ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方

  • オライリージャパン
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本棚登録 : 175
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873119465

作品紹介・あらすじ

Spotifyの事例から、成功するITスタートアップ企業の働き方を徹底解説!
成功しているITスタートアップ企業(ユニコーン)が大企業とどう異なった働き方をし、ソフトウェア開発とリリースをしているのかについて『アジャイルサムライ』の著者Jonathan Rasmussonが執筆。チームにミッションを通じて目的を与える方法、チームに権限を与えて信頼する方法、大規模な取り組みを連携させる方法を学び、それらを実現するために必要な文化を解説。

感想・レビュー・書評

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  • 組織のリーダーとして、ベットという概念を通じて認識を共通化していくという方法が特に今の自分には役立った。全てを含めた優先順位の明確化を四半期ごとに近未来も含めて設定することで方向性をまとめ上げることができると感じる。

  • タイトルからするといろいろなユニコーン企業の共通点について書かれた本のように見えますが、実際の中身の大半は Spotify の事例について書かれています。
    技術的な側面よりも文化的な側面の話です。

    訳者あとがきにも書かれている通り、本文で出てくる組織構造は筆者が在職中のスナップショットでしかないので、参考程度にしておくのがよさそうです。
    重要なのは、抽象的な目標で方向を揃える、自律したチームを作る、権限を与える、信頼する、といったところかと思われます。
    あとは本を読んでる人の組織のコンテキストに合わせてうまく改善のイテレーションを回していけるようにするのが本書の推奨するところかと思います。

    個人的には採用とか育成とかに触れられていなかったのが少し残念でした。
    最初からよい人を採用しているから自律したチームを作れるのか、自律できるようになるまでなんからの支援があるのか、もう成長まで含めて信頼して放っておくのか、といったところが気になりました。

    自社開発の IT 企業で働いている人が主にターゲットかと思われますが、それ以外の業界の人でもなにかしら得るものはあるのではないかと思われます。
    ただ、これを読んだからうまくいくという類の本でもなく、なかなか評価が難しい本です。
    純粋に Spotify の文化や組織構造の読み物として楽しむのもありかもしれません。

  • アジャイルにプロダクト開発を実践する中で、Spotifyの実例を元に目指すべき組織文化の内容が盛り込まれた本で、今後も参考にしていける本であると感じました。

    プロダクト事業運営で重要視すべき点は何か抑える本として。
    プロダクトを開発上での持つべき責任や振る舞い方を学ぶ本として。
    事業運営している方、スクラムマスターやアジャイルコーチなどの文化構築をサポートする方、実際に開発を推し進めている方、どのような立ち位置の人でも、参考にして頂きたい本です。

    事業運営〜実際に開発されている方まで、多くの視座から捉えられている本だと思いますので、自身とは別の視座で捉えた時どう見えるのかを考えながら読むと新たな出会いがあるかもしれません。

  • いわゆる「ユニコーン」企業が従来型のエンタープライズ企業と何が違うのか、という点を紐解いた本書は、オライリー発の書籍であることもあってまずはエンジニアたちが手にとるだろう。しかし、その射程はリーダー層、経営層も見据えたものだ。

    目的を与える。権限を与える。目次を読むだけでも、自律を促し、権限を与え、信頼関係でつながることを重要な価値観としていることが伝わってくる。どうだろう、「えぇ、自律と権限と信頼が大切だって?」と腰を抜かしただろうか。「ユニコーンはそんなことを大切にしているのか・・・まったく気が付かなかった」と膝を打っただろうか。おそらくそうではないだろう。「わりと当たり前のことを言ってるな」と思ったのではないだろうか。

    そう、当たり前のことを大切にしているのだ。だが、その当たり前のことを大切にすることは、自分たちはできているだろうか。
    そう問いかけてくるような本書には、実際に「ユニコーン」であるところのSpotifyにおける事例をコアとして具体的な行動例もいくつか紹介されている。フィーチャーフラグやリリーストレインといったものは、エンジニアにとっても馴染み深いだろう。


    くわしい感想はこちら。
    https://note.com/dora_e_m/n/nd19967534e0d

  • SpotifyモデルやSpotifyでの経験を中心に、ユニコーン企業がどのようにプロダクト開発に取り組んでいるかの紹介。目的を共有し権限を与えて信頼することで最大の成果が得られるようにしていることがわかる。
    1つ1つはあたりまえのような事だが、徹底的に取組むことで、権限を与えるとはどういうことか、目的ベースで取組むとはどういうことがを再認識できたのはよかった。

  • プロダクトチームをどう運営してきたのか、Spotify流の働き方、組織運営とマネジメントに焦点をあてた一冊。

    スタートアップで働くマインドとしては他社と変わらないものの、カルチャーは異なる。
    スウェーデンの会社ということもあり、その国民性や意思決定のプロセスが規模が大きくなっても、変わらないようにしていることが興味深かった。

