パンドラの匣―河北新報社版

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873412351

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとだけ読む筈が、気になって気になって一気に読了。
    復刻版なので、昔の言葉のままだから読みにくいかと思われたけれど、寧ろ昔の情景が思い浮かべられてクセになる。
    たぶん初・太宰なんだけど、こんなに素敵な文章を書く人とは思ってなかった。どす暗い物語ばかり書くイメージがあったんだけど、全くそんなことなくて、まさかのラブストーリーだし、ピュアだし。素敵な作品だった。

  • 昭和二十年秋、連載の際に読者に送る言葉がいかにも太宰らしい。

    パンドラの匣という題については、この小説の第一回に於て書き記してあるはずだし、

    ここで申上げて置きたい事は、もう何も無い。

    はなはだぶあいそな前口上でいけないが、しかし、

    こんなぶあいそなあいさつをする男の書く小説が、案外、面白い事がある。

  • 手紙の手法で進むこの作品。「死」の近くの話とはなりますが、明るく深い(というか、もどかしいというか、一部の男性には本当に気持ちが分かる)作品となっています。主人公の立場と同じ立場にあった事がある人は、この作品は特別な作品として何とも言えない気持ちになります。逆の人は、つまらない話と思うかもしれませんね。

  • 太宰作品は鬱になるというど偏見を見事にひっくり返してくれた作品。
    『人間失格』などが"影"ならば、"陽"の太宰作品。

    すっきりとした文章で、主人公の闘病(?)生活が綴られている。
    微笑ましくも感じるなんて良い意味で意外。

    とても安心して読めるほど、文章が整ってます。
    綺麗な日本語、小粋で魅力的な登場人物。
    素晴らしいです。

  • 映画を見て、復刻版を購入。17年位前にも読んでいたが、新しい気持ちで読めた。映画の宣伝でも言っていたが、太宰のサニーサイドを見せてくれる。結核療養所での話だが、微笑ましいところもある青春小説だ。

  • 映画を見た後に受付で販売しているのを見て一目ぼれ。
    こういう企画モノ、弱いです。

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著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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