。 -
マルチコア時代のスレッド・プログラミング技法。 Fork/Join やソート・サーチのようなアルゴリズム中心。
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インテルの技術者による並行プログラミングの入門書.フレームワークはOpenMP,Intel TBB, PThreads, WinThread を紹介.MapReduceなんかも載っている反面,MPIには一言も言及がないのにちょっとびっくり.薄くてけっこうあっという間に読めてしまう.