  • 夫に勧められ読んでみた。
    オライリー本、しかも表紙の見た目が固いので敬遠してたけど、予想と違ってかなりカルい読み物的な一冊だった。
    ユニコーン企業と呼ばれる企業での開発手法・チーム運営・文化づくりについての解説本なんだけど、Spotifyでのアジャイルコーチの経験をもとに書かれているので具体例がありとても分かりやすい。
    しかもユーモアに富んだ脱力系の表現で、激しく共感したり、笑ったりしながら楽しく読み進められる。
    ところどころ入っている挿絵もかなりユルい。
    日本語訳を意図的に直訳ぽくしていることで外人ぽさ、外人ノリを演出できてるのかなという気がする。
    とにかくカルく、ユルい本書だけど、書いてることはいたって真面目で理にSotifyかなっておりとても勉強になった。
    Sotifyがスウェーデンの企業ということもあり、スウェーデン文化が企業文化にも反映されているみたいでそこも読んでいて新鮮だった。
    余計なお世話だけど、表紙をもっとキャッチーなものにするだけで手に取ってくれる層も増え、売り上げも上がると思うのにな。

    共感ポイント:
    「考えちゃだめだ、ひたすら刻めばいい・・・」
    まさに今の自分・・・
    「壁の向こうに放り投げる」
    まさにうちの会社のやり方・・・

    読書メモ:
    ・権限を与え、信頼することで仕事をやり遂げる(自律、権限、信頼)
    ・ミッション=チームに与えられる、抽象度が高めの目標(仕事の方向づけ、目的の提供、長期的な視野、どうやって果たすかはチームが決める)
    ・スクワッドは自分たちで優先順位をつける
    ・スクワッドは計画よりもインパクトを重視する
    ・自立せよ。だが局所最適に陥るな
    ・カンパニーベット:会社が取り組みたい重要事項を終わらせたい順に並べたリスト
    メリット→重要なことから終わらせていく、社内メンバーの流動性を高める、フォーカスを強制する、全社横断の連携を可能にする
    ・プロダクティビティスクワッド:プロダクトのリリースや開発を担当するメンバーの日々の仕事を楽にすることだけを目的としたチーム
    ・期待が高いからこそ、質の高い仕事ができる(予算や期日といった「言い訳」を取り除く)
    ・フィーチャーフラグ:ソフトウェアの特定機能を本番環境上でオンにしたりオフにしたりできるソフトウェアで実装されたスイッチ
    ・リリーストレイン:完成した機能のまとまり(バッチ)を、あらかじめ決められた間隔で定期的にリリースするプラクティス
    ・思考は戦略的に、行動は局所的に
    ・プロジェクトではなくチームに投資する
    ・ハックウィーク:エンジニアが通常業務を脇に置いて、自分の好きなことをなんでもやれるイベント(20%ルール)
    ・すべての情報は基本的にオープン
    ・分離されたアーキテクチャ
    ・データサイエンティストの存在が重要

    Spotiryのチームについての信念:
    ・何者であるかよりも、何者になれるかだ
    ・最も速く学んだ者が勝つ
    ・これはマラソンだ。短距離走じゃない
    ・強いチームは個人を凌駕する
    ・異なる観点の衝突が大きな躍進を起こす

    Appleの初出勤を歓迎する手紙:
    単なる仕事と人生の一部になる仕事があります。あちこちにあなたの指紋が残るような仕事。絶対に妥協したくないような仕事。週末を犠牲にするのに見合うような仕事。Appleではそんな仕事ができます。ここに浅瀬で安全に遊びたい人たちは来ません。深みへと飛び込むためにここに来ているのです。
    みんな仕事で何かを成し遂げたいのです。
    何か大きなことを。ほかのどこでも起こらない何かを。
    Appleへようこそ

  • spotifyがどのようにサービス開発をしてるかをベースに説明してる本

    文量は多くないのでサクサク読めた

  • 「信頼して権限を与える」、それを実現する為の企業文化。
    当たり前だ。しかし、当たり前のことを当たり前にするのは、どれだけ難しいことか。

    本書では、スタートアップがいかに高速にドライブするか?そのために「あたりまえ」をどのように実装するか?を述べている。
    そうでないと、スタートアップはライバルを、大多数が務める従来企業と張り合うことができない。productの質が、スピードが、唯一の武器なのだから、そこに全力でベットするしかない。

    気をつけなければならないのは、この本に書かれていることは、その企業で上手くいっているある時点の一手法に過ぎない点だ。
    自分たちの実情に合わせて、それぞれ文化を作ってゆくべき方向、手法は変わってゆく。だから、本質を突き詰めて考え、試してゆくことが肝要だ。
    ただ、それでも本質は変わらない。その本質を、わかりやすくケーススタディとして教えてくれるのが本書だ。

    なお、翻訳の質も高く、訳者あとがきのフォロー含めて本書の価値を高めている。これを日本語で、この品質で読めることに感謝したい。

  • 筆者がSpotifyでの経験を元に書かれた。衝撃的なのは、ユニコーン企業ではスクラムは行われていないということ。どういう意味かは本書を手にお取りください。スクワッド、トライブ、チャプター、ギルドなどの今時の組織編成の様子がわかるのと同時に、どうやったらこのように社員を信頼できる組織にできるかが詳細に書かれている。この手の本を手に取ると、自社とこういった企業との距離や、引き算でどうしたらこうした組織に変えていけるかをまず考えてしまって、ああ遠いなぁと現状を憂えることになりかねないだろう。まずはサーバントリーダーについて某氏にじっくり問い詰めたい気持。

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